国語の文法まとめ【その15】 〜助詞について・格助詞〜
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助詞について
活用しない付属語です。語と語がどういう関係なのかを示すものです。また、様々な意味を付け加えるものでもあります。
助詞にも種類があり、4つのグループに分けることができます。格助詞、接続助詞、副助詞、終助詞の4つです。それぞれの働きや具体例を紹介していきます。
今回のnoteでは格助詞について、次回のnoteで接続助詞、副助詞、終助詞についてまとめていくので、順番にチェックしていきましょう!
格助詞
主語であることを示したり、あとに続く語句との関係(場所や時間等)を示したりします。「主に主語・連体修飾語・連用修飾語・並立のどれかを示すもの」と覚えておくと良いかと。主に体言に接続します。10種類あります。語呂合わせで「を/に/が/と/より/で/から/の/へ/や(鬼が戸より出、空の部屋)」と覚えてみましょう!
○を
→連用修飾語を示します。対象等を表すものです。
(例)
クレープを食べる。四つ葉を見つけた。〈対象〉
○に
→連用修飾語を示したり、並立の関係を示したりします。
(例)
図書館に行く。〈場所〉
友達に会う。〈相手〉
ニンジンに玉ねぎにセロリに、野菜が盛りだくさんだ。〈並立〉
○が
→主に主語を示します。
(例)
テレビが壊れた。花が咲いた。〈主語〉
○と
→連用修飾語を示したり、並立の関係を示したりします。
(例)
友達と会う。〈相手〉
「こんにちは。」と声をかけた。〈引用〉
今日の当番は、田中さんと私です。〈並立〉
○より
→連用修飾語を示します。比較等を表します。
(例)
こちらのペンケースよりあちらのペンケースが好みです。〈比較〉
○で
→連用修飾語を示します。場所や時間等を表します。
(例)
今日は家でゲームをしよう。〈場所〉
明日の部活は15時で終わります。〈時間〉
目的地までバスで向かう。〈手段〉
この椅子は木でできている。〈材料〉
○から
→連用修飾語を示します。起点や原因等を表します。
(例)
先生から連絡がありました。〈起点〉
疲れから熱が出た。〈原因〉
○の
→主語や連体修飾語、並立の関係を示します。「もの」や「こと」を表すこともあります。
(例)
兄の作った料金。〈主語〉
兄の家。〈連体修飾語〉
あのペンは私のです。〈「もの」を表す〉
行くの行かないのでケンカになった。〈並立〉
○へ
→連用修飾語を示します。方向や対象等を表します。
(例)
遊園地へ行きました。北へ向かう。〈方向〉
クラスメイトへ年賀状を出す。〈対象〉
○や
→並立を示します。
(例)
数学や英語の宿題をしていました。〈並立〉
辞書で調べてみよう
他の単語にもいえることですが、特に助詞は用法が多く、複雑なものもあります。辞書によって説明の仕方が違うことも……。複数の辞書を読み比べて、使い方をチェックしてみるのがオススメです。その時、例文に注目してみるようにしましょう。
今回はここまでです。用法や例文等は今後も追加していく予定です。よりわかりやすい例文が作れたら差し替える可能性もあります。
次回は「接続助詞・副助詞・終助詞」についてまとめていきます。よろしければ次回もご覧ください。
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