ストーカー1 4度目の助言

(読了目安7分)


男性にストーカーされて困っている女性の参考になればと思います。

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以下、ストーカーに悩まされていたA子さんの話と、それにまつわるクイズです。


このクイズは、これまでに100人ほどの女性が挑戦してきました。
20代から40代までの女性ですが、いまのところ正解者は1人。

「人間力」の総合問題です。

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マスターが話を聞いたところによると「ちょっと変わった男性」と付き合っていたA子さん。
当時A子さんは18歳、彼は35歳でした。


彼との出会いのきっかけや、その後の関わり方などを聞いていくうちに、A子さんがいつか暴力を振るわれるとわかったので、マスターは、「できればすぐに別れた方がいいよ」とすすめたんです。


A子さんと彼の出会いは、「旅先&仕事先(リゾートバイト)」でした。南の島にある農場で、先に仕事をしていた彼と、後から来たA子さんが出会い、意気投合したということでした。


35歳で旅をしている男性は、「外側」に向かって愛を探している最中です。
もちろん大人の思考ではありません。
おそらく同年代の女性から相手にされない子供の思考のため、社会からはみ出してしまい、行き場がなかったのかもしれません。
しかしそんな彼でも、18歳のA子さんから見れば大人です。
大人の男性から好意を持たれたことで、A子さんは自分が大人として認められた気分になったのかもしれません。
男性はいつも若い身体を求めていますから、若い身体が欲しい彼と、大人扱いされたいA子さんの利害が一致し、二人は付き合うことになったわけです。



話を聞くと、その男性は、A子さんにお金を借りたり、レストランに食事に行くと、かなり横柄に「上から目線」で店員を叱りつけるタイプだったそうです。
しかしそれもA子さんから見れば「カッコイイ大人」に思えてしまったようでした。


マスターから見れば、彼は「大人の外見をした子供」でしたから、A子さんの幸せを考えたとき、「彼はまだ子供だからすぐに別れた方がいいよ。別れないと苦労するよ」という助言しかできません。
しかしおそらくみなさんも経験しているように、恋愛初期の人間は、他人の言葉など聞く耳を持ちません。


A子さんも例外ではなく、
「人は苦労することによって成長するんですよね。私、苦労してみます」
と言い残し、去っていきました。
(A子さんは1度目の助言を無視しました)


・・・


・・・そしてその2ヶ月後、A子さんからメールが届きました。


「彼氏に殴られました、怖かったです。殺されないように気をつけます、大人を甘く見ていました」


結局予想通りのことが起こったんですが、ちょっと不思議だと思いませんか?


A子さんは

「大人を甘く見ていました」

とメールをくれたんです。


「大人は怖い」と思ったのかもしれませんが、本当の大人は暴力なんか振るいませんよね。


子供だから人を殴るんです。
A子さんは、彼が暴力を振るう男性にもかかわらず、「大人」だと思っているわけですから、その時点でA子さんの判断力がおかしいわけです。
「35歳は大人・35歳は正しい」なんて思っているのかもしれませんが、この考え方も、彼に劣らず子供の思考だということは、みなさんにはわかると思います(A子さんはこの時点でまだ未成年なので仕方ないんですが)。


さて・・・


A子さんの判断力では、さらにいろいろとトラブルが起こりそうです・・・


以下に続きます。



A子さんと彼は子供の思考同士です。
やがて別れることがわかっていたので、マスターは次の助言をしました。
これが2度目の助言です。


「今後別れることになるから、そのときは、とにかくふられなさい、そうしないと彼氏はストーカーになってしまい、あなたの命が危ないです」


そして、うまくふられるための方法をいくつか提案しました。


その4ヵ月後、A子さんからメールが来ました。


「別れた彼氏がストーカーになって困っています、恐いです・・・」


「もしかして・・・ふったの?」とマスターがメールをすると、


「はい、ふりました」


との返事でした。



A子さん、またマスターの助言を無視してしまったんです。



子供の思考の男性は、いつか女性から飽きられます。
そのとき、女性から別れを切り出されると、「おう!おめえがそう言うなら別れてやるよ!」と申し出に対して簡単に応じ、いさぎよい男だということを演出します。
しかしそんな気持ちはすぐに寂しさに変わり、次の彼女が見つかるまで、元カノに付きまとうようになります。


だからこそ、彼のような極端に子供の思考の男性に対しては、「嫌われたあげく、捨てられるようにふられる」というパターンで別れる必要があるわけです。


しかしA子さんはマスターの2度目の助言も無視し、自ら別れを切り出してしまいました。


さて、このときのA子さんは、元彼による「ストーカー」の恐怖に怯え


「どうすればいいか助言が欲しい」


とのことでした。


そこでマスターは3度目の助言をします。
マスターはA子さんに一通のメールを送り、それを元彼に転送するように助言しました。


すると、A子さんから、以下のような返信がありました。


「そんなことはできません。恐いです」


なんと3度目の無視です・・・
(それでもなお、助言するマスターも根気強いですよね)


「大丈夫だから送ってみな」とマスターが説明しても、A子さんは納得できず、結局マスターの助言を「無視」することを選びました。


マスターが送ったメールを転送すれば、ストーカーと化した元彼が、すぐに退散するのはわかっていました。
しかし、女性で、しかもまだ若いA子さんには、マスターの助言の意味がわからないんです。
マスターが理由を説明しても理解できず、ただ怯えるばかりでした。


数日後の夜中、A子さんから、メールではなく、直接電話がかかってきました。


「マスター、元彼からメールが来て恐いです、どうすればいいでしょうか、助けてください」


A子さんは一人暮らしで、住所は元彼にバレています。
それまでの暴力や暴言などの体験から「ドアを開けて目の前にいたらどうしよう、刺されたらどうしよう・・・」などと思うのは当然で、恐怖に耐えられなくなった彼女の、悲鳴とも言える電話でした。


「怖くて落ち着かず眠れない。誰かと話したい」・・・こんな心境だったはずです。


ここまでこじれると、場合によっては本当に傷害事件になります。
ちょっと大変な状況になってしまいましたが、それでもマスターには解決策がわかっていたので、もう一度、マスターが書いたメールを転送するように、A子さんに伝えました。
これで4度目の助言です。


「とにかくマスターを信じて送信してみな、大丈夫だから」


と説得し、ついにA子さんはメールを転送しました。


そして、このストーカー問題は、その場であっけなく解決し、なんとA子さんはその夜、安心して寝ることができたんです。



ここでクイズです。

マスターはどんなメールを書いたと思いますか?


ヒントとして、それ以前のストーカー(元彼)の言葉は、

「おまえに使った金を返せ」
「オレはおまえにかなりつぎ込んだ、どうするつもりだ」
「おまえが逃げるなら大変なことになる」
「逃がさないぞ、出てこい」
「オレはなにをするかわからない」


など、強い調子でした。


次回は、マスターが書いたメールを読んだストーカーからの返信(ほぼ原文)です。
ストーカーからの返信を読めば、マスターがどんなメールを書いたのか、わかるかもしれません。

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