イライラせず平和に過ごす方法 <前文>

(読了目安13分)

これから数回、イライラせず平和に過ごす方法について書きます。
「ストレスを溜めない方法」と解釈してもOKです。


今回は前文として、長めの投稿です。
前半は、イライラせず平和に暮らすことについてあれこれと、後半は、それを実際にやっている妻の話です。
本題の「イライラせず平和に過ごす方法」の具体的な練習方法や考え方については、次回以降です。


◎イライラせず平和に過ごす方法 <前文>


イライラせず平和に過ごすことは「人生の目的」と言えるほど大切なことです。
みなさんもきっと平和に過ごしたくて悩んでいるんですもんね。


今のマスターは昔のようにイライラすることはなくなりました。
人間関係のトラブルもなく、楽しい毎日です。


ただ、イライラしなくなったのは、周囲がマスターに対して優しくなったとか、周囲がマスターの思い通りに行動してくれるからではありません。
マスターが、「イライラしない人」に変わったからなんです。


もちろん周囲の「大人度」に助けられることもよくあります。
しかし昔と比べるとマスターも大人になり、比例するようにイライラがなくなりました。



<自動車の運転で例えると>

イライラがなくなると、トラブルもなくなり、平和な人生になっていきますが、それは車の運転の初心者とベテランを比べてみればわかります。
初心者は目的地までの往復で様々なトラブルを起こします。
自分の思い通りに動いてくれない車を見てイライラし、自分が予想していないことにドキッとしてイライラします。


しかし、ベテランになるとイライラしません。


ベテランが運転するとイライラしない理由は、ベテランが運転するときだけ、交通社会のマナーが急に良くなるからでしょうか。


違いますよね、ベテランが運転するときだけ、急に交通社会のマナーが良くなるわけではないんです。
ベテランだから、様々な予想ができ、ドキッとせず、交通社会の中で楽に生きていけるわけです。


交通事故の原因は、判断ミスによるものがほとんどです。
判断ミスの原因のほとんどは、「心の乱れ」で、中でもイライラは大きな割合を占めます。
交通事故の手前段階には、「心が乱れた自分・平常でない自分」がいることがほとんどなんです。
ですから逆に言えば、心が冷静なら交通事故は起こりにくいわけです。
交通事故を起こさないために必要な重要なポイントが、「イライラしないこと」なんです。


一日の過ごし方も同じです。
若者(人生の初心者)ほど思い通りにならないことが起こり、イライラします。
ベテランほど、思い通りにならないことを予想しているか、または気にしなくなっているため、イライラしません。
イライラすれば悪循環に入りますから、その日一日は台無しになり、自分の価値を下げます。
イライラしなければ好循環に入りますから、その日一日が自分の価値を上げることになり、愛に近づきます。


人生も、やはり平和に過ごすポイントは、イライラしないことです。
交通事故も「心の乱れ」から始まります。
日常生活のトラブルも、イライラをはじめとした「心の乱れ」から始まります。


<イライラ解消ではなくイライラしない方法>

マスターが紹介する「イライラしない方法」の最終目的は、文字通り「イライラしない」ための方法です。
つまり、イライラを解消する方法ではなく、イライラを感じなくする方法です。
いつも書くように、ストレスを発散する方法よりも、ストレスを溜めない方法の方が、はるかに愛に近いですよね。


ストレスを溜めるから発散が必要になり、「ストレス発散産業」にお酒を飲まされて、さらに悪循環に入り、ストレスが溜まってしまうんです。ストレス発散業界は儲かりますが、あなたのストレスは先延ばしになるだけです。


イライラしなくなったら、自分の幸せに責任を持てるようになったと言えます。
交通社会で言えば、駐車車両や対向車や歩行者に影響されず、冷静に運転できるようになる段階です。
「溺れている人を助けるために自分が泳げるようになった」、とも言えます。


「自分の幸せに責任を持つ」、これが長く愛されるために必要な最低の条件です。
自分の幸せに責任を持ててこそ、愛をそそぐことができ、愛をそそぐことで愛が返ってくるからです。




<棚に上げる人>

みなさんは、過去に自分がやっているのに、それを棚に上げてわめき散らす人をどう思いますか?
たとえば自分も約束を破ったことがあるのに、他人に対しては「約束を守れ」とうるさく言う人がいますが、そんな人は、長く愛されるでしょうか。
長く愛されませんよね。
大人になってもイライラして周囲に当たり散らし、褒め言葉だけに機嫌よく反応するような大人もたくさんいますが、彼らは表向きの人間関係はある程度こなしても、大切なところでいつも一人になってしまいます。
言ってみれば「裸の王様」のような状態です。


ですから長く愛されたいなら、それをやってはいけないんです。
「自分は約束を破っていいが、他人は約束を破ってはいけない」と思っている人は、絶対に長く愛されません。




<されるのがイヤなら自分もやらない>

人と関わると楽しいこともありますが、それと同じだけ楽しくないこともあります。
人と関わるときに「楽しさだけください」と言ってもそれは不可能です。
みなさんも他人から「あなたは私に楽しさだけちょうだい」と言われても困りますよね。
人と関わらなければイライラすることはなくなりますから、イライラしやすい人ほど「一人になりたい」と思うことが多くなります。
しかしその方法は、「相手が悪い」と言っているのと同じですから、成長はありません。


