愛のための不安

今回も純情ロマンチカから自分やアニメを考察していきます。
ネタバレもあるので嫌な方は読まないことをお勧めします。

前回の続きから…
ここが私がこの作品に深い興味をもった原点。
アニメで観ているときの感想を書くのでおそらく2期5話。
なぜあんな風に宇佐見さんがああなったのかが本当に納得いかなかった。
ちょっと前の話と齟齬が生じてしまうのだが許してほしい。

一途でたまらない宇佐見さんがあんな風に欲にほだされることがあるとは思いもしなかった。
だからどうしても悔しくて、他の人の口コミを見て回った。
こういうのは結局自分の納得できる答えを探しているのに過ぎないのだろうけども、それでもいいから何とか納得したかった。

一人の方の意見が私の心を安堵させた。
あの瞬間彼は放心状態になった。実は彼ほど不安を抱えている人間はいない気がした。
あのアニメに登場する人物で愛について一番自信がなかったのが彼だと思う。
だから人一倍好きだと伝えるし、人一倍その言葉に飢えている。
強く嫉妬もするし、自分のそばに置きたい。
なんだろう…世の中に思われている嫉妬とは違うような。
いや、違わないのかもしれない。
今まで人を遠ざけていたのは単なる神経質さもあるかもしれないが、本当はもっと根深いものだと思う。

自分は愛されていないのではないか、愛されるべき人間ではないのではないか、そんな風に不安になった。

美咲は自分を好きだと言ってくれないから、自分が勝手に自分のものにしているのだろうと角にそんな風に指摘されたような気がして…
美咲が自分を愛していないと言われた気がした。
一瞬すべてが真っ暗で、自分を傷つけたくなった。というか本当にどこかにいっている気がした。
信じることが出来ずに放心状態になった。

もしかしたら自分の押し付けだったかもしれない。また誰か大切な人を失うかもしれない。
怖くなった。
せめて美咲を物質的にでも閉じ込めておけば自分から離れる事はないだろうと思った。
だからその後家で閉じ込めておきたくなると言ったのだと思う。

それを思ったとき、感じたとき涙が止まらなくなった。
一番許せなかったシーンが、一番切なくて胸を打つシーンになった。
きっと何度もこの部分を見返すだろうな。そして漫画の7巻にあたると知って即購入した。(ちなみにその後すべて購入するのだが笑)
もっと細かい真意が知りたかったから。(ただ電子書籍を望みます笑)

宇佐見さんは決して無敵じゃない。誰しも無敵じゃないし、強気にみえる人が一番臆病だったりする。
宇佐見さんは自分を欲してくれる人に飢えていた。もちろんそれは愛している人で。
愛されたがっていた。
抱きしめてキスをして、自分からだけではなく確実に愛されている表現が欲しかった。
安心したかった。

この部分は特に私にとって重要なので長くなりますので続きは次回…

※この感想はあくまで私の主観であり、読んだ方皆様すべての感想ではないのでご了承ください。それがアニメ、漫画、小説、映画などの醍醐味だと思います。

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