見出し画像

上海にある大きな市場は、働く人が大らかそうだった。

   ※この記事は2014年、中国訪問時の記録です。

中国の市場は何もかもが、私の発想の規格外という感じ。

上海の青果市場(大田市場みたいな卸市場)では「そこのお父さん!そんなに荷物積んで大丈夫!?」と思って思わずカメラを構えてみれば、こちらに視線を向けてニッコリと余裕の笑みをかましてくれる。あ、そう。全然、余裕なのね……。余計な心配でしたわ。

それにしても、かなり使い込んだ荷車を使用している様子。荷物を積んでないときは、ちゃんと乗れるのかな?

そして、ところどころに現れるのは「裸族」。アジア圏にいくと、増殖しがちな彼ら。

画像1

少し前に北京では、この中年男性が炎天下で涼むために行う「北京ビキニ」を禁止する通知が出ていたっけね。中国当局のお偉いさん、北京ならずとも上海でもやってますよー。

これを禁止するのは、すでに不可能に近いかと思われます。というか、そんなに暑くないけれど癖でやっているとしか思えないです。(この日、私は朝の長袖シャツを着用程度の気温でした。でも、一生懸命に働いていると暑いのかもしれませんね)。

画像2

見切れる北京ビキニならぬ、ここにも上海ビキニ。
随分と綺麗に仕分けをしています。仕事は確かであるから文句は言えぬ。

大田市場には市場が終わった時間にしか行ったことがないので、比べられないけれど、ここの市場はかなり物流量が多いのではないかと思います。

扱われる農作物は、抜き打ち検査が実行され安全が担保されているとのこと。
そこんところ、結構しっかりとアピールされました。

また、別室には市場に設置されたカメラを壁一面の大型モニターで監視したり、いつ、どこから、どんな農薬(薬品)を使用した食品が、どれだけ入出荷されたかのデータを管理している部屋がありました。

画像3

市場は全体的に綺麗で、しっかりと掃除が行き届いている様子でした。

大型の機械やトラックがずらりと並び、背景には高層ビルを望み、「なんだか中国の発展の仕方は本当に凄いんだねぇ〜」と口をポカンとさせてしまう一方で、そこは原始的やねぇ〜と思うほどの道具を使用し、多くの手作業で作業をしている姿からは人間らしさを感じました。

なんというか。めっちゃ働いている人と、どう見ても仕事してなくない?という人がカオスに入り混じっている感じもいい!!コソコソとサボるんではなく堂々とした感じがいい!!

日本人にとっては怒鳴っているようにしか思えない罵倒…じゃないゃ…威勢のある会話からは、この国の発展と活気を感じました。もしかしたら、働かない怠け者を本当に罵倒しているのかもしれませんが……。うむ、知らぬが仏なり。

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?