みなさんは、地球で一人きりになったら寂しいですよね。
ですから、人は、本当は人と一緒にいたいんです。
一緒にいたいのに、相手のことが気に入らなくて、「一人にさせて!」なんてわがままです。
同じことを自分がされたらイヤですよね。
ですから自分もやってはいけません。
やらなくて済むように生きる考え方を身に付けましょう。


たとえば、

「逆の立場になったらどうか」

「自分も同じことをしていなかったか」

などと考えてみると、心が落ち着くと思います。



<人のことより自分のことを>

冷たく感じるかもしれませんが、気に入らない他人をどうこうしようとしてもムダです。
「あいつさえああなら・こいつがこうなら」と言っても、あいつもこいつも思い通りにならないからです。
逆の立場になればわかりますよね。


「おまえがいなければ」と言われて素直に会社をやめますか?
「お前がお前が」といろいろ言われて、要求通りに変われますか?


これも「交通社会」を思い浮かべると、とても簡単に理解できます。
駐車禁止区域に駐車する人は多くいますよね。
マスターも昔やっていましたし、今も気づかないうちにやっているかもしれません。
あなたが道路を走っているとき、駐車禁止区域に違法駐車している車両が邪魔になり、その場をうまく通過できなくて焦ってしまったとします。
違反をしているのはその駐車車両であって、あなたはなにも悪いことはしていません。


そこであなたがもし「ここに駐車車両がなければ私はこんなに焦らなくてすんだのに」とイライラしたら、精神的に損をするのはあなただけです。


仮に、

「その駐車車両の写真を撮って警察に通報し、ドライバーと口論し、罰金を払わせて」・・・

などとやっていたらどうですか?


相手の「時間的・金銭的・精神的」負担も増えるんです。
「私がイヤな思いをしたんだから相手にもイヤな思いをさせてやる!」、これでは子どもと同じですし、人類全体としての負担は増えますよね。


なにより、あなたは目的地に着くことができなくなります。
あなたが車に乗った理由は、他にあったはずです。
ですから、本来の自分の目的を達成することに集中すればいいはずです。


「ここに駐車車両がなければ私はこんなに焦らなくてすんだのに」というのは、「おまえさえいなければ私の人生は楽しいのに」と言っているのと同じです。
「おまえがいてもいなくてもわたしは自分の人生を楽しむわよ」と言えるようになりましょう。


少なくとも今のマスターなら、不法駐車車両がいてもイライラしません。
むしろ「自分もやったなあ・みんな大変だなあ」と心配するかもしれません。


<自分のことができるようになったら>

ここから主に妻の話です。


イライラせず、自分のことができるようになったら、愛をそそぐ段階です。
愛をそそぐと愛が返ってきて、愛されていることがわかり、愛の循環が始まります。
たとえばマスターの妻は、ある程度自分の幸せに責任を持ち、人のために行動できるようになりました。
現在、マスターの妻を嫌う人はほとんどいません。
嫌われていないというよりむしろ周囲の人から好かれていて、妻の周りにはいつも誰かが集まってきています。


妻が好かれているのは、たまたま妻の周りの人が優しかったわけではなく、これまでの彼女の努力がそうしているんです。


お金を払って他人に遊んでもらっているわけではないですよ。
たとえば飲みに行ってお金をばらまけば周囲は仲良くしてくれますが、そんな関係は愛ではありませんよね。


マスターの店に来る人たちは、わざわざコストをかけて来てくれますから、マスターの店が好きじゃなければ来ないと言えます。
つまり、妻にとって毎日が「好意的な人」に囲まれている状態ですから、人生が楽しくないはずはありません。


ただひとつ大切なのは、多くの人から好かれる資格があるのは、「嫌われる勇気がある人」です。
人は価値観が違いますから、100%好かれることは不可能です。
有名芸能人を見てわかるように、「多くの人から好かれる」ということは、それに比例した一定数の人から嫌われるということでもあります。
嫌われる度合いは少ない方が嬉しいですが、「嫌われる勇気がある人が好かれる」ということは忘れないでください。


さて、妻の話に戻りますが、自分のことができるようになり、愛をそそぐと人はどうなると思いますか?


