ストーカー3 メールの内容

(読了目安6分)


最終話は、ストーカーに送ったメールの内容です。
ストーカーの恐怖に怯えているA子さんに、その対策としてマスターが書いたメールはどんな内容だったのか・・・A子さんは以下の内容をストーカーに転送しました。

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彼氏が会って話したいと言っています。
あなたの都合に合わせますので、待ち合わせの場所と時間を指定してください。


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だったこれだけです。
このメールを送った後、それまで強気だったストーカーの様子が一転し、前回紹介した以下のメールが返ってきたわけです。


オレはもう連絡もしないし、関わらないっていうのも勝手かもしれないけど複雑にしたくないし、連絡はもうしないでください。
一応頑張ってみようと思ってるから。
お願いします。
さようなら。

・・・
なぜこんなにあっけなくストーカーが去っていったのか、ちょっと考えてみましょう。
ストーカーはおそらく以下のように考えたんです。


そうか、A子にはもう彼氏がいるのか・・・
彼氏はオレのメールを盗み見して、内容に激怒しているのかもしれない。
盗み見できるということは、同棲している可能性が高い。
もしA子の家に行って彼氏に出くわしたら大変だ。
仮にA子に会ったとしても、オレの要求は通るはずがない。
むしろA子の彼氏の怒りを買うだけだ。
A子の要求通り、会う場所と時間を指定しても、会うときはオレ一人だけで、相手はA子と彼氏の2人・・・さらにもし誰か他の人が来たらどうしよう。
オレが誰かを連れて行ったら笑いものになるし・・・
公の場に出て話し合いなんかしたくない、とても不安だ、このまま逃げたい。


・・・

ストーカーというのは、弱い立場の人を追いかけることには慣れていますが、逆に呼び出されることには慣れていないんです。
「会いたいです、会う日時を決めてください、あなたに合わせます」こう言われると、立場が逆転して拍子抜けします。
相手から面会要求のメールが来てしまったら、返信には「出てこい!」ではなく、「〇日〇時に会いましょう」と書かなければなりません。
A子さん側は会う気があり、具体的に面会要求をしているわけですから、ストーカーは「逃げるなよ!出てこい!」という文章を送れなくなってしまうわけです。


最大のポイントは、ストーカーされている側から、ストーカーに対して「会いたい」とメールすることなんです。


そのとき、今の彼氏の存在を伝えることによって、ストーカーは「バックに男がいる」と考え、その男の影に怯えるようになります。
ストーカーは、自分がしていることは「やましい」と思っているため、公の場に出るように誘われるのが一番困る状況なわけです。

・・・

物事の仕組みを知れば、不安から解放されます。
ここで言えば、「ストーカーの心の仕組み」を知れば、対処法や考え方がわかり、不安から解放されるということです。



◎教訓


ストーカーの件は、マスターならたった1通のメールで解決できました。
しかしA子さんにとっては、不安で眠れなくなるほどの一大事だったんです。


この件は、男性経験や人生経験の少ないA子さんにとって、たくさんの教訓があったはずです。


たとえば、「自分では自分の無知を自覚できない」ということがわかったかもしれません。
大人の思考になると視野が広がるので、自分の知らない世界があることや自分の考えが正しいわけではないということを知ることができます。
マスターが「自分の無知を知ることが知恵への第一歩」「知恵とは自分の無知を知る力」と言うのはそういうことです。


男性全員に当てはまるわけではありませんが、A子さんの元彼について書くと、他人に対して暴力的な男性は、身内に対しても同様です。
女性が「あの強さが私を守ってくれる」と思っても、それははじめだけで、その暴力はやがて身内に向きます。
暴力的な男性は、女性から別れを切り出されたとき、概して「イヤだ」とは言いません。
強がって「別れてやるよ」と言いますが、やがてストーカーになる人もいて、ストーカーになったら、女性が逃げれば逃げるほど追いかけてきます。


A子さんの人生経験では、そういう男性の心理はわかりませんでした。
その結果、マスターの助言を無視し、別れず付き合い続け、イヤになったからといって自分からふってしまったわけです。


マスターは、18歳のA子さんの身に何が起こるかわかっていましたから、A子さんにとって、マスターは「予言者」でした。
しかしそれはマスターに特別な能力、まして霊能力があるからではありません。
学生だったA子さんに比べて圧倒的な人生経験の差があっただけです。
A子さんは年長者の助言を聞くことで、無料で安心を手に入れることができました。

先日の「占い」の話に出てきたように、カミソリの刃で遊ぼうとする2歳の子供にとっては、中学生でも予言者になれます。
それと同じ理屈で、人生経験が豊富な人は、人生経験が少ない人に対して「予言者」になれます。
特別な力など、なにも必要ではありません。


そもそもですが、35歳でフラフラしている男性を「大人の男性」と判断してしまったことが、ストーカー劇の始まりでした。
ストーカーになる男性を避けることができれば、ストーカーされることもないんです。
ストーカー劇は、男性を見る目を鍛えれば予防することができます。
みなさんは、大人の男性を見極める力を身に付けてくださいね。




さて、このnoteのメインテーマは「愛・幸せ」の考え方についてです。
人はいつも幸せになりたいと思っていますから、もし自分の考えが正しいなら、いまごろあなたは幸せになっています。
いま、もし幸せではないなら、それは「自分の考え方が間違っているかもしれない」と考えるいいきっかけです。
これまでの自分の方法にこだわらず、他人の助言を素直に聞き入れてみることで、人生の新展開が訪れるかもしれません。
「今幸せではない→自分の考えが間違えている」・・・この状況証拠を認めるのは辛いかもしれませんが、事実に目を背け続け、そのまま人生を終えることがないようにしてください。
自分を変える気があるなら、早ければ早いほど「愛をそそぐ時間」、つまり「愛される時間」を長くとることができます。



◎終わりに


マスターが感じる限り、「自分にとって本当に必要なもの」を見失っている人が少なくないような気がします。


地球上で一人になったとき、それを欲しいと思わないなら、それはあなたにとってほとんど価値がないものだと思ってください。


マスターは、社会の情報を流す側の「アラフィフ世代」ですから、社会の仕組みを少しは理解しています。
みなさんより少し先を見てきた経験を元に、大切な助言を愛情を込めて伝えていきますので、もしなにかに行き詰まったら、このnoteを参考にしてくださいね。

・・・

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