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デスクをDIYする話 その2 〜理想のデスクを設計する道のりはまあまあ長かった〜

何を使って設計するかにばかりこだわってしまうけれど、大切なのは設計図を完成させること

さて、DIYするぞと思い立ったものの、どんな机にするか、設計図が必要です。
ベテランのDIYerのように、手持ちの材料を頭の中で組み合わせながら理想のデスクを作っていく、などという器用なことは、私にはできません。

そもそもどうやって設計図を作るのか?から、旅は始まった

ネットの先達の取り組みを見ていますと、

・手書きで設計図を作る
・3DCADで設計図を作る
・フリーハンドでイメージのみを書く

といった感じでした。
このうち、手書きはそもそも下手なので却下。
次に、フリーハンドのイメージはそもそもできないので却下。
ということで3DCADを使おうと思ったのですが、そもそもCADなんて触ったこともありません。

Windowsを使っていた頃は、ジャストシステムの「花子」というドローソフトをよく使っていました。
このソフトはとても優秀で、DIYの図面くらいはちょちょいのちょい。寸法線も簡単に引けるし、このソフト使いたいなあと思っていました。でも今はmacなのでその希望も叶わず。

何かないかなあ、金はかけたくないなあ、と思いながら色々と検索を続けた結果、「MOKURAKU」というWebサイトで「もでりんクラウド」というサービスが提供されていることを知りました。


このサービスは、ブラウザ上で木工DIY用の3Dモデリングができる、しかも無料で、という、これからDIYを始めたいと思っている人にはなんともありがたいサービスです。
早速会員登録して、使ってみることにしました。

このサイト、最初はiPadでも使えるのかな、と密かに期待していました。
そうすれば通勤の電車のなかでもできるじゃんラッキーとか思っていたのです。
ですが、iPadでアクセスしても動かない。
よくよく見たら、「もでりんクラウド for Win & Mac」と書いてある。
タブレットは対応機種ではなかったのですね。残念。

デスクの夢は広がっていく。天板のサイズとともに。

自分の作りたいデスクの材料は、

・脚…2x2材(38mmx38mm)
・天板…一枚の大きな板
・金具…シンプソン金具

であり、しかも脚は直方体のように組み合わせるだけ、というシンプルなものでした。ですので、設計そのものはやりやすいだろうと予測していました。

ただ、サイズが問題です。
もともと使っていた1400x700mmのデスクよりも広く!が目標ですが、実際にどのくらいのサイズまでなら部屋に入るのかわかりません。作ってみたはいいものの、部屋に収まり切らなければ喜劇にもなりません。
メジャーを使って部屋の寸法を測り、そこに収まるデスクの最大値を考えました。
もでりんクラウドの練習を兼ねて色々なサイズのデスクを作ってみたり、Excel方眼紙で部屋に配置した時のイメージを考えてみたり、100均でまとめ買いした方眼レポートパッドに下手くそな配置図を書いたりして試行錯誤すること数日。

「後でデスクを大きくすることはできないのだから、できるだけ広くしよう」
「材木の加工をできるだけ減らそう」
「天板はできるだけ1枚の厚い板にしよう」

こんなことで思考がまとまっていきました。
このうち、「天板はできるだけ1枚の厚い板に」というのは、デスクで書き物をすることが多い仕事柄、板をつぎ合わせた天板ではペンが引っかかったりしないかな、と考えたためです。そもそも、自分には板をぴったり美しくつぎ合わせる技術はありませんし。また、厚い天板の方が、幅の広い大きなデスクでもたわみにくいということもあります。

さて、設計を進めていると気になるのは、「材料が手に入るのか」という問題です。天板をネットオーダーした方の話も見たのですが、結構高い。ある程度の予算は確保しているものの、できるだけ安く済ませたい。

そこで今度は、近所のホームセンターに向かい、手に入る材料をリサーチすることにしました。
まあ、ホームセンターに行きたいだけなんですけどね。

天板をどう作るかで完成の度合いも予算も大きく変わることを知った夏

まずは、どのホームセンターに行くか、というところから。
うちの近所には幸いにも大型のホームセンターが何軒かあり、もう少し足を伸ばせばさらに何軒かあるという状況です。

・一番近いところ…セキチューが1軒
・近いところ…カインズホームが2軒
・次に近いところ…パワー(コメリ)が1軒
・足を伸ばすと…スーパービバホームが2軒

まずは近所のカインズへ。
カインズホームは資材館も充実しています。
天板になりそうな板はパイン材。しかし500mm幅ばかりで、自分の希望にはちょっと足りないことがわかりました。

次にスーパービバホームへ。
まずは、近隣で最も大きそうなA店の方へ。広い。でかい。
こちらには、600mm幅のパイン材が売っています。また、いわゆるサブロク(3尺x6尺=910mmx1820mm)の材も売っていました。すごい。
ここで一つ学んだのは、「板材は、幅によって価格が大きく変わる」ということです。
幅500mmと幅600mm、さらにサブロクとでは、同じ奥行きでも値段がだいぶ違います。

