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その子だけの衣装箱

5年間、春になると作り続けていた衣装箱。

進級すると、子どもたちが自ら選んだ和紙を貼った衣装箱を作ります。

だんだんと入れる着替えが少なくなるのはこどもの成長の証。

箱は高さが低くなり、色も一色だったのが、年長になると柄が入り鮮やかに。

昨年は春に、残った和紙で園長が針箱を飾ってくれた。

衣装箱とおそろいの針箱を息子は大事に持っている。

息子は先月、卒園証書の紙を自分ですいてきた。

紙のお花を真剣に飾り付けたのだろう。

まんべんなく飾られた和紙に私の気持ちもあがる。

衣装箱一年目は、そのまま中のダンボールを再利用して使おうと和紙を剥がしてしまったら、ぐちゃぐちゃになってしまった。

それがすごくもったいなくて、2年目からの箱はすべてとってある。

家での衣装箱として活躍中。

ふと、今年はもう作らないんだと気づいた。

毎年春の大仕事だったけど、息子の成長を思える箱作りが私は好きだった。

1年目は、亡くなった彼女と試行錯誤しながら何時間もかけて作った箱。

今はもう2時間もあれば作ってしまう。

1つ1つの出来事が節目の年。

一日一日を大事に過ごしていこう。

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