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「こころ、揺れる」 - 高級ホテルビュッフェに行きませんか?

ヨーロッパから日本に戻ってきた頃くらいから、人間関係、キャリア構築、資産形成に関して、相談に乗ってください、と言われる事が増えてきた。

人の悩みを解決出来るほど一般的な知識と経験はないものの、自分がこれまで何かに挑戦しようと思ったきっかけや、そのアプローチや考え方等についてであれば、共有出来るかなと思い、昔から知っている人から、一対一で話すのは初めての人を含めて、依頼された場合には出来る限り応じるようにしている。

自分の中では、そういう機会は貴重だということもあり(基本外食はほとんどしないので)、また折角なので何かお役に立てれば、と思うだが、通常は、私が何かを話すというよりも、それぞれの人がどういう事に迷ったり悩んでいるのか、というのをむしろ聞き出して、自分で気が付く場になってほしい、というスタンスで臨んでいる。

そういう経験をして気付いたことの一つが、人の悩みは本当に様々で、同じ事を自分の長所と捉えている人もいれば、コンプレックスと考えている方もいるということ。

もう一つ気付いたのが、まあ1時間も話を聞けば、だいたいその方の人となりだったり思考プロセスといったものがざっくりとは分かってしまうということ。裸にせずとも、だいたいこの人とこういう事をしたら面白いだろうな、こういうトライはした事ないのかな、といった形で分かってくる。

そして、その方のdietary preferenceだったりalergyについて知りようもないし、ストレートに聞くのも憚られるので、大体は少しだけ高級なホテルビュッフェにご招待することにしている。あえて聞かずとも好きなものだけを選んで頂く事が出来るし、量についてもペースについても柔軟だからだ。混んでないのも良い点の一つ。

それと、食べ物の選び方や食べ方で、その方がどういう方なのかも良く分かる。そして、少しは普段食べているものと違うものを選べたりするので、特別な感じが出るかなと思って。一番楽なのは、最初から料金が決まるので、こちらが支払いを先に済ませられ、すぐに帰る事ができる点にもある。


そして、やや抽象的ではあるが、私が周りの人に提供したいと思っている距離感が、まさしくちょっぴり高級なホテルビュッフェの良いところそのものなのだ。様々な選択肢を準備して、その時の状況で種類も量も調整可能。コアな定番メニューは別として、ほとんどのメニューはシーズンでテーマを変えたり、ゲストシェフを呼んで雰囲気を変えることもでき、いつ行ってもそれなりに満足が出来る。開放感とともに適度なプライベート感もあり、気が付くと心地良いようにお皿も下げて頂けるので、お話に集中できる。

是非、状況が落ち着いてきたら、様々な方と意見交換させて頂きたいと思っている。


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