やすみとやすむ

毎年インフルエンザが流行る。私は3回なったことがある。今年は小3の長女が37.6度でインフルエンザと診断された。
前日から喉が痛いと言っていたので耳鼻科の受付にもそう伝えた。
「喉は赤いけどそれ程だな〜、熱もさほどだね〜一応流行っているからね〜」と先生の言葉にインフルエンザを調べてもらう。

15分くらい経ってまた呼ばれた。
「出たねA」
これで通じるのも凄い時代だ。
「食べられるようだから、しっかりご飯を食べて休養してね、今週は学校お休みね」
「はい」と小さく頷く娘の後ろで
会社、学校、妹達のお迎えと目まぐるしく頭が回転し始める。

新しいゾフルーザを貰ってすぐ飲ませる。
でも、先ずは学校へインフルの報告。
保健室の先生へ受話器が変わると「そうでしたか〜同じクラスの子7名今日から熱でお休みだったんです。連絡きたのは1人目ですが‥(少し間があって)あの〜お母さん実はちょうどお電話しようと思ってたんです。」
まさに「え?」と書いたような声が出た。何だか嫌な予感。
「妹の〇〇ちゃん、今熱が37.4で保健室で休んでるんでした。お迎えをお願いしようと思っていたところに電話が、、、何か通じるものがあったのか‥笑」
お互い笑ってしまった。
「そうですか、わかりました。お薬貰ったら迎えに行きますので。それまで宜しくお願いします。」そう伝えた。

切ってから、少し頭がぼーっとした。やることが増えた事に、何をするか忘れた。

あっ!と思い出して職場へ連絡を入れた。
今日、明日は私が休みます。明日以降は家族と相談して連絡します、と。
同じ年頃の子供がいる上司は私が一緒に体調崩さない事を気に掛けてくれた。有り難い。

薬を貰い妹を迎えに行く。保健室前には保護者が2人いた。みんな呼び出されたようだ。
「失礼します」と入ると「あーお母さん良かったです。その後は熱上がってないので家で様子を見て、熱が上がるようでしたら受診お願いします」「はい、ありがとうございます」と保健室を後にして校門まで歩く。

ほっぺは赤いが俯いて少し笑ってる。「あー元気そうだなーさては仮病だなー笑」というと「3校時ね、体育でねークラクラしたの」「そっかー、じゃゆっくり休もう」と返したが体育が嫌いなのは知っている。

次女は入学して程なく学校に行く意味を聞いてきた子だ。私が小学生時代はそんなことすら思わず、通うのが当たり前に思っていたけど。
あ〜この子は学校に通うの大変かもな〜とその時思ったが、何とか通っている。
だから無理はさせない。
その質問にお父さんは「行きたくないよなーこんな理不尽なところ。でも行かなきゃ行けないんだ。会社で働くともっといろんな人がいるんだ。行きたくなくても行くんだ。でもなー行きたくないなら行かなくていいよ、そのかわり自分が本当にやりたい事を見つけたら教えて」
小1の娘にこの言葉。
でも、さすが夫の娘。「わかった」と。
わかったんかい!と思ったが、その次女が保健室に行く日は決まって家に人がいる日だ。
そう、今日のように。

家に着き、長女は薬が効いて眠り始めた。
次女はうがい手洗いすると、何事もなかったかのように教科書開いて勉強し始めた。

「お昼ごはんどうする?今食べる?」と聞くと「お姉ちゃん起きてから一緒に食べる、でもお母さん今食べるなら一緒に食べる」と心遣いと我慢ができる子。我が子ながら怖くなる。

何かに疲れたら休むのだ。
でも、今日は休みだ。
自分で決意した休むではない。
子供の看病のための休みだ。

子供からやすむことを教えてもらった日だな。

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