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出逢いの不思議と倖せ

作家・北方謙三が大好きである。

北方氏は佐賀県出身ということもあって、同じ九州人にシンパシーを感じてしまう私の性分も多分に影響している。

この人がハードボイルド小説を書いているときは全く興味が無かった。
なぜならハードボイルド小説が大の苦手だからだ。
痛みや苦しみを我慢できない性質(たち)なので、小説世界でそれをただひたすら痩せ我慢する登場人物を追うのが辛いのである。

ところが、北方先生が時代小説を書き始めてから俄然ファンになり、「三国志」「水滸伝」と貪るように読んでしまった。氏が描く「漢(おとこ)」の世界に魅せられている。

さて、その「三国志」のライナーノーツとして「三国志の英傑たち」という本がある。

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劉備・関羽・張飛。北方氏はこの著書の中で、蜀を建国した三英傑の出逢いと絆について解説している。
二十数年にわたる流浪の戦いのなかで何故、3人が袂を分かつこと無く同じ志を持てたか。それを北方氏なりの解釈で説明してある。

その一文を引用してみる。

「ただぼくは思うのだ。出会えたことそれだけでよかったと思える、きわめて幸福な出会いというものがある」(1章 劉備・関羽・張飛――男の出会いとは)

これを読んで、多少〝のろけ話〟になって恐縮だが、私はまず家内のことが思い浮かんだ。
家内と私は共に野球が大好きで、福岡ダイエーホークスの試合を別々に観に行っていた福岡ドームで出逢った。
偶然の出逢いが2人の人生を変えてしまったわけだ。

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そしてもう一つ。次に思い浮かんだ偶然の出逢いは、つい最近。
私と「私立恵比寿中学」との出逢いについては他のブログにも書いている。

これも実に不思議な巡り合わせがあるのだが、エビ中に対する想いをブログで綴っているうち、いくつかの共通点を持った人物との不思議な出逢いがあった。

その人たちとは今、LINEのグループ通信で「私立恵比寿中学・研究部」の部活動(笑)を結成している。

出逢ったといっても、ネットを通じて言葉を交わすだけである。しかし、リアルで会ったことはおろか、顔さえも知らないそれらの人たちと、その言葉のやりとりだけで深い心の繋がりを持つことが出来ている。

現在5人のメンバーは、青森、宮城、石川、広島、そして私が福岡と、全国津々浦々(笑)に散らばっている。それでもこんなに心の繋がりを持てているのは、LINEやブログなどネット通信の進化の賜物だ。

全く、いい世の中になったものだ。私の青春時代は「文通」だけだったんだけれど(爆)

メンバーのうち何人かは、エビ中のツアーで既に会ったか、これから一緒に参戦する予定。私も広島のメンバーと7月のサイン&2ショット会イベントで会える予定だ。

が、東北・北陸在住のメンバーとは、考えると切ないが、ひょっとするとこのあと一生会える機会はないかもしれない。

いつの日か、ファミえんや大学芸会で邂逅できる日を夢見ているのだが…。

しかし、たとえ離れていても、心の繋がりと絆は、劉備・関羽・張飛並みだと思っている。
不思議な、そして倖せな出逢いに感謝。

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※上に書いたLINEグループの部活動についてご興味のある方は、コメント欄でお知らせ下さい。ただ、あまり年齢差があると話が合わなくても気の毒ですので「アラサー以上の男女」と限定させていただきます。

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