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国語の文法まとめ【その21】 〜ややこしい形の見分け方3〜

 少ないですが、今回もややこしい形の見分け方をまとめていきます。今後追加していくかも……。


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○希望の助動詞「たい」と形容詞の一部の「たい」

 「たい」を「ます」に変えて意味が通じれば、動詞の連用形+希望の助動詞「たい」です。意味が通じなければ形容詞の一部の「たい」です。

(例)
読みたい→読みます 〈動詞〉
買いたい→買います 〈動詞〉
たい→寝ます 〈動詞〉

痛い(いたい)→います? 〈形容詞〉
冷たい(つめたい)→つめます? 〈形容詞〉
眠たい(ねむたい)→ねむます? 〈形容詞〉


接尾語が「たい」の形容詞↓

たい(痛い)
たい(硬い・固い・堅い)
おもたい(重たい)
つめたい(冷たい)
ねむたい(眠たい)
めでたい


○格助詞「で」、断定の助動詞「だ」の活用語尾の「で」、形容動詞の連用形活用語尾の「で」、接続助詞「て」の濁音化の「で」 

 まず、格助詞「で」と接続助詞「で」(「て」の濁音化「で」)は、接続で判断します。
 格助詞「で」は主に体言に接続します。
 接続助詞の「で」は動詞の音便形(連用形で、語尾が「い」「っ」「ん」の形になるもの)に接続します。

 断定の助動詞「だ」の活用語尾の「で」と形容動詞の連用形活用語尾の「で」は、言い換えで判断できます。
 「な」に言い換えて体言に接続できれば形容動詞です。
 「だ」で言い切ることはできるが「な」に言い換えると意味が通じなくなる、という場合は断定の助動詞です。
(もしくは、「とても」を加えて意味が通じれば形容動詞……と考えても良いかと。)


(例)

格助詞「で」
テレビを観る。

接続助詞「て」の濁音化の「で」
においをかい → 「かぐ」+「て」
上着を脱い → 「脱ぐ」+「て」
公園で遊ん → 「遊ぶ」+「て」
空を飛ん → 「飛ぶ」+「て」
ジュースを飲ん → 「飲む」+「て」
虫が死ん → 「死ぬ」+「て」

形容動詞の連用形活用語尾の「で」
可憐美しい花 → 可憐な花
親切頼れる先輩 → 親切な先輩
自由楽しそうな雰囲気 → 自由な雰囲気
賑やか明るいクラス → 賑やかなクラス

断定の助動詞「だ」の活用語尾の「で」
好きな食べ物はラーメン好きな動物は猫です。
→好きな食べ物はラーメンだ。
(ラーメンな食べ物?・好きな食べ物はとてもラーメンだ?)



 前回分と今回分とで少々バランスが悪くなってしまいましたが、とりあえず今回はここで一区切りさせていただきます(今後項目を追加したり、説明を編集したりすることもあると思います)。

 次回は「敬語」についてまとめてみたいと思います。


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