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『ググれ』じゃなくて『AIに聞け』になった


……と、人に言われたという小話。
そうでもなくない?という意見も交えつつ。

ある朝、相変わらずインターネットを眺めていると、めちゃくちゃ腕の立つAIエンジニアのアカウントさんが「LLMにハマりすぎてヤバい」と興奮気味に書き込んでいた。楽しすぎて徹夜したらしい。

LLMってなんだ?

LLMとは何かと言うと、私もよくわかっていないのだけど、日本語に訳すと「大規模言語モデル」といわれるもので、最近よく聞くChatGPTはこのLLMってのを応用して作られているらしい。ものすごい乱暴にいうと、ChatGPTみたいなタイプのAIの「素」ってかんじ。

エンジニアの人が「LLMにハマってる」って言ってる時は、大体自分好みにチューニングしたチャットAI作ってみて会話を楽しんだり、複数作ってAI同士で会話させて眺めてみたり、自分の持ってる整理したいデータを読み込ませ分析させたりして遊んでいる(間違ってたら指摘してください)。

衝撃の回答

徹夜明けのその人は遊びでいろいろ試しており、リアルタイムに音声認識してしゃべる3Dアバター付きAIを作ったりもしたのだという。

何それ、声とアバターがかっこよかったり可愛かったりしたら、オタクの夢の実現になるじゃない。Vtuber好きで手練れのエンジニアだったらすごいの作っちゃいそう。

きいたらワクワクしてきたので、「私も音声でおしゃべりしたい。作るの難しいのかな」「そもそもLLMってなにをどーやってやるんだ。検索検索」と続けた。

私はIT業界にはいたが、AIは全く知らないし、お恥ずかしながらPython(プログラミング言語で、AIのチューニングにも使うみたい)もろくに触ったことがない。

AIであそぼうとおもっても、どうあそべばいいかしらない。

すると、そのAIエンジニアの人が無言でこのURLだけ貼ってきた

https://chatgpt.com/share/260957f1-7cb5-4bfb-883c-e84d4fc8efae

リンクの中身はこれである。リンクが見れなかった場合のために以下に冒頭部分だけキャプチャ。

今みても「小学生でもわかるように」はひどい。せめて中学生がいい。

つまりは、ChatGPTに「あなたの素になっている事柄についてわかりやすく解説して下さい」と質問し、回答させた上でそのリンクをくれたのだった。

このChatGPTの回答を貼り付けられたとき私はショックを受けた。

うわあ。私はAIの使い方を全くわかってないんだ、と。


AIを使うことについて


こういう最初のとっかかりすらわからないような知識ほど、AIは概要の説明がうまいんだから、生かせばいいじゃない、と気づいてしまった。

AIの詳細は知らないが、IT業界の端っこにいた者として、AIに関する簡単な本を何冊か読んだり、話題になってすぐChatGPTを使ってみたりはしていた。だからうっすらとした「彼ら」のイメージはついていた。でもそこで「ふうん、AIってこういうものか」で止まって使うのをやめてしまい、どう生かすかしっかり考えていなかったことに気づいたのだった。

ChatGPTを質問責めにしたほうが、基礎用語だとか、全体像の理解は少し早いかもしれない。うまく知りたい情報を出すのに、あの検索語かな?この検索語かな?ページのどこにほしい情報がのってるかな?とやらなくても、どんどん単刀直入にきけばいい。

AIは人間じゃないから、こっちに対して十分に気の利いた回答をしないことがあるのも知っているし、時には上手に質問をする必要があるのも知っている。データの種類によっては回答があやしいことすらあるのも知っている。

でも人間じゃないからこそ、しつこくいろんな角度から聞き直したりもできる。他人に聞くには恥ずかしいくらいの初歩的なところから順番に。

AIの欠点のほうを意識しすぎて、特技を生かすというのを完全に選択肢からなくしていたかもしれない。

そういえば、知人が「AIに仕事の悩み事の相談すると、いろいろ対策を出してくれる」と言っていたこともあった。悩んでいるときは考えが知らないうちに偏っていることも多く、単に状況を整理し一般的な対策を羅列してもらうだけでも、気が付かなかったことが書いてあったりして便利らしい。その話もこの時不意に思い出した。

私がAIにきくことを選択肢に入れてなかった自分にショックを受けたことを正直につぶやくと、「え?今時普通に検索する人がいるの!?」と返された。本当に皮肉屋である(#^ω^)ちなみにこのエンジニアの方はちゃんと相手とノリは選んでやっている人なので私のこの文句もノリの一つだと思っていただければありがたいです。

その人に、「みんなAIは興味あるけどさ、自分の生活とか興味にフィットした使い方が想像つかなくて手をこまねいているんだよ。」と言うとこんな回答が返ってきた。

「そういうのも含めて全部AIに聞いて下さい
この場合、自分の興味ある分野はこれとこれって伝えた上で、お勧めのAIの活用方法はある?って聞きましょう
あとAIとの対話方法を学んで、ちなみにそれもAIに聞いて下さい。」

とっさにはぐうの音もでなかった。
は、はい。それがいいように、私も、思います……。
そしてその後に続けて彼が書いたのがタイトルのこれだ。

「『ググれ』じゃなくて『AIに聞け』になった」

ある程度は、その通りだとおもう。ゼロ知識のものはAIにきいたほうが概要を掴みやすいかもしれない。
十分に知識に詳しくて自力での検索も慣れているものだと、逆にAIの回答があいまいでもどかしいこともある。

と今ならさっと言えるがそのときは皮肉の連打でひるんでいるところだったので思いつけなかった。それにこの個性的なエンジニア氏にそんなことをいっても、普通の人もこの人と同じようにAIの曖昧な回答にもどかしくなることがあるんだなあ、と気づくだけかもしれない。

まあでも、そんなセリフも真実味を帯びて感じるくらい、AIは進化してきてるよねえ、と思った出来事でした。

もしChatGPTにまだ触れたことがない人がいたら、このリンクから使えるので下のあたりにある空欄に書き込んで好きに話しかけてみると楽しいかもしれません。無料でできます。
https://chatgpt.com/

私ももっとAIに触れるぞ~~~~~!




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