インド カビホテルの洗練

カトマンズから、エアーインディアでデリーでトランジット。チェンナイまでやってきた。

デリーのインディラガンジー空港は、カーペットが敷かれ、土に植えられた植物が置かれて、やたらと綺麗になっているし、クレジットカードも使える。ネパールより楽ちんだ。飛行機の外で飛行機の搭乗を待たされるようなこともない。
ほんとうは、デリーの空港でSIMカードをゲットしたかったのだが、まだ正式にビザをもらって入国できていないから、ダメとのことだった。

おとなしく、ごはんを食べたり、珈琲を飲んだりして寝ている。

外はぼやぼやとした靄に覆われている。
どうやら、大気汚染なのだという。恐ろしや。
窓一枚で隔たれた外は、まるでホラー映画のデッカイ蜘蛛とかに襲われるというやつの世界に見えなくもない。
外では何が起きてるんだろうか?


エアーインディアは、前評判のとおり、2時間ほど遅れて出発した。
途中、夕ご飯も出た。もちろん、カレーです。有無を言わさずベジで、豆のカレー、ジーラライス、チャパティ、ヨーグルトなど。すでにインド。

そうこうしていると、チェンナイに到着。
evisaを得て無事に入国。5年分のvisa貰えました!やっほう。

なんだか疲れていて、うっかりすごい経費の高いルピー引き落としをしてしまった。と、あとから気づく。しかし、クリスマスの休みなどでお金を降ろせなくなるよ、と言われ、うっかりしてしまった。うっかり。
まあ、騙された分、いいことあると思おう!
それが、インドでのあり方な気がしてる。

取っていたホテルに、プリペイドタクシーで向かう。ほんとうは、olaやuber のが安かろうけれど、仕方ない。900ルピーほど。

無事にホテルには着いたが、入り口でダラダラとたむろって携帯をいじってるような感じで宿のお兄さんたちの雰囲気がすこぶるよくない。
その上に部屋はBooking.comの綺麗な写真が嘘のようにみすぼらしい上に、かび臭いと最悪で、お金の支払いはまだだったから、いいよと言われて、そのまま泊まらないことにした。

しかし、チェンナイで真夜中。大きなバックパックを背負って女ひとりだ。
どうしたもんやろう。

幸いにも近所は人だらけで明るいので、3軒ほど近所を見て回るがどこもかび臭かったり、こんなとこ一晩でも居たくない!というような代物だったりした。ネパール旅からの疲れもあって、なんで来ちゃったんだろうと弱気になる。
恐ろしや、theインド。

2ヶ月も旅をするんやから、そんなところに一度くらい泊まるのもいいかもしれないが、なんだか魂を捨てるような感じがした。
自分を大切にする、という魂。

それに、かびは体調悪くすらなりそうな予感で恐ろしい。

なんとかしなくては!
と、すこし先に見えるキラキラとした看板を目指してみると、無事に綺麗なホテルだった。やたらと高い。まるで日本のビジネスホテル価格だ。けれど、まあいいや。

早く連絡しないと、日本の母が心配しそうだし、魂捨てるくらいなら、すこし高くてもいい!

と、泊まることにした。
日本のビジネスホテルよりも随分広くて、朝食もついているらしい。

宿に入るとササッと温かいシャワーを浴びた。
ホッとする。
ホッとした心で、明日からの宿を探した。

最初予約していたものよりも高めだが、ホームステイだし、口コミによると、人も良さそうだと予約する。

電気を消して、目を瞑る。
しかし、外の喧騒があまりにも騒がしかった。

耳栓をして、眠った。

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