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トラウマの癒し:身体に封印されていたもの (8)

トラウマの癒し:身体に封印されていたもの⑦の続きです。
瞑想の中で、自分が心から望んでいることの持つ意味を知ります。

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●不機嫌だったワタシの望み●

ワタシにとって瞑想は、朝シャワーを浴びて心や身体の内部や、自分から発せられているエネルギーなど目に見えないところを洗い流してリフレッシュ、そして整えるようなもの。何日かやらないでいると垢が溜まってきているように感じたり、エネルギーがクリアでないように感じたりして気持ちが悪い。そして中心からブレてくるのが分かる。それくらい習慣になっている。そして上手く表現できないけれど、自分の元に還る時間。その基本から発展して、時と場合によって
自分を知る時間
自分を更新する時間
自分の中にあるオアシスに行く時間
普遍の中に自分が溶けるのを感じる時間
などになったりする。その時によってどんな時間になるかは違う。だからほとんどの場合、前もってどういう時間にしたいかを決めたりはしない。でもこの時は「自分を励ましたい」という気持ちがあった。

そこでワタシはディーパック・チョプラ氏とオプラ・ウインフリーさんの瞑想シリーズの中から、Extraordinary Me(類まれな私)というのを選んだ。彼らの瞑想シリーズは、瞑想に入る前に二人がそれぞれテーマに関したことを話すというもの。この日選んだテーマの話の中で、自分が一番望んでいることを想像して、それを生きてみるというのがある。それをした時、これまでとは違うものが浮かんだ。それを視た時、大粒の涙がとめどなく溢れ出て首を濡らしながらて流れ落ちていった。

笑顔の家族に囲まれて一緒に笑っているところ

それがワタシが視たことだった。誰でもが望むようなこと。けれどそれは2年くらい前にワタシが心から望んでいるものは何だろう、と真剣に知りたくなった時に出てきた大切な望みの一つ。それが出てきた時は考えもしなかった、この望みの正体とも言える心の深いところにある理由。この時初めて、それを知った。

ワタシを知っている人は驚くかも知れないけれど、ワタシは家族の前で笑うことができなかった。普通に話すこともできなかった。声のトーンは落ち、ぶっきら棒で、わだかまりのある話し方しかできなかった。自動的にそうなってしまうのだ。10年ほど前に、あることがきっかけで(このことについては長くなるので別の機会に書こうと思う)その自動システムは解除されたのだけれど、それまではずっとそうだった。

そんな不機嫌極まりないような態度になっていたワタシの中に、笑顔の家族の輪に入って一緒に笑いたかったワタシがいたことを、この時初めて知った。ワタシはずっとそれを望んでいたのだ。ずーーーっと、ずーーーっと。

ワタシが今心から望んでいることの正体は、あの頃のワタシが叶えられなかった願いだったとは夢にも思っていなかった。その願いが顕在意識に昇ってきて、大切な望みという形になったのが約2年前。今ようやく、その気持ちを汲み取ることができた。笑えなかった自分のために、その望みを叶え続けようと思った。

人が何かを望む時、きっとそこには何かしらの意味があるのだろう。ただ欲から望んでいるものなどないのかも知れない。だとすれば、何かを望んでそれに向かって行くことは、たとえその望みが叶わなかったとしても意味のあることで、何か別の大切なものを得るのだろうと思う。

ワタシが持っている大切な望みの意味以外にも、瞑想の中で出てきた想いがある。

・ワタシは取り替えがきかない
・心の傷は見えない
・心は物のように取り替えることも、傷を削って目立たなくさせることも簡単にはできない
・ワタシの心は目に見えるものよりもずっと貴重で価値あるものなのだから、大切にされて当然
・ワタシは死んで神様の前に立った時、堂々と心を開いて見せることができる
・恥じることなど何一つない
・人を傷つけるようなことを言ったり、したり、悪口を言ったりしたこともある。それでも今のワタシは堂々と心を開いて差し出すことができる

それから、瞑想中に心臓に刻み込まれて、閉じ込められたものがあるのを感じた。それが何かは分からない。ワタシは、自分の中にある「命の幸せ」と呼んでいるものを感じられる場所から流れ出てくるエネルギーの中に、それを入れるイメージを持った。瞑想を終えて、瞑想中の気づきをノートに書いていると、胸が詰まったような感覚はなくなっていた。

日記ではないれど、ワタシには自分に起きたことや、自分が感じたことを記録として書く習慣がある。それは自分自身を理解するためにとても役に立っている。この日も瞑想中に感じたことと共に、ワークショップで身体から出て来たこと、それがきっかけとなって涙が止まらなくなったことを書くことにした。

書き始めると、ワタシの人生のトーンを決めていたものにいきなり出くわした。ワタシはこれまでそれをベースに生きていたのだ。

つづく・・
お読みくださり、ありがとうございます。
ブログも書いています。こことはまた違うので、コチラからぜひのぞいてみてください!)

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