ヨガ 3 ヨガで美しくなったわけでは・・・

(読了目安6分)

前回に続き短編集です。


◎ヨガで美しくなったわけでは・・・


「ヨガをすれば私もハリウッド女優みたいに美しくなれる」、とか、「講師みたいにかっこよくなれる」と思っている女性もいるかもしれません。


しかし、よく考えてみてください。
ヨガを広めているハリウッド女優は、ヨガで美しくなったわけではなく、それ以前から美しかったんです。
先天的なもの、たとえば顔が美しいとか、9頭身とか、骨格が整っているとか、足が長いとか、バストが大きいとか、そんな特徴があるから女優でいられるんです。
優れた体型も、太らないことも、ヨガ以前からのものであれば、それは、ヨガとは無関係の「個性」です。


みなさんの周りにも、食べているわりに太らない女性っていませんか?
どう見ても不健康な生活をしているくせに、出るところは出て、出ないところは出ないで、足が細くて長い女性もいるはずです。
ヨガをメディアで宣伝している多くの女優は、たとえばヨガを10年やったから美しくなったわけではありません。
ダイエット業界で、「新発売」のトレーニングマシンの宣伝をしている美しい女性たちは、その機械で美しくなったわけではないですが、それと同じことです。


あなたは、あなたにできる最善のことをすれば、「美しい女性」です。
最善のことというのは、もちろん愛をそそぐためにできる最善のことです。
知恵のある男性は、あなたが全力で生きているかどうかを見ます。
商業ヨガでも美しくなれるかもしれませんが、あなたは、愛をそそぎ、誠実に生きているだけで充分に美しい存在になっているはずです。
長く愛されることと、表面的な美しさの追求はあまり関係ないんです。




◎ハリウッド女優に影響されるということは


前回、「現在のヨガブームは、ハリウッド女優やモデルの影響が大きい」と書きました。
映画の中の女優たちは輝いていますから、彼女たちがヨガをやっているなら、「私もマネしてみたい!」と思うのは当然かもしれません。
感動した映画の主役女優がプライベートでヨガをやっていると知ったら、なおさらヨガをやれば彼女に近づいた気分になります。


「ハリウッド映画」は世界の文化の中心的存在かもしれませんが、その中の女優は、ただ「女優」という仕事をしている一人の女性です。
むしろ、社会のことをよく知らないちょっと変わった女性、と言える面もあるかもしれません。
一方で誠実なイメージを作りながら、一方では「結婚・離婚・スキャンダル」など、仕事とプライベートに大きな差がある女優も多いですしね。


日本でもそうです。
誠実なイメージで売っている第一線の女優やモデルでも、私生活ではデキ婚・不倫も少なくありません。
本人が本当に誠実で、愛とはなにかわかっているならデキ婚や不倫などしませんよね。
多くのファンがマネをし、それらを正当化する材料にすることは明らかだからです。


ヨガをやっているハリウッド女優に影響されてヨガを始めるということは、「私は物事の表面しか見ていない」と宣伝しているのと同じです。
知恵のある男性は、もちろんそんな女性に本気で近づくことはありません。


自分はなにをしたいのか・・・ヨガをやりたいのか、商業ヨガをやりたいのか、ハリウッド女優のマネをしたいのか、それとも単に心の充実が欲しいのか・・・一度立ち止まり、考えてみるといいかもしれません。



◎男性との出会いを求めて


ヨガ人口の男女比は、諸説ありますが、おおむね1:9だということです。
以前、「男性との出会いに期待してヨガを始めた」という女性もいました。
男性1人に対して女性9人という割合の中、出会いはあってもそれがイイ男である確率は低く、仮にイイ男であっても、その女性の方を向いている可能性は低くなります。
講師は男性である場合も多いですが、生徒に手を出す講師の「知恵」は、たいしたことないです。
これはマスターの経験上、ほぼ間違いなく言えることです。


また、知恵のある男性は商業ヨガをやりませんから、運良く出会いがあり、その出会いが実ったとしても、その後長く愛される可能性は限りなく低くなります。


もし出会いを求めるなら、男女比が逆で、女性が1割、男性が9割の世界に入った方が現実的です。



◎呼吸法・瞑想(生理痛、子育て)

健康法の中でも、呼吸法の体得や瞑想のためにヨガをやる人もいます。
意識的な呼吸や瞑想をすることで、精神の安定や免疫力の向上などを期待できるんだそうです。
とてもいいことですが、それを頼りにしてしまうとなにが起こるか・・・
一日1時間、もしくは数時間の呼吸法や瞑想なんてやっていたら、生理痛がひどいときとか、結婚して妊娠したら、それができなくなり、できないことが原因でストレスになるかもしれません。
商業ヨガが流行る前まで、ヨガが男性だけのものだった理由は、そんなところにもあるのかもしれません。


「体質を改善して生理痛を和らげることもできる」なんていうヨガの解説も読んだことはありますが、それはある意味正しく、ある意味個人の主観の問題です。
全ての人の生理痛が改善されるわけではないことは、どの民間療法や健康法も同じですしね。


また、妊娠中はまだいいとして、産後しばらくは授乳やオムツ換えなどで、思い通りに自分の時間をとることが難しくなります。
ヨガの呼吸法や瞑想がいけないというわけではありませんが、それに頼った生活をベースにしてしまうと、呼吸と瞑想をするための生活になってしまい、子どもや夫との本質的な生活がおろそかになる、ということです。
もし「ヨガを優先してくれる夫じゃないと結婚しない」なんて言ったら本末転倒です。
人はヨガをやるためではなく、愛をそそぐために生きています。
呼吸や瞑想のために必死になるのではなく、人と人との時間を大切にしてください。



◎仕事として


ヨガが流行っている現在、スタイルが良くて、元気で、「自然派」「神秘的」な女性は、比較的簡単にヨガの講師になれます。
マスターの知人にも、講師になろうとしている人が数人いました。


あなたが仕事としてヨガの講師を選んだ場合、考えてもらいたいのは、「もし宝くじで一億円当たっても、そのままヨガの講師を続けるか」ということです。
続けるなら、ヨガの講師はあなたにとって最高の幸せだと思いますが、もし辞めるなら、あなたにとってヨガの講師(社会貢献)が目的ではなく、お金が目的だと自覚する必要があります。
「私は一億円が手に入ったらヨガの仕事を辞める」と思う人は、自分はなぜお金が欲しいのか、そのお金でなにを買おうとしているのか、本当に欲しいものはなんなのか、考えてみてください。



ヨガ関連の話はもう少し続きます。

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