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あん摩マッサージ指圧師の本音と現実

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個人経営のあん摩マッサージ指圧師です。 同業者の方とは「うちはこうです、こうしています」みたいなお話ができたらうれしいです。 この資格を取ろうと思っている方には、現実(メリット・…
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マッサージを「仕事」にしなければよかった。と思った日

私の悩みが爆発した 私。。困っている人を助けているだけなのに お金をいただくのはなんか違う! ずーっともやもやしていたものが頭の中ではっきりして もう、マッサージはボランティアにしようか でも生活費はどうする。。。現金がなければ家賃や光熱費が払えない。 生活のために仕事をして、休みの日にマッサージするか。  …そんな時間は今さら作れない。 ん- ボランティアだけで生きている人はいるのか?どうやって生活しているのか?調べよう、と考えていた。 ちょうどその日、患者さんとそ

より多くの人に伝えたい。だから出会いたい

1人で外出することが難しい方の元に伺って マッサージ治療をする。 そんな仕事を始めてから11年目になろうとしています。 患者さんと出会うために1人では外出できない、筋肉や関節が病気や何かの後遺症で動かしにくい、などにお困りの方が、 医師に同意書を書いてもらえれば 医療保険適用のマッサージ治療が受けられます。 開業当初、出張・保険マッサージの対象となる人は介護も必要としている人、と思い、地域包括支援センターや介護事業所、高齢者施設にパンフレットと名刺を持って何件も回りました

患者さんからの旅立ちのお知らせ

夏が終わるころ、ひとつのお別れがありました。 とはいえ、確信があるようで、ないのです。 私のマッサージ治療院に何年も通ってくださった、ご高齢の男性患者さん。 この夏に「なんだか調子が悪い」と、いくつかの病院を受診しているものの、「原因がわからないと言われる」とのこと。 やっとエコー検査をしてくださった病院が、精密検査をするようにと大きな病院に紹介状を書いてくれたそうです。 紹介状を持って総合病院に行くと、また基本的な検査をすると言われ、精密検査は予約のみだった、早くして

どこに行ってもよくならなかった方のために

誰かの痛いところに手を当てる。 この仕事に就いて10年くらいになります。 当初からセンスのようなものはあったようで、患者さんからお褒めの言葉をいただいたり 指名制ではない職場では「あ、ラッキー」「今日は当たりだ」と喜んでいただくことが結構ありました。 そんなに特別なことはしていないつもり。ではありますが 押してほしいところを押してもらえる、とか どこを触られても、くぅ~そこそこ…というポイントにハマる など、言っていただけるとお役に立てているようでうれしいです。 たまに

なんでもネットで調べられる時代。セルフケアの発信について

「首が痛いんです…」にも考えられる原因はいくつもあって それぞれ対処法が違います。 直接お会いすれば10分でわかる情報を、文字のやりとりだけで得るには 時間と労力がかかるうえに、全てを知ることができません。 相手の状態がよくわからないのに、アドバイスはできません。 だから セルフケアの発信はいたしません少しやってみましたが、性に合わないと感じました。 なんだか苦しい。伝えたいことを伝えようとすると この場合は。。。もしこうなら。。。と万人に誤解なく伝えたくなる。 つま

口数の少ない施術者…与えるよりも受け取るタイプです。

私は施術中にあれこれ話すのが得意ではありません。 頭を使わない世間話なら良いのですが、身体の話など、難しいことを説明しながらなどは、手か頭が止まってしまいます。 ここがこうだから、という説明は必要だと思っていますが、雑談が盛り上がって手元が疎かになる施術者を見て不快だと思ってきたので(笑) 施術を受けてリラックスしたい、静かにウトウトしながら受けたいという方もいらっしゃるし そもそもこの仕事は、患者さんの心や体の訴えを聞くことが大事だと思っているので、こちらからあれこれ無駄

あん摩マッサージ指圧師って国家資格だけど、そんなに必要とされていない

健康保険の仕事は減っていく今後、健康保険制度はどうなっていくのか、2011年の記事にありました。(以前調べた時に保存しておいたページなのですが、今は有料部分になっているようですので、抜粋ではなく引用としておきます。) → たしかに健康保険を使えれば、患者は負担を抑えて治療を受けられるが、その財源には限りがある。保険を使わないと損、とばかりに欲張って食い散らかしてしまうと、本当に必要な人、必要な時に医療がいき渡らない可能性もでてくる。 https://diamond.jp/

マッサージ師の仕事は揉むだけではない

国家資格なのに…国家資格だから…がっかりすることやウンザリすることも多いですが、この仕事は好きなのです。 施術することも、 お話を聞くことも、 どうしたら楽にして差し上げられるか、わたしに何ができるかをあれこれ考えることも。 ↓こちらに書いています。 医療に携わる者には、今後その方の身体がどうなっていくかが予想できます。このまま何もせずにいたら、悪くなっていくだろうと想像できてしまったら、放ってはおけません。 お節介なようですが、マッサージでどうにかできないかなと必死

あん摩マッサージ指圧師の残念な現実〜介護との協力・連携は難しい

あくまでも個人の意見として、感じたことを正直に書きたいと思いながら、どこかで嫌な思いをする方がいてはいけないと、気を使ったつもりです。何かを批判するつもりはなく、ただ、思っていたのと違った、という話です。 それは *医療保険を使って、状態を良くするための施術は、悪くなってからしかできない *マッサージ師だけでできることは微力で、ご本人はもちろん、ご家族や介護との協力が必須である という点。 資格取得後、マッサージ治療院を開き、医療費を扱える施術者と認められるためには