チャネラーの所得隠し

(読了目安6分)

スピリチュアル業界で有名だった「山本千春」という女性を知っていますか?

「宇宙にいる5人のおじいちゃんと繋がることができる」

「千さん(せんさん)」


などと言えば知っている人もいるかもしれません。
※よかったら「チャネラー・山本千春」などで検索してみてください


実はマスターも、スピリチュアル系の勉強(研究?)をしていたときに、どこかで彼女関連の記事を読んだことがありました。
なかなかいいことを言っている部分もあって感心した覚えがあります。


その山本千春さんが、2018年、数千万円の所得隠し容疑で告発され、執行猶予付きの有罪判決を受けました。
良いことを言っていただけに、「結局おまえもかよ・・・」という心境でした。


この件でかわいそうなのは、彼女を信じてついてきた若い女性たちです。


マスターは以前、「宗教、特に現役の教祖が生きている宗教を信仰してはいけない」と書きました。
その理由は、「ワイドショーで、脱税とわいせつ行為で捕まる教祖を見ることになるからです」と説明しましたが、この事件がそのパターンです。
女性なので「わいせつ」容疑はなく、「脱税」だけでしたが、宗教だけでなく、スピリチュアル系の世界でもよくある話です。
山本千春さんが告発されたのは、脱税の金額が大きかったためで、所得隠しそのものは「氷山の一角」です。


チャネリングの仕組みは解明されていて、「宇宙のおじいさん」とのつながりではなく、変性意識状態になった自分の思考そのものがベースになります。
または「自閉症スペクトラム・発達障害(脳機能障害)」などにある、「特殊能力」のひとつだと考えてもいいかもしれません。
仮に山本千春容疑者が「本物」のチャネラーなら、「所得隠し」などするはずはありませんし、万一していたとしても、本業の「チャネリング」を使えば、国税局の査察は予想できたはずです。
予想できなかったということは、「ニセモノ」のチャネラーだったわけです。


また、本人に悪意はなく、お金の運用について「悪知恵」がある人の助言どおりに動いてしまったとしても、「悪い人」を見分けることができなかったわけですから、やはりチャネラーとしては「ニセモノ」と言えます。


「エネルギー・光・前世・宇宙・魂・波動」などの言葉と、「セミナー・1時間2万円」がセットになって出てきたら、ほぼ詐欺ですから、本気で疑ってください。
チャネラーは悪意がない人がほとんどですから、やっていることを単純に責めるわけにもいきませんが、大人の思考の世界では、「詐欺行為」と呼ばれても仕方ないものです。


スピリチュアルの世界は、「自信がなく、目的がなく、道に迷っている若い女性」がのめりこむ傾向があり、山本さんを信じてきた人たちは、とても落胆します。
その時点で、彼女は「愛と平和のチャネラー」ではなく、「経済社会に住んでいる、お金が好きなおばさん」になってしまったんです。


彼女を信じていた人にはホントに残念な話ですが、これが、未熟な判断力で「不完全な人間」を崇拝してしまったツケです。


このnoteを読んでいるみなさんは、「占い」や「スピリチュアル?」マガジンを中心に参考にして、本質的な愛をそそいで生きてください。
長く愛されたいなら、寄り道は少ないほどいいはずですからね。


ちなみにマスターが書いている「愛・神・光」などは、スピリチュアルの世界で言われているものとは違います。
たとえば、俗に言う「光」は、脳の電流の乱れによる「幻覚」だということはわかっていますが、スピリチュアルの世界では、「エネルギー体」や、「大いなる存在による発光」などと言われています。


また、スピリチュアル系の世界で「オーブ」と呼ばれるものは、「発光エネルギー体」「霊体」などと言われますが、実際は空気中のチリにストロボの光が反射したものが最も多く、その他、太陽光、レンズ、シャッタースピードの関係で現れます。
時々、スピリチュアル系の人の中には、「これは説明できるか?できないだろう、だからエネルギーだ」と主張する人がいますが、その人は、カメラの仕組みや光とレンズの関係を知らないだけです。
また、人間に説明できないことをすぐに神の存在と結び付けていたら、人間は考えることをやめてしまい、愛に近づけなくなります。


念を押しますが、愛や神に近づくには、「ニセモノの神」を排除する必要があります。
ニセモノの神を排除するというのは、物事の本質を理解するということです。


この件で、山本千春さんは「ニセモノの神」として表舞台から排除されましたが、彼女に人生を賭けてしまった一部の人たちは、これまでにつぎこんだ「お金」や「気持ち」を台無しにしないために、彼女を生涯信じ続けます。
これは、不倫をしている若い女性が、「彼だけは違うの!」と、妻と離婚する気がない既婚男性を信じ切っているのと似たような心理です。
しかし愛とは、「ニセモノの神」をあがめ続けることではありません。


世の中には、1時間2万円のセミナーを受け続ける人もいますし、高額な「スピリチュアルグッズ」を買い続ける人がいますが、それは「私もあなたも周りも楽しい」という状態ではないですから、愛とは言えないんです。
愛ではないことをし続ける限り、愛されることはありません。
自分で考え、自分というオリジナルブランドを作り上げない限り、「信じていたチャネラーが告発され有罪になった」となるのがオチです。
自分で考えるのをやめ楽をしたツケは、いつか自分に返ってくることを忘れないでください。



◎終わりに


親子関係がうまくいっていない人は他人から助言を受けることになりますが、「誰から助言をもらうか」ということがとても重要です。
マスターは、「三悪・過食・過趣味」、これらがない人から助言をもらうことをオススメします。
これらがない人というのは、多くの人生経験から、ある程度の教訓を得て、愛とはなにか学んでいるからです。


チャネラーの山本千春さんは、「過食」があるように見えました。
過食は、食材に対する感謝、自分に対する愛情という意味で、避けなければならないことです。
山本千春さんも、結局は自分を探して悩んでいる女性だったんです。


余談ですが、山本千春さんとは別の女性チャネラー「落合久美子」さんも、ほぼ同時期に脱税の容疑で告発され、2018年6月21日に、懲役10か月、罰金800万円の判決が出たようです。

幸せの定義のひとつは「大切な人がいる」ということです。
犯罪を犯すと大切な人たちが悲しい思いをしますから、大切な人がいれば犯罪を犯すことはありません。
つまり、山本さんや落合さんには「大切な人」がいなかったんです。
彼女たちは「大切な人がいないことによる寂しさ」をお金で補おうとして数千万円規模の脱税をしたと言えますが、彼女たちの寂しさはそれほど大きなものだったと言えるのかもしれません。
いつか彼女たちが「本当に欲しいもの」を手に入れることを祈るばかりです。

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