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西村自然農園レポ-食べ物を自らの手で作る場所-

梅雨真っ只中、熱中症の心配もなかった6月。
自給自足を模索し始めてからずっと行きたいと思っていた西村自然農園さんを訪れました。

西村自然農園とは?

西村自然農園は愛知県豊田市小原にある、中部地方で知る人ぞ知る自然体験の先駆け農園です。

つながりやギフトでのやり取りを大事にする名古屋市の徳林寺マルシェで、わたしは出店されていた西村ご夫妻に出逢いました。

自然体験を提供しながら、時折マルシェに出店し野菜や梅干し、ジャムを販売し生活する姿に、あの日強いあこがれを感じたことを覚えています。

小原の農園を訪ねたこの日「野草つみの本、持っています!」とお話しすると「レシピは進化するから、この時よりも今日はおいしくできますよ」と温かい笑顔をいただきました。

挨拶がてらティータイム

まず着いたらはじめにみんなでティータイム。

ほのかな甘みのやさしい手作りクッキーを食べながら、本日のメンバーの自己紹介が始まりました。

わたしたちが地方移住組で、この日は長野からこちらの体験に参加していることに驚かれたものの、もう1組のご家族も海外生活中は自ら豆腐を作っていたという強者。

そのご家族はもう何度も来ているようで、お茶出しから片付けまで体験施設の一員のようでした。

こどもも大人も生き生き、野菜収穫


畑に行く道すがら、

「これはぐみの木」
「梅もとっていこうか」
「これは食べられる野草だからつんでいこう」と自然の恵みがいっぱい。

畑につくと「こう採ると木が痛まないよ」「たくさん採ってね」とこどものやる気がみなぎる声掛けがたくさん。

講演会もされている西村母さんのお話は面白く、はじめて知ることばかりで楽しい時間です。

ほんの30分ほどでこんなにたくさん収穫

収穫した野菜をすぐその場で料理

収穫した野菜を種類ごとに分けて調理開始です。

ご一緒したご家族のお父さんはお皿洗いと包丁研ぎを担ってくれ、はじめて参加のわたしたちに体験をゆずりフォローに徹してくれました。

たくさんの野草は西村父さんの手によりサクッとしたてんぷらに。

まずは、自家製豆腐作り。
豆をミキサーにかけるところから始まり、熱い豆乳とにがりを混ぜるのは母たちの役目。

はじめて会ったこども同士でも協力して絞っていました。

そうっとそうっと型に入れて見せる西村母さんの姿は慣れたもの。

残ったおからはおからボールとドレッシングに早変わりです。

刻んだ野菜がたっぷり入ったおからボールは西村父さんにカラッと揚げてもらい、コロッケに負けないおいしさ。

かわいく盛られたワンプレート
豆ごはん

ドレッシングのほうも……絶品でした!!
材料のマヨネーズ、ヨーグルト、おからはわたしの苦手なものばかり。
……なのにでき上がったドレッシングは息子と取り合いするほどのおいしさで驚嘆です。

今回のメイン体験「梅仕事」

食事の後は梅仕事です。

一般的なレシピ本に書いてある梅干しにチャレンジした時には「行程多い」とうんざりしたのに、西村さんのレシピは時短、簡単がモットーでこどもと一緒でものんびりできます。

体験料理では豆腐作りしか参加しなかった息子も梅を塩で洗う行程は真剣そのもの。

西村さんレシピのほうが一般的な梅干しレシピよりもはやくシソを入れるので発色もいいそうです。

現在の梅干しの様子(天日干し前)

体験を終えて

貴重なアドバイス

標高の高い我が畑

一日通して畑づくりについて相談できる貴重な時間でした。

「ここ(西村自然農園)も標高は高いけど、(わたしの住む場所は)ここよりだいぶ高いから、植える時期はもっと後でいい」と、初心者にありがたいアドバイス。

「少しくだるとトウモロコシがなってるのに、なんでうちにはならないの?」という疑問が解決された瞬間でした。

ちなみに我が家のトウモロコシは未だに実がなる兆しがありません…

畑に手を入れる前にいけばよかったー!!とさっさと体験にいかなったことを後悔した瞬間でした。

学びがいっぱい

西村自然農園を訪れる人は、自分で生活を整え、野菜を作るためにリピートされることが多いそうです。

西村農園さんの畑は、たくさんの種類の野菜が少しずつ植えてあります。

コンパニオンプランツ(一緒に栽培することで害虫を防いだり、生長を促したりする種類の違う野菜の組み合わせ)を用いて作る畑はじっくり観察して学びたいことだらけです。

実は体験当日小雨で、急いで収穫したためじっくり観察できませんでした。

また、今回は春だったのでメイン体験は梅仕事でしたが、夏秋冬では体験も異なります。西村自然農園さんのあの手作りピザ窯も使ってみたくてウズウズ。

お二人の温かさも魅力

発見がいっぱいの体験があこがれだけで終わらないように、
「いつでもわかんないこと連絡して!豆腐の作り方でもいいから」と大きく手を振りながら見送ってくれた西村ご夫妻は最初から最後まで温かかったです。

食べ物を自らの手で作れるように、手間も知識も惜しまず教えてくれる姿に頭が下がります。

自分の手で生きる力をつけるために、せめて季節ごとの参加をしたくリベンジ予定。その時にはまた記事に載せたいと思います。

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