朝鮮半島から目が離せない

 朝鮮半島で何かとんでもないことが起こりそうな気がする。

 金正男暗殺で、さすがの中国も金正恩を見限ったようだ。中朝国境が軍事的に緊張状態にあるという情報もある。もはや北の金正恩をかばおうとする国は1つもない。完全に孤立した金正恩が窮鼠猫を噛むでとんでもないことをやらかすか、あるいは密かに金正恩体制の転覆をねらった国際的工作が奏功するか。

 米国CIAはかつてイラクのフセインやリビアのカダフィという独裁者を駆除するためまずその居どころを把握するのに全力をあげた。偵察衛星で動向を追う一方、フライ(蝿)と呼ばれる1センチに満たない飛行物体を飛ばし、ナビとカメラで建物の中にまで入り込んだ。

 厄介なのは独裁者は必ず見分けがつかないほどよく似た影武者を用意しているということだ。金正恩も一説には15人の影武者がいるといわれている。例えばいまの金正恩の顔写真と昔の写真を比べると耳の形が違うのではないかという情報がインテリジェンスの世界で流れている。本人ではないために外国首脳に会わせられない、本人は糖尿病を悪化させ死んでいるという情報もある。先のトランプー安倍の日米首脳会談の際のゴルフで、トランプがカートで隣に乗った安倍に、あれは替え玉だとささやいたという噂もでた。

 米国と中国は北朝鮮をどうするかについてひそかに協議を始めているのではないか。次の政治体制についてどのようにソフトランディングさせるか、そのためにはどのような手順で協力しあうか。そういう話をしていないと信じる方が不自然である。だがこの手の話が表面に出てくることはない。

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