アセンションとお酒

(読了目安10分)


みなさんは「アセンション」という言葉を知っていますか?
直訳だと「上昇」という意味らしいんですが、日本のスピリチュアル系の世界では「次元上昇」という意味で使われているようです。
マスターがこの言葉を知ったのは2010年ごろです。


たしかそのころから、スピリチュアルの世界では、

「アセンションを終えていない人類は2012年12月22日に滅亡する」

「2012年を境に人類はアセンションする」

などという噂が流れ始めました。


よくある「人類滅亡説・終末論」だということはわかっていましたが、「アセンション」という言葉はこのときが初めてでした。
スピリチュアル系の世界ではもっと前から使われていて、ネット上では今も「アセンション」という言葉が飛び交っています。



◎アセンションの定義

スピリチュアル系の世界では、ひとことで言うと「次元上昇」と訳され、「波動・魂・地球・宇宙・次元」などというキーワードで説明されることが多いですが、このnoteでマスターが使う「アセンション」という言葉は、

「人の成長・意識改革」


などの意味合いです。
「次元だ宇宙だ波動だ」という話でないことを予め書いておきますね。


今回の投稿には、ところどころに仏教の創始者、「ブッダ」が出てきます。
記録に残る人物として、彼は「アセンション」の代表者と言ってもいいかもしれません。
2500年ほど前、現在のネパール南部に位置する国の王家に生まれた彼は、王子だったころの様々な体験に疑問を感じ、出家します。
その後、悟りを開き、仏教を作り上げたと言われていますが、彼はその教えの中で「お酒」を禁じています。
「アセンションした人がお酒を禁じた」というところがポイントです。


では「アセンションとお酒」の話、いってみましょう。

・・・

さて、お酒を飲みながらアセンションについて語っている人はいませんか?
ここまで「お酒の本質」マガジンに書いてきたように、お酒を飲む行為はアセンションとは逆の行為です。


検索してみればいろいろ出てくるように、世の中には「アセンションを目指す」と言いながら、お酒を飲む人が後を絶ちません。
アセンションについての話し合いの席でお酒を飲む人もいるようです。
アセンションは「人間の成長・意識改革」ですから、そこを目指す人がお酒を飲むのはおかしいですよね。


昔の「神事」では、お酒を飲むにふさわしい人が少量のお酒を飲み、その効果として、脳の変性意識状態を作り出し、「ひらめき(神託)」を得ていました。
実際に、お酒の力で一時的にアセンションしていたんです。
ちなみに「お酒を飲むにふさわしい人」とは、お酒に負けない人、つまりお酒を少量飲んだとき、「眠くならない・吐かない・暴れない・眠らない」、そして「頭の回転が良くなる・ひらめきを生み出す」などの特徴を持った人です。


昔の一般人はお酒の製法を知らず、「お酒は神聖で、神とつながるためのツール」として価値のあるものでした。
しかし近年は誰でも大量に飲めるようになり、お酒の価値は「ただの薬物・トラブルの元」としてガタ落ちしています。



仏教でもお酒は禁じられているんですが、「なぜお酒を飲んではいけないか・仏教とお酒」などで検索すると、その理由がわかると思います。
飲酒はみなさんの人生を左右するものですから、時間をかけて理解する価値はあると思います。



ちなみに、アセンションを目指し日々努力しているはずのお坊さんでさえ、お酒を正当化する人もいます。
お酒を卒業している僧侶たちはそんな僧侶を見てあきれているようですが、僧侶の世界も一般社会と変わらないことがわかり、安心するようなしないような、複雑な気持ちになります。


さて、お酒の弊害は、マスターがこれまで書いてきたとおりで、わざわざ「ブッダは・・・」と仏教を引き合いに出すまでもありません。
現代のお酒事情を見ればすぐにわかることです。
たとえば・・・

記憶がなくなる

飲酒運転や急性アルコール中毒で死者が出る

セクハラや暴力事件が起こる

望まぬ妊娠のきっかけになる

気づいたら路上で寝ていた

電話がかかってきてもろれつが回らない

だれかを助けに行くにも車を運転できない

電話で指示を出したら間違いだった

目覚ましが鳴っても起きられない

などです。


マスターの場合であれば、子供の急病やケガのとき、車を運転して病院に行こうとしても、酔っているとそれができなくなります。
酔っているのに無理して運転すれば、単独事故ならまだしも、人身事故だってありえます。
救急車を呼んでも、親が酔っていたのでは、消防隊員や周囲から白い目で見られ、なにより子供の肩身が狭くなります。
地震などの災害があってもまともに行動できません。
大切な場面で人を助けることができなくなることは容易に想像できます。


愛に反することは、「アセンション」ではありません。
現代のお酒は、「アセンション」という言葉とは正反対にあるものです。



◎アセンションリーダー

「アセンション」という言葉は、スピリチュアル系の世界でよく使われ、スピリチュアルの世界では、人類のアセンションをガイドしているリーダーがたくさんいます。
極論すれば、「アセンションに備えて○○をしましょう」とか、「アセンションには○○が必要です」などと言って良くも悪くも人々をリードするわけです。
そんな彼らがもし「お酒」を飲みながらアセンションを語っていたら、単にお金目当ての「商業リーダー」だと思ってください。


マスターは、このnoteの「占いマガジン」の中で、「お金をもらってあげることも相手のため」と書きました。
しかし、アセンションなどのリーダーの中には、その範囲を超える大金を払わせる人もいます。


