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SDGsの学び:水中ドローンで、海洋中のマイクロプラスチックを全部回収したい。

マリアナ海溝で新記録(BBCニュースより引用)

2019年4月、また世界を席巻する新記録が生まれた。
マリアナ海溝海底1万1000メートルを有人探査機で到達したのはアメリカの探検家ヴィクター・ヴェスコーヴォ氏でした。

初めてマリアナ海溝の底に到達したのは、1960年。
ドン・ウォルシュ米海軍中尉(当時)とスイス人技術者のジャック・ピカール氏が、「バチスカーフ」と呼ばれる小型の深海探査艇「トリエステ」を使って潜水に成功しました。

2012年にはカナダ出身の映画監督、ジェイムズ・キャメロン氏が単独での潜水に成功しています。

ヴェスコーヴォ氏が海底で発見したのは探査チームによると、端脚類と呼ばれるエビに似た甲殻類の新種を発見し、水深7000メートル地点で螠(ゆむし)と呼ばれる生き物を、水深8000メートルではシンカイクサウオを目撃したといいます。

それとプラスチックゴミ(ビニール袋やお菓子の包み紙)だった。

海底を浮遊するプラスチックゴミの行方は?

過去に行なわれた探査でもプラスチックごみが発見されています。年間、何百万トンものプラスチックが海に流れ込んでいますが、最終的にどこへ到達するのかはほとんど知られていません。

プラスチックは破壊されて破片になっても、他の製品のように分解されることはなく、とても細かくなって「マイクロプラスチック」になります。最近の研究でこの問題が指摘されています。

微生物や魚介類の体内に飲み込まれて染むことも多いのです。科学者は今後、採取した深海生物の体内に「マイクロプラスチック」が含まれていないかを調べる予定だということです。

日本でも海中調査は行われている

日本では、欧米とは違ったテーマでアプローチをしています。
それは日本が持った特有の地形にあるのです。

地球表面は、10数個のプレート(地球表層部をおおう剛体的な板状のブロック)に分けられます。

さらに大陸プレートと海洋プレートとに大別されます。

個々のプレートは、その縁辺部を除きほとんど変形することなしに、年間数 cmから 10cm程度の速度で地球表面を水平方向に動くため、
プレートの境界部ではプレート同士が互いに離れたり、すれ違ったり、衝突したり、片方のプレート下にもう一方のプレートが沈み込んだりするのです。

日本を囲む4つのプレート

上記のように簡単に書いていますが、日本における大地震はそれと数知れない活断層(別記事で改めてご説明します。)が原因であることは皆さんニュースやワイドショーでご存じだと思います。

それで、ご存じのように日本という島は、4つのプレートに囲まれていて、その上に乗っかているだけなのです。
1つ目は北海道・東北・長野県辺りの海と陸を支えているのは「北米プレート」と言われています。

2つ目は九州から西日本全体と長野県辺りの海と陸を支えているのが「ユーラシアプレート」と言われています。

3つ目は伊豆半島沖から東北・北海道の東側の海の下には「太平洋プレート」があります。

4つ目は、伊豆半島沖から東海・西日本一帯の南の海の下には「フィリピン海プレート」があります。

世界の10数個の内の4つがこんな小さな島国である日本の下にあるんですよ。ですからプレートと活断層の調査は欠かすことなく行われているのです。

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更に各トラフがあります(プレートの境界)

1.糸魚川-静岡構造線
 地球観測衛星から、日本列島のど真ん中を南北に横切る大きな窪みが見えるそうです。
窪みの東側は、上越市付近から長野盆地を抜け、千曲川沿いに南下して小田原付近にいたる線。

 西側は、新潟県の糸魚川から松本盆地、諏訪湖、山梨県の韮崎を経て富士川の河口にいたる線で、糸魚川-静岡構造線と呼ばれています。

 この糸魚川-静岡構造線が、東北日本が乗っている北米プレートと西南日本が乗っているユーラシアプレートの境界線で、両プレートがここで押し合い圧し合いしています。

いわゆる、学校で習った「フォッサマグナ」と言われるものです。

2.日本海溝
 北海道の襟裳岬沖から房総半島沖にかけて、日本海溝という水深8,000m以上の巨大な谷があります。
太平洋の沖合いから日本に押し寄せてきた太平洋プレートがこの日本海溝から日本列島の下に沈み込んでいます。

3.駿河トラフ、南海トラフ
 伊豆半島の西の駿河湾には、駿河トラフという深い谷があります。 
駿河トラフは沖合いで南海トラフという深い谷につながり、東海沖から紀伊半島沖、さらに四国沖へと延びています。

この駿河湾トラフ・南海トラフでフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでいます。(南海トラフは一番真近な大地震になるであろうと言われています。)

4.相模トラフ
 伊豆半島の東の相模湾には、相模トラフという深い谷があって沖合いに伸び、房総半島沖で日本海溝と出会っています。

 この相模トラフに沿ってフィリピン海プレートが北米プレートの下に沈み込み、さらにその下に日本海溝から太平洋プレートが沈みこむという複雑な動きをしています。

日本の海中探査の困難さ

大体で言いますと、日本近海の海底は4千メートルくらいです。沖に行けば1万メートルのところもあります。

日本の海中探査はこの近海4千メートルで行われることが多いのです。

しかし海中探査の主の目的は海底火山や地形を詳細に調べることにあります。月や火星探索より困難だとも言われています

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このように深海にはごみ袋などのプラスチックごみがたくさん見つかるのです。

マイクロプラスチックの回収は?

