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口数の少ない施術者…与えるよりも受け取るタイプです。

私は施術中にあれこれ話すのが得意ではありません。
頭を使わない世間話なら良いのですが、身体の話など、難しいことを説明しながらなどは、手か頭が止まってしまいます。
ここがこうだから、という説明は必要だと思っていますが、雑談が盛り上がって手元が疎かになる施術者を見て不快だと思ってきたので(笑)

施術を受けてリラックスしたい、静かにウトウトしながら受けたいという方もいらっしゃるし
そもそもこの仕事は、患者さんの心や体の訴えを聞くことが大事だと思っているので、こちらからあれこれ無駄に話しかける、というのはなんか違うな、と思います。


お話ししたい方もいる

高齢の患者さんは、ただ黙って施術されるのは好きじゃない、という方も多いです。
一人暮らしの方はもちろんですが、
ご家族以外の人間と会うことや、若い人が来てくれる、というのを楽しみにしてくださっている方も多いです。
楽しくお話したい、というのも、リハビリというか、心への刺激になるので、なるべくお話はするようにしています。

避けた方がいい話題

そんな中でも、ビジネスにおいて避けた方がいい話題というのがありますよね。
(と思って少し検索したのですが、〇箇条!みたいなものが見つからず。ビジネス検定とか秘書検定とか?そういうので見た気がするのですが、数十年前なので変わっているのかもしれません。)

とにかく宗教とか、政治とか、贔屓の野球チームの話とか、そういうのはやめましょう、というのは見かけたので、そのあたりはやはりテッパンなのかなと思います。

衣食住の話がおもしろい

天気の話は、私も気になるジャンルなので話しやすいですが、異常気象とか災害が多いので、暗い話題になってしまいがちです。

でもそこから派生する洗濯の話とか、衣替えの話とか、女性同士だとあるあるな話題なので結構盛り上がりますし
ほーそんな方法が!という発見もあれば
昔は大変だったんだな、現代人はラクだな、と思う事もあって面白いです。

洗濯に限らず、家事や行事の話はおもしろいです。大抵、昭和の旦那さんたちは家のことをまったくやらないので、
脚立で電球変えるのは当たり前、網戸を外して洗うとか、畳をあげて大掃除するとか。家のことをすべて自分でやってきた奥様方には「そりゃ強くなるわよね」という共通点があります。

昔の家事や子育てって、今よりも体力や時間が必要だったので、本当に。。私は今でよかったと思うと同時に、こんなに怠け太郎で申し訳ないと思います…。

あとは、お住まいの地域の「昔はどうだった」みたいな話もおもしろいです。
道なんてなかったとか、砂埃がすごくて手ぬぐいかぶらないと歩けなかったとか、駅舎が木造だったとか、あの店は昔は○○だったとか。

皆さん本当によく覚えていらして、私は答え合わせのできないその光景を、映画やドラマで見た光景と結び付けて想像してみる。この出会いがなければ、話を聞くことも想像することもなかったでしょう。

いろいろな方と接するおかげで

学ぶことはもちろんたくさんありますが、相撲を見るようになったり、競馬が好きな方と出会えば競馬を、御贔屓の野球チームがあればそちらを。
ニュースだけでもチェックするようにはなりますね。

そんな出会いでもなければ興味も持たなかった、というようなこともあるので、そういう面でも、年齢や趣味の違う人との出会いって面白いなと思います。

口下手でも、好きになってくれる人はいます

施術者に正解はなくて、好きなタイプもいれば嫌いなタイプもいる、合う人も合わない人もいる。

接客業は社交的でなければならない、ということもないし、そんなに無理する必要もないと思って気楽にやることにしています。

とは言え、基本的にはお話を聞く方が好きなので……
お返事のない方や会話をするのが難しい方に、話しかけ続ける医療や介護をされてる人ってすごいなと…尊敬します。

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