宗教的なリーダーも「アセンションリーダー」です。
お酒を飲んでいる教祖やお坊さんの言うことは、もちろんスルーした方がいいです。


お酒を飲むお坊さんの話だと、たとえば以下のような話があります。
マスターの妻のことを、「お姐」と呼んで慕ってくれる元イベントコンパニオンの女性がいました。
その女性、以前、お坊さんの忘年会に「お酒係り」として、旅館の一室に呼ばれたことがありました。


お酒係り?・・・


仏教では基本的にお酒は禁じられていますから、お坊さんたち、その時点でアウトですが、それだけではありませんでした。


その旅館のメニューにない高級食材を特注したり、コンパニオンに対する言葉遣いが横柄だったり、説教じみたりしていたそうです。
そのコンパニオンは、いろいろな人とお酒を飲むんですが、彼女が言うには、「ラブホテルチェーン店の社長の方がよほど礼儀正しかった」とのことでした。


普段の質素な食事がかなりストレスになっているんでしょうか・・・とにかく、お酒を飲む偉そうなお坊さんがいるのは事実のようです。


みなさんは、アセンションするために出家などする必要はありません。
というか、出家してもアセンションできていないお坊さんが実際にいるわけですからね。
アセンションは、普段の生活を丁寧に送ることで、だれもが実現できるものです。
飲酒とか出家とかナシで、ただ愛とはなにか考え、実践するだけです。
アセンションに興味がある人は、どうかそのことを間違えないようにしてください。


話は戻りますが、ブッダは、「人類にとってお酒が障害になる」とわかっていました。
お酒はアセンションの邪魔になるということです。
マスターも、過去の体験から、やはりブッダに同感です。
彼も出家前は、お酒絡みでさんざん遊んだんでしょうね・・・元「王子様」ですからね。




◎飲まない理由


お酒を飲む人を「アセンション前」、飲まない人を「アセンション後」とした場合、アセンション後の人がお酒を飲まない理由は簡単です。


簡単に言えば「もっと楽しいことを知っているから」です。


細かく言えばいろいろありますが、基本的に「もっと楽しいことを見つけているんです」、本当に、ただそれだけです。
※もちろん「体質に合わない」という人もいます


人がお酒を飲む理由は、「ストレスの解消・楽しむため・リラックス」などですが、アセンションした人は、ストレスを溜めない方法を知っているので、ストレスを解消する必要がありません。
お酒がなくても楽しめますし、お酒に頼らずリラックスする方法も知っています。


アセンション後の人は、「お酒の弊害」と「お酒以上の楽しみ」を知っていて、本当にお酒を飲まなくても楽しく生きていけるんです。



◎擬似アセンション

お酒には、「変性意識状態(脳の異次元感覚・いつもと違う感覚)」を作り出す効果があります。
うまくいけば「擬似アセンション」が体験できますが、たとえば、

どんな体質の人が、
どんな体調のときに、
どんな種類のお酒を、
どのぐらいの量飲んで、
どのぐらいの時間が経てば、
良い意味での変性意識状態になるか・・・

など、ほとんど終わりが見えない数の実験をしていかない限り、結論は出せません。
しかも人間は常に体調が変化していますから、運良く「これだ!」という条件がわかっても、それを的確に再現することは不可能です。
つまり、お酒を使って良い意味での変性意識状態を体験することはほとんど不可能なんです。
擬似アセンションを目的としてお酒を飲むことは、毎回「賭け」のようなもので、自分にぴったりの変性意識状態を探す作業だけで、一生を費やしてしまうわけです。
芸術家や芸能人が、自分のパフォーマンスを上げ、新しい作品を作ったり、心の中の壁を越えたりしようと薬物に溺れ、覚せい剤や大麻などでよく捕まっていますが、それがいかに愛ではないかわかると思います。


「変性意識状態」は、脳の状態を指していますから、人は、薬物がなくても、日常生活の中で「変性意識状態」を作ることができます。
言い換えると、薬物がなくても「上の存在(※)」と繋がることができる、ということです。
ブッダはきっと、お酒(ドラッグ)がなくても、自分で編み出した「瞑想」を使って「上の存在」と繋がることができた人物だったのではないでしょうか。
しかも、その方法が本質だとわかっていたからこそ「お酒はいけない」と説いたはずです。

※「上の存在」というのは、今の人類の表現では「神・高次元の自分・守護霊・あの世・大いなるもの」などと表現されるようですが、これらは「変性意識」という言葉で科学的に解明されつつあります。
マスターは、「ハイレベルな自分」という表現が本質に近いと思います。
簡単に言えば「脳のリミッターを解除した状態の自分」ということです。
あくまでも「自分」ですから、マスターがいくら変性意識になったとしても、100年後の物理の方程式などはひらめきません。
もちろん宝くじや競馬などのギャンブルの結果を神が教えてくれるはずもありません。
自分の潜在能力以上のことはひらめかないわけです。
「上の存在」については、いつかもう少し詳しく書きますね。


◎アセンションとお酒の関係

昔、アセンションとお酒の関係は密接でした。
限られた人が少量のお酒を「神事」として飲んだとき、その人は一時的にアセンションし、神からの言葉を聞くことができました。
現在はお酒が手軽に手に入るため、人間がお酒に飲まれてしまい、アセンションとは逆の行為のために使われています。

一般市民が手軽にお酒を飲めるようになった今、アセンションとお酒は、相反するものと言えます。

・・・

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