現在、人を乗せて海中に潜水できるのは1万メートルが限界と言われていますが、将来的にはさらに深く浸水できるようになるでしょう。

現在、一般的に使用されているプラスチックは生分解性(自然界に存在する微生物の働きで最終的にCO2と水に完全に分解される性質)が低いため、

人間が焼却処分しない限りは分解されずに自然環境中に残存します。木材などの天然有機材料であれば当該材料を分解できる微生物が自然界に存在するため、最終的にはCO2と水に完全に分解されます。

しかし、プラスチックは人類が生成した化合物であり、分解できる微生物は自然環境中に存在しません。
プラスチックは水や紫外線により細かく粉砕されますが、自然環境では分解されずに微細化だけが進行し、回収が困難になってしまうことがマイクロプラスチック問題の本質でなのです。

昨今のニュースでは、目視で認識可能なミリメートルサイズのマイクロプラスチックが取り上げられていますが、しかし、注視すべきは目視で認識できない数十μm以下のマイクロプラスチックです。

こうした微細なマイクロプラスチックが魚や貝類の体内に摂取・蓄積されることにより、生態系や人体に悪影響を及ぼすことが懸念されています。
(三菱総合研究所)

水中ドローンの役割

現在、水中ドローンは既に様々な場面で使われています。レジャーや写真集の撮影などですので深海数十メートルが主ですが、
日本では1千メートルまで潜水し海中のようすを撮影している方もいらっしゃいます。

株式会社 FullDepth(本社:茨城県つくば市、代表取締役:伊藤 昌平氏)が独自に開発した水中ドローンで海洋生物や海中の様子などの撮影に成功しています。

しかし、そもそも水中ドローンの目的は「撮影」なので、マイクロプラスチックを探り、回収することなど到底行われていません。

でも、わたくしはしたいのです。(どうやって、お金もないのに?)

やはりAI(人工知能)を搭載した特殊な探知機を装備し、いずれは1万メートルの海底まで探索できる水中ドローンを作ることが出来れば(全財産をはたいて!・・・財産はないっって・・。)

少しでもマイクロプラスチックを回収して自然を取り戻したい。
海洋汚染をなくしたい。生物を守りたい。

生物多様性とマイクロプラスチック

海洋プラスチックごみ問題も生物多様性の損失も、
地球規模の課題であり、国際的な連携の下で取組を進めていくことが重要です。

2019年にG20大阪サミットが開催され、海洋プラスチックごみに関して2050年までに追加的な汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」がG20首脳間で共有されました。

また、生物多様性に関しては、2021年以降の生物多様性に関する国際的な目標(ポスト2020生物多様性枠組)について議論されています。

プラスチックの生産量は世界的に増大しており、1950年以降生産されたプラスチックは83億トンを超えています。
また、生産の増大に伴い廃棄量も増えており、63億トンがごみとして廃棄されたと言われています。

現状のペースでは、2050年までに250億トンのプラスチック廃棄物が発生し、120億トン以上のプラスチックが埋立・自然投棄されると予測されています。

生物多様性条約(1992年・地球サミット)

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参加者は、2030年までに生物多様性の消失を食い止め2050年には自然と共生する社会を実現するとした同枠組のゼロドラフトについて詳細な意見や提言を行ったのです。

合意には更なる協議が必要だが、今回の協議結果として、

1)枠組目標、
2)生物多様性への脅威の低減方法、
3)生物多様性消失の直接的要因として気候変動に対処する行動目標、
4)持続可能な利用と利益配分を通じた人々のニーズへの対応、
5)政府・社会・経済全体で生物多様性を主流化するツールと解決策、
をまとめました。

特に目標の設定や達成方法、進捗評価の強化を図り、他の多国間環境協定等との関連性や生態系を基盤とした解決策(生物多様性が気候変動の緩和・適応等に寄与)が盛り込まれました。

今後、科学技術助言補助機関等のレビューを経て、作業部会の共同議長等が新ドラフトを準備し第3回会合で協議します。
その結果は2020年10月に中国の昆明で開催される国連生物多様性会議に送られることになります。(環境省)

最後に

1992年に極めて大規模な国連国際会議「地球サミット」が行われ、それまで地球環境保護に入ってなかったテーマについても様々に話し合われました。

しかし、250億トンものプラスチック廃棄物が甚大な被害を及ぼすことになるとは、多くの方が思っていないような気がします。

2050年にはわたくしは既に亡くなっているのです。もし、日本のどこかで綺麗なブルーオーシャンが見られる日の可能性を信じて、わたくしができることを行動していきたいと思います。

(瑚心すくい)

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瑚心すくい(トランスジェンダー・境界性パーソナリティー障害)

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何ともはや、嬉しゅうございます。
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社会執筆家・小説家・エッセイスト・音楽家、関西SDGsプラットフォーム会員。社会経済が抱えるサステナビリティな社会的課題に取組み、人権擁護・動物愛護・自然保護等多岐に渡る社会貢献ができる人材育成を、国連SDGs「持続可能な開発目標2030アジェンダ」と共に実現します。