ちなみに、板材の種類は、スーパービバホームの方が豊富でした。

また、脚を作る2x2材にも、長さが色々とあります。6F(フィート。1Fは30.48cm)、8F、12Fなどがありまして、基本的には長い方が材を取りやすいので使い勝手がいいようです。1Fあたりの値段も多少安いですし。

別の日に、ちょっと遠目のB店へ。
こちらには、A店では売り切れていた杉のムクボードがありました。
安い! 厚みはもうちょっと欲しいところですが、サブロクなので幅もじゅうぶんかな、と。

ただ、自分がこの時点で想定していたメインデスクの天板のサイズは、幅が2100mm、奥行きが800mmという巨大なもの。
そうすると、幅500mmや600mmの板なら奥行きが不足し、奥行き1820〜1830mmの板なら幅が足りません。
いずれにせよ、板を継ぎ足す必要が生じてしまいました。
ですが、デスク奥に継ぎ足すのであれば、手前側は1枚板のままですから手書きの際に引っかかることもなく、デスク脇に継ぎ足すのであれば、メインとなる部分は1枚板ですので、同様に手書きの際に引っかかることはなさそうです。

継ぎ足した机

その後、パワー(コメリ)にも行きました。
コメリにもたくさんの種類の板材がありました。価格も大体同じくらい。

ここで、自分の気持ちは杉のムクボードにかなり傾いていきました。
確かにパイン集成材は明るい雰囲気で、しかも厚みもあります。杉よりも多少硬いので傷や凹みにも強そうです。
ただ、値段がちょっと高いのです。
自分の欲しいデスクを全て作るには、天板の材料となる板を3枚買わないといけません。
1枚が4000円台の杉ムクボードと、6000円台以上のパイン集成材とでは、1枚あたりの差はさほどなくとも、最終的には結構な差になってしまいます。

ただなあ。
杉のムクボード、B店にはありますが、A店では売り切れなのです。
逆に2x2材、A店には12Fも売っているのですが、B店にはなかったのです。
この2店、自分の家から大体同じくらいの距離のところにあるのですが、互いがとても離れている。
買いに行くの面倒だなあ、と思っていました。

シンプソン金具はとても優秀で、こんなに便利なものがあるのかと感動した

さて、木材コーナーには大体どこの店舗にもシンプソン金具が置いてあります。
シンプソン金具というのはアメリカのシンプソン・ストロングタイ社が販売している金具で、2x4材をさまざまに組み合わせることができます。

ネジで止めるだけで水平・垂直も出ますし、強度も保証されるという優れもの。

先に紹介した方のサイトで、必要な金具の品番と個数をチェックし、こちらもホームセンターで偵察することにしました。

ただ、最初のうちは金具の種類の違いがよくわからず、うまく見つけることができませんでした。
実際には売っていたのにも関わらず、見落としていたんですね。
また、カインズホームでは「クミモク」という独自のブランドを展開しており、シンプソン金具が置いてない店舗もありました。ただ、これはこれでおしゃれでいいと思います。


面倒くさくなった私は、結局、通販で買うことにしました。

ですが、amazonでは10個単位のまとめ売りになってしまったり、なぜか価格がとんでもなく高くなってしまっていたりと、どうにもうまく買えない。
楽天でも送料がかかったり特定の金具だけ在庫がなかったりで、こちらもうまく買えない。
そんな中見つけたのはモノタロウというWebサイト。ここはものづくり系の職業の方向けの商品を幅広く扱っており、シンプソン金具も大体が揃いそうでした。
ですので、モノタロウで必要な金具を注文することにしました。

今回作る脚は直方体の形になります。
また、足元に当たる部分は邪魔になるため、こんな形になります。
幅が広いので、デスク奥には中間地点にも縦の脚を追加しました。

脚の構造

今回使ったのは以下の金具です。デスク1台あたりの数です。

・RTC22 6個(図の赤の部分)
・RTA12 2個(図の青の部分)
・RTT22 2個(図のオレンジの部分)

予定では、サブデスクも作ります。
ですがこちらの分については、脚を別の方法で作れないかを当初考えていました。
というのも、近所のセキチューにアイアンの脚、しかもロの字型で丈夫そうなものがびっくりするくらい安く売っていたからです。ネットで買えば6000〜7000円するのが、なんと驚異の1本あたり1480円。(リンク先の通販サイトではなぜか値段が上がっていますが)
なんだこれでいいじゃん。いちいち脚を作るより楽じゃん。
って思っていたので、モノタロウでの注文もメインデスクの分だけしか考えていなかったのです。

ですが、よくよくその商品を見てみると、天板を載せるのではなく、鳥居型になっている部分に差し込んで使うようなのです。ネジ穴もそのように切ってありました。
ということで、あえなくその計画は白紙に。
すると、金具をもう1台分買わないといけない。でもモノタロウにもう注文しちゃった。どうしよう。

この辺り、自分の詰めの甘さと無計画性が露呈しています。
もっと考えてから注文すればよかった。いつものことですが。

その3に続きます。


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