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バベルの塔とカエルの歌

こんばんは、虚空坊主です👶

今年の梅雨はなんか雨が少ないな、大丈夫なのか

しかし梅雨は梅雨なので田んぼに囲まれたおれの家の周りは夜はカエルの大合唱が聞こえます

何匹おるんか分からんけど、とにかくえげつない量のカエルの鳴き声がします、わりと爆音で。

もうええて、て思う時があるくらい鳴いてる

そんなカエルの合唱を聞きながら思ったことがある

カエルたちは個々にそれぞれ鳴いているんやけど、その個の音が多すぎてもはや音は一つになっている

不思議な感覚

えげつない量の個体が発する音が一つに聞こえるとは。

なぜなのか、おれはこういうことを考えるのは好きなのでおもしろいテーマが見つかったぞとウキウキで夢想に入る

カエルが鳴くのは求愛のためだと聞いたことがある、このことから察するに、音が一つに感じるのはそれぞれ違う個が出す音ではあるが、周波数が近いからではないかと考える

それぞれ声量も違うし、鳴き方も違う、同じ個体は存在しないし、もちろんそれぞれ大きさも違う

しかし鳴く理由は皆一つなので和音のような状態になっているのではないかと思う

one heart というやつである

これを考えていて思い出した話がある

バベルの塔、という話をご存知だろうか

バベルの塔とは旧約聖書の創世記に出てくる話で、分かりやすくまとめると

人間は元々みんな同じ言語を使っていた一つの民族だった

人間は都市を作り、団結し、天にも届く高い塔を作りだした

この行いを見た神はこのままでは神の存在が脅かされると危惧し、怒った

神は、こんなことになったのは人間が同じ言葉を話す一つの民族だからだと結論づける

神は人間を混乱させるため、それぞれが使う言葉を通じないようにさせた、互いのことが理解できないようになってしまった人間は塔を作ることができなくなり、一つの集団だった人間たちは散り散りになった

それぞれが各地で街を作り、それぞれ違う言葉を話すようになった、世界は分裂した。
混乱により崩壊した都市の名前はバビロンと名付けられた。

、、という話である

人間は争うことが宿命づけられているかのように古代から争い続けている

争いの原因はたいていお互いの理解不足である、とおれは考える

同じ言語を使う者同士でも争いは起こるのに、それが言語も違うとなると争いが絶えないのも無理はないのかもしれないと考えてしまう

神の思い通りである

人類がもし皆同じ言葉を使い、お互いを理解し、協調性を持って平和に歴史を繋いでいっていれば神をも凌ぐ技術力を持っていたんだろう、今までにすごい可能性を持った文明はいくつも生まれているのに、全て争いによって崩壊してしまっている

悲しい現実である

その点、夜のカエルたちはすごい、いろんな個性を持つ個々のカエルたちが同じ意志を持って鳴いている

そりゃあ音も一つになる

とても合点が言ってスッキリした


バベルの塔を作るのはカエルかもしれない

(実際やつらはめちゃめちゃアホなのでそんなことはないと思うが)



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