正解は・・・「サルになる」です。

右奥にサル


マスターの妻がサルになっているのがわかると思います。
これは撮影のときに手前の後輩スタッフを笑わせる作戦です。
やることがなくてヒマになったからサルのマネをするわけではなく、人を元気にするためにサルになるんです。
子どもが注目を浴びたくてサルのマネをするのとも意味が違い、「幸せを願うサル」と言えばいいと思います。


実際マスターの妻が他人の幸せを願っても、それが空回りして大人たちの足を引っ張るようなことはないと思います。
この写真のとき、マスターは後輩スタッフの写真を撮るために、「後輩スタッフとエアロビーをやってほしい」と妻にお願いしました。
妻にはそれしか伝えませんでしたが、状況を把握してサルになってくれました。


そのおかげで後輩スタッフの気分転換や、いい笑顔の写真撮影もでき、結果的にみんな気分よく過ごすことができます。
スタッフが気分よく過ごすことが仕事の士気につながり、士気の高いスタッフに接客されたお客様も喜びます。


そして妻のサルの写真を撮ったのは先輩スタッフです。
下の写真を見て少しでもイライラが和らぐ人がいるなら、マスターだけでなく、マスターの店の環境全てのおかげです。
ただ能天気なおバカ集団じゃないんですよ。
みんなが元気で、みんなが楽しく過ごそうと考え、努力しているからできることなんです。


サルの拡大です
ハートのようにも見えますが・・・

こっちは別のポーズ
マスターは写真を撮っていたので全く気づきませんでした




<イライラしない妻の芸歴> ―お母さんはこんな人―

妻がサルになるまでにはもちろん苦労がありました(←やっぱりサルだ…)。
妻はまず31歳で個人事業主になり、営業をしながら2人の子供を出産しました。
子育てをしながら経営も続け、店のことを全てやりました。


一番忙しい時は、妊娠9か月のお腹の上に長男を片手で抱え、片手でカレーが乗ったトレーを運んでいたこともあります。
お腹の中に子ども、お腹の外に子ども、腕にはカレーのトレー・・・こんな状態です。


経営と子育て以外にも、簡単な土木関連、家庭菜園もこなします。
外で防腐剤を塗りながら、じいじと「坂道農園」を修理したりします。


また、華道や書道もでき、花の世話や読みやすい字を書くことも上手です。
人間関係では、接客はもちろんPTAにも参加し、ママ友とも良好な関係です。
店のことは、仕入れから会計、接客まで、調理以外をすべて担当しています。
「上級者」と言えるレベルではないですが、車の運転も35年以上続け、仕事にも子育てにも、荷物運びにも役立てています。


また、大型二輪免許を所有しているので、法律上は地球上の全てのバイクに乗ることができます。
車もバイクも今のところ無事故です。


さかのぼると、仕事をしながら認知症の祖父の介護をしたことがあり、孫なのに妹扱いされたり、付きまとわれたり、排せつの世話をしたこともあり、「本当に大変な20代前半だった、でもおじいちゃんが死んだとき一番泣いた」と言っていました。


下に紹介する写真に、炎天下でじいじが杭を打ち込んでいるものがあります。
これは家の中から盗み撮りをしたんですが、近くでペンキを塗っていた妻からは「鼻歌」が聞こえてきました。
妻はそんな人です。
暑くて不満そうな顔をして作業をするより、楽しくやった方がいいと思っているんです。
その方が自分も楽でしょうし、周囲も安心しますよね。
妻はもともとイライラしないタイプの人ですが、イライラすると自分も周りも消耗するとわかっているんです。

朝のゴミ出しが終わり
カラス避けの網とパイロンをかたづけると・・・


今日はじいじと土木工事です

工具を用意して・・・

目印の線を引き・・・

マスターが切ったものを運びます


その後ペンキ塗り(油性の防腐剤塗り)


炎天下で杭を打つじいじ
隠し撮りをしているとき、妻の鼻歌が聞こえてきました



マスターも一部参加しましたが、妻とじいじの活躍でほとんどの作業が進みました


夕方
アブよけのスプレーを傍らにラストスパートです

2つの脳腫瘍の影響もあるのか、妻は普段から頭痛があり、夜になると急速に身体のバッテリー残量が減ることがあります。
めまいがひどいときは横になっていることもあります。
おそらく朝型人間の傾向があり、朝には強く、充分に寝たあとなら、12時間程度なら無休で動ける体質かもしれません。
マスターは難病を患っていますが、動けない状態になるのは妻より少ないです。




<楽しいからイライラしない>

ここまで長くなりましたが、イライラせず平和に過ごせると本当に楽です。
しかし、「1人になればイライラしないよね」という、「孤独大作戦」では楽しさはありません。
「人がいないからイライラしない」という方法は愛ではないからです。
イライラしないことの本質は、「楽しいからイライラしない」です。
そのためには、愛とはなにか理解し、実践してください。
イライラしているなら、まだ愛を理解していないか、理解していても、実践できていないんです。
利己的な人や、「あなたのため」とすり替えて自分の利益を追求する人は、ウソや隠し事などでイライラし、すっきりした人生を送れなくなります。



◎最後に


運動も勉強も芸術も、どんなことでも、上達しようとすれば必ず練習が必要になります。
平和についても同じで、練習によって手に入れるものです。
イライラしている人にはそうなる思考のクセが必ずあり、時間はかかりますが、ちょっとした練習で直していくことができます。


次回、イライラせず平和に暮らす方法について、なにをすればいいのか具体的に書きますね。

・・・

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