こころ暮らし案内人

日本の美しい暮らし方の言葉をまとめています。

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最近の記事

ほどき編み(ほどきあみ)

ほどき編み(ほどきあみ) 意味: 既存の毛糸の編み物を解いて洗い、新たに編み直すこと。 使用例: ・彼女は古いセーターをほどき編みして、新しいデザインのマフラーを編んだ。 ・先生からほどき編みを教わった 類義語: ・再編み ・糸戻し ・織り直し ・毛糸再生 エピソード: 昔の日本では、毛糸は貴重な資源であり、容易に手に入るものではなかっため、既存のセーターや編み物を解いて、新たに編み直す「ほどき編み」が一般的だった。 三重県伊勢市で生まれた大正8年生まれの女性

    • 夜撫で(よなで)

      意味 夜間に海岸で岩の上を撫でるようにして貝を探し、採取する行為 使用例 ・夜撫でに出かけ、籠いっぱいにサザエを集めて家に持ち帰り、囲炉裏端で美味しくいただく。 類義語 夜の磯遊び 夜海岸狩り 夜の磯採り エピソード 昼間は岩の中に隠れているサザエが、夜になると出てきて岩の上に上がってくるため、わずか数分で簡単に採ることができた。籠いっぱいにサザエを集め、家に持ち帰って囲炉裏端で食べると、その新鮮で何とも言えない美味しさに感動したという。このような自然に寄り添った生活は

      • 山のおやつ狩り(やまのおやつがり)

        山のおやつ狩り(やまのおやつがり) 意味 自然の中で見つけた果実や木の実などをおやつとして食べる行動。森や山里で、自然の恵みを楽しむことを指す 使用例 ・休日には子供たちが集まって森のおやつ狩りを楽しむ。 ・彼らはおやつ狩りをしながら、自然の中で遊ぶ時間を満喫している。 類義語 自然おやつ探し 森の実り収集 山のおやつ探し 野の実り遊び エピソード 昔の子供たちは、森や山里で過ごす時間の中で、自然からのおやつを見つけて楽しんでいた。柿・ビワ・ 杏・イチジク・クルミなど

        • 相霞時(そうかすみどき)

          相霞時(そうかすみどき) 意味: 相霞時とは、手の皺が見えにくくなる時間帯、特に夕方の薄暗くなる時間を指す。この時間帯を手相の見え方を基準にして知る行動や考え方を表現する言葉。 使用例: 彼は毎日、相霞時に畑仕事を終えて家路につく。 手相が見えなくなる相霞時を目安に、夕飯の支度を始める。 類義語: 夕刻(ゆうこく) 黄昏時(たそがれどき) 夕暮れ時(ゆうぐれどき) エピソード: 昔は、時計を持たない人々が多かったため、自然のサインで時間を計っていた。その中の

        ほどき編み(ほどきあみ)

          水路結び(すいろむすび)

          水路結び(すいろむすび) 意味 山の湧き水を集落内で共有するための仕組み。家庭ごとに家の中に水を引く。下流の人々も同じ水を使用するため、子供たちに責任感や他者への配慮を教える社会的構造となっている。 使用例 ・この地域では水路結びが奨励されており、子供たちは自然に他者への配慮を学んでいる。 類義語 ・共同水利 ・共有水源 ・集団水道 エピソード ある集落では、山の湧き水を豊富に利用できる地域特有の環境があり、これを生かして各家庭では水路を家の中に通し、そこから水を汲み

          水路結び(すいろむすび)

          小祠育て(しょうしそだて)

          小祠育て(しょうしそだて) 意味 小祠育てとは、小さな祠(ほこら)を守り、掃除し、手入れする行為を指す。主に地域の子供たちがこの役割を担い、心を育むことを含む。 使用例 この村では、子供たちが小祠育てを通じて生き物への敬意を学んでいる。 毎年春になると、子供たちは集まって小祠育てを行う。 類義語 祠守り(ほこらまもり) 祠掃除(ほこらそうじ) 祠手入れ(ほこらていれ) エピソード 昔、ある地域に居久根という屋敷林があった。そこには、気持ちよく昼寝をしていた

          小祠育て(しょうしそだて)

          眠り覚まし飾り(ねむりざましかざり)

          眠り覚まし飾り(ねむりざましかざり) 意味: 長い間使用されずに眠っていた素材や物品を再び日の目を浴びさせ、活用する行為や所作を指す。 使用例: ・このカフェでは、地域の古い家具を眠り覚まし飾りとして展示している。 ・眠り覚まし飾りのおかげで、地域の人々が家に眠っている宝物を再び大切にするようになった。 類義語: ・再生飾り(さいせいかざり) ・地域資源再活(ちいきしげんさいかつ) エピソード: 宮城の90歳のおじいさんから生まれた所作。このおじいさんは、生まれた地域

          眠り覚まし飾り(ねむりざましかざり)

          心花見(こころはなみ)

          心花見(こころはなみ) 意味: 心花見とは、桜の木がない環境や状況においても、工夫や創意を凝らして花見を楽しむことを指す。物理的に花がない場合でも、心の中で花を楽しむことを強調した行為。 使用例: ・彼は桜が咲かない地域に住んでいるが、毎年れんげ畑で心花見を楽しんでいる。 ・桜がない庭でも、心花見を通じて季節の移り変わりを感じることができる。 類義語: ・工夫花見(くふうはなみ) ・代替花見(だいたいはなみ) エピソード: 鹿児島県伊佐市の100歳のおじいさんの言葉に

          心花見(こころはなみ)

          もの心贈り(ものこころおくり)

          意味: もの心贈りとは、物に対して感謝の気持ちを込めて贈る所作や儀式を指す。 使用例: ・彼は毎朝、使っている道具に対してもの心贈りをして、日々の感謝を表している。 ・もの心贈りの習慣は、彼女にとって心温まる日常の一部となっている。 類義語: ・感謝の儀(かんしゃのぎ) ・感謝の祈り(かんしゃのいのり) ・物拝み(ものおがみ) エピソード: 青森の100歳のおばあさんの言葉が由来。彼女は、目が見えなくなり、家族の助けなしでは生活が困難になったが、家族への感謝を表しきれな

          もの心贈り(ものこころおくり)

          山色変遷を愛でる(さんしょくへんせんをめでる)

          山色変遷を愛でる(さんしょくへんせんをめでる) 意味: 山の色彩が日々や季節の変化によって変わる様子を美しいと感じ、心から楽しんだり愛でたりすること。 使用例: ・秋になると、彼は紅葉の山色変遷を愛でるために毎日散歩に出かける。 ・登山の楽しみの一つは、四季折々の山色変遷を愛でることだ。 類義語: ・自然美を楽しむ ・景色を愛でる ・四季の移ろいを感じる 日本人は昔から、朝夕の時間帯に太陽の光が当たり、山の景色が美しく変わる様子を観察しながら、その美しさや色の変化を楽

          山色変遷を愛でる(さんしょくへんせんをめでる)