卒業する日には振られるくらいがちょうどいい

私はこのかた卒業した日に限って好きな人に振られるというなんとも神様がハードモードに設定してくれたおかげでもはや卒業式は僕の心が打ち砕かれる日としても有名である。

今日私は大学の学位を貰いに大好きな御茶ノ水へと向かった。これではれて大人の仲間入りをしたのかと思うとなんだか感慨深い。いつもの行きつけのカフェ、なぜかいい感じになってご飯まで行ってしまった女の子と一緒に今日は帰ることになった。僕からは誘ってない。彼女が仕事が終わったとパソコンを開いている僕に言ってきた。これは僕も帰るしか選択肢はないじゃないか?そんな彼女と東京駅まで一緒に帰ることになった。ずっと笑顔で僕の隣を歩いてくれる、あぁなんて天使のようなんだ。。。結婚してくれ、、、!そんなことをつぶやく午前零時。

いつも恋愛というのは不遇の連鎖だ。ありえないことばかり起こるのは僕だけなんだろうか。今日もそのいつもの嫌な予感がした。いかにも周りからあいつら絶対リア充やん爆発しろとか思われている中、僕だけはこいつの笑顔には何か裏があることを感じていた。これは長年振られマスターへ昇格した僕だけにしかわからない第六感。僕は言った。
「ねぇ、彼氏いるでしょ?」
「うん、、、いる」

きた。大当たりだ、僕は天才かもしれない。こんなありえないくらい幸せムード全開で帰ろうとしてた時に見せるあいつの絶望した表情をみた瞬間、心の中で僕は勝ち誇っていた。ただ、とてつもない無常の中に僕の体はドキドキを隠せない。絶望なんて僕の大好物だ。これまでの人生で何回絶望したかは僕の親友のウィリアム君ですらわからないだろう。人の痛みが他人にわかるかよ。

「最低だよね、私、、、」
確かに。お前は最低だ。そして最高だ。今日も僕の人生の一ページを作ってくれてありがとう。これでまた俺も強くなれる。この人生という漫画の主人公は確実に僕だ。

なんかこんな記事書いてて悲しくなってきました。今日はこのくらいにしときます。


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