有機野菜と居酒屋

(読了目安2分)

ある「居酒屋」の話です。
みなさんはどう感じるでしょうか。


「健康志向」「おいしさ」を前面に出し、「当店では有機野菜を使っています!」と宣伝している「居酒屋」があるとしたら・・・
そして、そんな居酒屋に飲みに行く人がいるとしたら・・・


マスターは、心配です。


飲食店が「有機野菜」を前面に出すということは、その他の野菜と比べ、総合的に見てなにか長所があるということです。
では、有機野菜にどんな長所があるのか考えてみましょう。


仮に、有機野菜が普通の野菜と比べて栄養を多く含むとしても、その差は大きくありませんから、普通の野菜を一口多く食べれば栄養の差は補えます。
仮に、有機野菜には、普通の野菜と比較してなにかの健康効果がより多くあったとしても、禁酒した方がはるかに健康効果があります。
有機野菜から得られる健康効果は、普通の野菜と比べて差があったとしても微々たるものだからです。
反面、お酒は、健康面はもちろん、社会的な悪影響も多大です。
健康志向と言って有機野菜を出すなら、お酒を売らない方がよほど消費者のためです。


仮に、有機野菜がおいしいとしても、調理された野菜の味の違いは、お酒の席で酔っている人にはわかりません。
また、有機野菜がおいしいのは事実だと思いますが、その他の野菜がおいしいのも事実だと思います。
※「有機野菜はおいしい?」参照



「農薬」に関しては、有機野菜よりも、無農薬野菜の方が影響が少ないです。
しかし、そもそも「農薬」は、適正量の使用であれば人間に悪影響はありません。


有機野菜を前面に出している居酒屋は、極論すれば、有機野菜のプラスイメージで人を集め、集めた人にアルコールというマイナスの薬物を飲ませ、金銭的な利益を得ようとしていると言えます。


「有機野菜使ってるんだって!」
「なんだか身体に良さそう!」

こう言いながら「居酒屋」に入る人たちを、長く愛する知恵のある人たちは、どんな思いで見ているでしょうか。


有機野菜と居酒屋の組み合わせに愛を感じてしまう人は、もう一度冷静に考えてみてください。

・・・

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