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自分の内面を見つめ直すことの難しさ : 伝統的占星術の立場から

前回、前々回の投稿の続きです。

伝統的占星術(要は、20世紀にリメイクされる前の古典的な西洋占星術)をちまちまと勉強しています。

この分野の勉強をしていて学んだことの中で、「自分の内面を見つめ直すことの難しさ」に関連して妙に納得してしまったことがあります。

それは、

「考えているだけのことには運命がない」

ということです。

どういうこと?って思いますよね。

あんまり専門的で正確な説明はできるレベルじゃないですが解説してみます。雑談程度に読んで下さい。


現実は占える、非現実は占えない

「考えているだけのことには運命がない」これを言い換えると、考えているだけのこと、思っているだけのことは現実の事象ではないという見方です。

そして、現実に起こり得ること、起こったこと、起こり始めたこと…これらには運命が備わっていて、運命のあるものというのはこの世界(宇宙と言っても良い)のシステムと直接に関係しているので(逆も然りで、システムと関係している物事には運命があるので)占星術をもってして占うことができる。もしくは、占う価値がある。

しかし、人間の思考の浅い部分で考えたこと=概念の連想の中に概念上のコンテンツとしてしか存在しない内容物は現実ではないので、イコール、運命というものがない。

よって、占うことはできないし、占う価値がない(無を空に注ぐように無駄なことである。または、絵に描いた餅を食べることと同程度の価値である)。

これは伝統的占星術をいくばくか勉強してみた僕が読み取ったことで、僕はそう読めた、という範囲のものです。誰にも押し付けようとは思いません。
なんで、以降は、僕はすごく納得しちゃったんですよ、という体で書きます。

占星術は宇宙の仕様書を読む技術

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