資格について 2 「資格」と「検定」の定義

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◎「資格」と「検定」の定義


「資格」と「検定」、世の中ではちゃんと定義されていないようなんですが、ネット上でマスターがしっくりきたのは以下のような定義です。


「資格」→ それがないとその業務ができないもの(ないと罰せられる)


「検定」→ 知識の目安



もちろんこれから外れるものを「資格」として発行している民間団体も多くあり、一般社会では明確な区別はないというのが現状だと思います。


世間にはいろいろな「資格」があります。
「その資格を取れば生涯にわたって楽しく仕事ができる」、こう誤解させるようなものもありますが、マスターは、そんな資格を取っても幸せにとって大きな力を発揮するとは思えないんです。


いずれにしても、ここで書く「資格」とは、前回も書いたように「商業的な資格」、たとえば「アロマセラピスト」「カフェマイスター」「野菜ソムリエ」などだと思ってください。
そしてもちろんその資格を取る人は、「仕事に役立てよう・豊かな生活のために」という考えで取得するという前提です。



◎お金で買える資格は商業ベース


資格には、「実力がないと得られない資格」と、「お金を払えば得られる資格」の2種類があります。
公認会計士、医師免許なんかは資格の中でもトップクラスの難関ですが、これらはお金がいくらあっても実力がないと手に入らないものです。
社会的影響や人命に関わる責任の大きな仕事のためのものですから、お金で買えるような資格じゃダメなんです。


一方、アロマセラピスト・カフェマイスター・野菜ソムリエなどは、お金で買いやすい資格と言えます。
通信講座をはじめとし、資格を発行する側に言われるまま行動すれば、ほとんど間違いなく取れてしまうからです。
「お金で買える」ということは、責任の少ない資格、つまり、社会的影響や人命に強く関わるものではないということです。
社会の役に立つ度合いが低いわけですから、社会からのニーズも少なく、社会貢献度も低い資格と言えるんですが、企業はそういう資格に「情報」という付加価値をつけて売っているわけです。
「情報」という付加価値というのは、「芸能界で人気の」とか、「あの有名人も取得した」とか、「男性に人気の」、「就職にも独立にも有利な」などの情報です。
お金で買える度合いの高い資格ほど商業ベースであり、資格としてではなく、「商品」として売られていると考えてかまいません。


また、取得費用が高いものほど有用性のある資格、とも限りません。
費用が高い方が、買う側の満足感を満たせるという心理的な効果が高いため、発行する側は、3万円もらえば充分な利益になるような資格を、10万円以上で売る場合もありえます。
誰だって、同じものを買うなら安い方がいいはずなんです。
しかし不思議なことに、「資格の値段が高い方が重みがある」と考え、たとえ内容が同じでも、わざわざ高価な資格を買う人もいるわけです。
商業ベースの資格は、売る側と買う側の心理的な駆け引きによって、値段が決まっている部分もあります。


◎3級より1級


資格の中には、級などでランク分けされているものがあります。
「〇〇検定3級」とかそんなランク分けです。
もしみなさんが会社の人事担当だったら、他の条件がほぼ同じで、簿記3級と1級の人が面接に来たら、どっちの人を採用しますか?


1級、ですよね?


ですから、その資格に「級」などのランクがある場合、最上級の資格を取るならオッケーだと思います。
資格云々も大切なんですが、それだけではなく、最上級の資格を持っていれば、「根気強さ・計画性・集中力・持続性」などを周囲に印象付け、「うちの会社でも安定して力を発揮してくれる」と思ってもらえるからです。
極論すれば、検定そのものの種類よりも、1級を取った根性を評価される場合がある、ということです。



◎取るなら専門分野


趣味ならいいと思いますが、仕事を視野に入れているなら、分野問わずなんでもかんでもではなくて、専門分野の資格を2つ以上取った方が、仕事は選べるかもしれませんし、それが知恵です。
たとえば、食品関連なら、それにまつわる資格をたくさん、しかも上にも書いたように、その資格の最上級の資格を持っていれば、仕事上とても有利になるはずです。


先日、こんな感じの一文を読んだんです。


ボイラー2級とホームヘルパー2級を履歴書に書いたら、「専門性なし」と判断され、不採用になることはほぼ確実です。


マスターも一理あると思います。
どちらの方面かひとつに絞り、それが1級なら就職には有利かもしれません。


以上です。
今後も「資格」シリーズの投稿、以下で続きます。


◎商業資格には人を幸せにする力はない
◎国家資格は人を幸せにできるか
◎資格にしがみついても幸せになれない
◎資格を捨てたとき、人になる
◎資格がないと不安ですか?
◎資格がないと人は認められないのか
◎資格所有者の実情
◎資格をとっても・・・
◎資格がなくても・・・
◎人間に必要な唯一の資格があるなら

・・・

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