宗教から学べること

(読了目安6分)

今回は、「宗教からなにが学べるか」という話です。


みなさんは、行動が伴っていない人の言うことを聞く気になりますか?
たとえば、お酒を飲む人に、「酒を飲むな」と言われても、説得力はありませんよね。
また、夫婦ゲンカが絶えない人に、「争うな」と言われても、「こいつアホか」と思うはずですし、そんな夫婦が世界平和を叫んでいても、周囲は笑っちゃいます。
もちろん本人が実践できなくても「言っていること」が本質だと思うなら、言葉だけありがたく受け入れていいんですが、「言う側」に愛があるなら、実践を伴っているのが当然ですよね。
ですから、なにか大切なことを本気で伝えたいときは、自分も実践する必要があるわけです。


では、「愛・平和・心・家族のあり方・夫婦愛」などを熱く語りながら、自分は妻を悪く言ったあげく離婚し、離婚した翌月に再婚し、自分の子供と絶縁したりする男性はどう思いますか?
まさに、夫婦ゲンカをする人が、「争うな」と言っているのと同じです。
本気で伝えたいなら、自分が実践する必要がありますから、この男性の言葉には真実味がないとわかります。
普通は上記のような男性に対して、だれもが「ちょっとおかしい」と思うはずです。
しかし世の中には、「ちょっとおかしい」と思わない人もたくさんいるんです。


以下、ネット上の情報から書きますが、たとえば「自称信者数1000万人以上」と言われる「K」という宗教団体の「総裁(教祖)」が、以前、自分の長男を組織から追放したらしいんです。
調べてみると、総裁は離婚と再婚をしていて、前妻を「悪の手先」と呼び、離婚した翌月には29歳年下の元秘書と結婚しているようなんです。


マスターの知り合いにその宗教団体の信者はいませんが、もし信者に「総裁ってヘンだよね?」と尋ねたら、「彼だけは特別です」と総裁をかばう人も多いはずです。
「洗脳」という言葉がよく使われますが、洗脳されただけでなく、その宗教に自分のお金、時間、精神などのコストをかけすぎてしまったため、後に引けなくなっている状態かもしれません。
心理としては、既婚男性と不倫中の女性が、「あの人だけは違う」と、不倫相手をかばうのと似ています。


どんな宗教も、集会などで集団催眠状態になれば、その場限りの短い幸福感は味わえるかもしれません。
しかし、「長く愛されること・長い幸福感」の実現は、たとえ大きな団体の「総裁」であっても不可能なんです。
人間の願いは、長く愛されることですが、妻や息子を追放する「総裁」は、愛を実践できていませんよね。
本来、信者たちのために見本を見せるべき人が、その逆のことをしていたら、信者たちは、外部の批判的な人たちから「おまえの宗教の総裁は言行不一致だ」と批判され、バカにされるんです。
総裁は、信者たちにとって誇れる存在でなければいけません。
家族との調和を保てない総裁が、世界の調和の実現などできないんです。


「神道」では、2017年12月7日の「富岡八幡宮の刺殺事件」はひどいものでした。
また、「仏教」と言っていいのか微妙ですが、仏教の修行のひとつであるヨガを世界に広めた「ビクラムヨガ(ホットヨガ)」の創始者、ビクラムチョードリーは、セクハラ訴訟で敗訴し、9億円の支払命令を受けた後、離婚しているようです。
「キリスト教」では、信者への性的暴行を理由に400人の聖職者が一斉に解雇されました。
調べれば、宗教にまつわる過去の不祥事はいくらでも出てきますし、今後も宗教がある限り不祥事は続くはずです。


宗教の世界は、程度の差こそあれ、考え方の違いやお金、権力の問題などがあり、宗教者たちの家庭は、その多くが問題を抱えています。

以上のような事実から答えがわかります。


「宗教」から学べることは、「宗教では長く愛されない」ということです。


マスターが伝えたいのは、「長く愛されたいなら、宗教はダメ」ということです。
考えることをやめて楽をしたいなら、宗教もありだと思います。
特に、「教祖が生きている宗教団体」は、強力な痛み止めになるはずです。
ただ、「お酒」や「過食」という痛み止めが「その場限り」であるのと同じで、「宗教」という痛み止めでも、悩みの根本は解決しません。


Kという大きな宗教団体の総裁本人が、妻や息子を組織から追放したことが、なによりもそれを証明しています。
総裁の前妻は、子供たちに会うことさえ許されていないんだそうです。
また、今後総裁が、セクハラや脱税で逮捕される可能性もあります。
離婚後1ヶ月で29歳年下の元秘書と結婚するぐらいですから、さらに若い信者との不祥事が出るのも時間の問題かもしれません。
「総裁の不祥事による信者への批判」
「信じてきたものが根底から揺らぐ不安」

・・・これらが、信者たちが負う「リスク」です。


※宗教の信者たちが負う「リスク」については、「チャネラーの所得隠し」も参考にしてください。
総裁も「チャネリング」をするそうですが、チャネリングの仕組みについては、「占い」カテゴリー、「スピリチュアル?」カテゴリーを参考にしてください。
なにかのヒントになるはずです。

◎宗教は痛み止め


宗教は人間にとって「痛み止め」です。
そのことは、幸せの絶頂のときに宗教を始める人がいないことからもわかります。
「生まれたときから信者」という人は別として、宗教を始めるのは、みんな痛みを抱えているときです。
ですから、宗教は人間にとって「痛み止め」なんです。
「痛み止め」という意味では、宗教も「お酒」と同じで、自分の責任で幸せになれない人が手を出すものです。
他にも、タバコ・ギャンブル・浮気や不倫・過食・ペットなども「痛み止め」です。
それぞれにのめりこむ人がいて、それぞれの理由がありますが、どれも「痛み止め」という意味では同じものです。
ですから、宗教をやっている人が「ギャンブルはダメ・お酒はダメ」と言ったり、過食している人が「宗教はダメ」と言ったりしても、本質的には説得力はありません。
不倫をしている人が「宗教はダメ」と言うのも、宗教をしている人が「不倫はダメ」と言うのもお互い様です。
みんな「痛み止め・安心」が欲しいだけなんです。


宗教から学べることは、「宗教では長く愛されない」ということです。
痛み止めとして必要なときはありますが、痛み止めを飲むだけでは愛されません。

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