【国宝語り】関西地方1・滋賀県の国宝
これまで地方ごとに国宝を紹介してきましたが、関西はさすがにまとめてというわけにはいかないので、いくつかの府県とそれ以外に分けようと思います。まずは知る人ぞ知る、滋賀県の国宝を紹介します。
滋賀県と言えば、琵琶湖が思い浮かびますが、琵琶湖の東側をはじめ、国宝の建築、特に神社の国宝建築が多いです。そして、琵琶湖に浮かぶ竹生島にも国宝があります。国宝建築の数は奈良、京都についで、差はありますが3番目。スルーされがちな滋賀県ですが、まとめて国宝建築を見られるので、おススメです。場所によっては交通の便がよくないのですが、車が無くてもなんとかなりました。大津周辺は交通の便もいいです。
湖東三山は3件、湖南三山は4件の国宝建築があります。湖東三山はどのお寺も駅から遠いのですが、乗合タクシーを利用すると回ることができます。
また、野洲市には御上神社、大笹原神社という2件の国宝建築があり、竜王町にある国宝、苗村神社西本殿にも野洲駅からバスを乗り継いで行くことができます。
そして、大津市には延暦寺、園城寺、日吉大社、石山寺という有名な寺社があり、それぞれ国宝の建築があります。日吉大社以外は建築だけでなく、絵画、典籍の国宝もあります。近江神宮、聖衆来迎寺も国宝を所有しています。大津市だけで30件以上の国宝があります。
滋賀県の国宝は建築が多いのですが、仏像好きなら外せない渡岸寺観音堂(向源寺)の十一面観音菩薩立像も国宝に指定されています。
東京から行く場合は新幹線「のぞみ」が名古屋の次は京都に止まるので、間にある滋賀県には行く気がないとなかなか足が向きませんが、素晴らしい国宝建築が数多くあります。滋賀県の国宝建築はすべて見ているのですが、また訪れたいと思います。
※タイトルの上の画像は都久夫須麻(竹生島)神社本殿です。
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