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仕事をする目的によってvol.48

今日は凄くいい天気でしたね!
京都の観光地も、大賑わいで

私の働いている飲食店でも
名物のうずらの焼き鳥は午前中で完売し
かき氷が熱中症対策に一役買っていました。

そんな中、バイトの子の疑問から、仕事とは?について考えるきっかけが出来ました。

夕方私が、焼き鳥の焼き台を掃除していると
店の前を歩いていた一人のおじいさんが、バイトの子に駅の場所を聞いてこられました。

すると、バイトの子は『あっちです』と西側を指さしました

おじいさんは、首をかしげて『???』と言う顔をしてはったんで、もう一度、丁寧にご案内すると

『ありがとう!わかったわかった!』と手を挙げて去っていかれました。

バイトの子は、不思議そうに
『そんなに丁寧に教える必要あります?』と聞くのです。

今の時代を生きる子からしたら、Googleマップで調べればよくない?何でわざわざ聞くの?

と言う疑問が湧くようですが、コミュニケーションとは、時に、コミュニケーション自体が目的になる事もあります。

とくに、こう言う観光地では、一期一会の出会いを楽しみにこられますし、そこで生まれる会話も、旅行の土産話をしはる事も含めて、旅やと思てます。

自分がされて嬉しい事をする!されて嫌な事をしない。
接客で、それを実行するのは、お客さんの旅をより良くするため

と言う話をすると、自分のお店のお客さんでもない人にまで、丁寧に接客する事に疑問を持っていました。

じゃあ、自分は何のために仕事をしていると思う?と問うと、しばらく考え…生活のためだと答えました。

もちろん、それもあっていいと思います。ゼロではありません。

でも、それだけでは、ただの作業になってしまいます。
時給で働いているんやから、頑張るだけ損という気持ちが湧いたり

お客さんが来れば来る程、しんどい思いをせなあかん。と思ったり

ただ、時間が終わるのを待って、耐えている。

そうなると、損得で仕事をするようになりますし
楽しく、良い仕事はできなくなってしまいます。

私にとったら、このお店に入ってくれはる人だけではなく、この観光地に来てくれはる人、皆んながお客さん。

もちろん、全員と接する事はできませんが
何かのきっかけで、接する機会を得られたのであれば
喜んで帰ってもらえるように努める。

バイトの子達は、まだ、お客さんに喜んでもらえる事と、自分の喜びとが繋がらない子もいますが、最近、少しずつ変化が出て来たなと感じるのは

店のために、また、一緒に働くメンバーのために
自分が役に立てる事に、少し喜びが湧いて来たように思います。

その証拠に、今までは、お客さんが帰らはったな。。机片付けなあかん。

と言う意識で片付けていたのが

あ!帰らはったし、次入って来はるまでに片付けとこ!

と言う、仕事を追いかける意識から
事前に準備する意識に変わったとたんに

仕事のスピードが半端じゃなく上がりました。
事前に準備すると言う事も、自分で考え、目的を持って、主体的に仕事をする第一歩です。

どうやったら良くなるか?を考えながら働いている時は、皆んなイキイキした顔をしているんです。

今、いつもより仕事が楽しいやろな…と想像すると、やっぱり嬉しくなりますね!

今は、小さな目的ですが、これから楽しさを覚えるにつれて、それぞれに大きな目的が出てくれば、もっと仕事が楽しくなると思います。

仕事を教える事も大事ですが、仕事を通して、生きる喜びを知れる場所を作っていけるよう、私もがんばります。

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