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2012年のホセ・ムヒカ大統領(当時)のスピーチ

ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカさんの国連リオ会議(持続可能な開発会議)でのスピーチ動画をYouTubeで観ました。https://youtu.be/m_v7zxdmpbw

『私達は午後ずっと、持続可能な発展と貧困対策について話し合ってきました。けれど私達の本音はなんでしょうか?質問させてください。もしドイツ人が1家族ごとに持っているほどの自動車を、インド人がまた持つとしたら』

『例えば、もっとも裕福な西側諸国と同じレベルで、70億80億の人に消費と浪費が許されるとしたら、それを支えるだけの資源が今の世界にあるのでしょうか』

『グローバリズムを私達はコントロールできますか?逆にコントロールされてはいないでしようか?こんな残酷な競争社会で、みんなで社会を良くしていこうなんて議論が成り立つのでしょうか。私達は本当に仲間ですか?』

『我々は発展するためにこの地球にやってきたのではありません。幸せになるためにやってきたのです。人生は短くあっという間です。でもその人生こそが何よりも価値のあるものなのです』

『消費が止まれば経済がまひして不況というオバケが目の前にあらわれます。しかしこの行き過ぎた消費主義こそが地球を傷付け、さらなる消費を促しています』

『石器時代に戻ろうと言っているのではありません。このままずるずると消費主義に支配されるわけにはいかない。消費主義をコントロールしなくてはならないのです』

『大切なのは考えかたです。水問題や環境の危機がことの本質ではないのです。見直すべきは我々が築いてきた文明のあり方であり、生き方です』

『発展は幸せを邪魔してはいけない。発展は人類の幸せ、愛、子育て、友を持つこと、そして必要最低限のもので満足するためにあるべきものなんです。それこそ一番の宝物なのだから』

ことばが分かりやすくて、イメージもしやすいです。

2012年のスピーチですが、斉藤幸平さん人新生の資本論にも通底する内容です。

私が今このスピーチを聴いて感じたのは、コロナ禍で萎縮してしまっている、大切な人たちとのつながり。その寂しさです。

感染をコントロールできていない、むしろ感染リスクに生活を支配されている状況の虚しさ。

私は一人暮らしです。家族に会うことさえ、また恋人、友達と会うことさえ臆病にならざるを得ない状況で、自粛が当たり前になっています。

それは幸せではない、と認めることができました。今までどこか、自粛することが当たり前で、幸せとかどうこういっている場合じゃないんだ、と感じていました。

会いたい。話したい。笑いたい。触れたい。

これらは幸せに生きるために必要なことだと私は思います。誰かに許しを乞うことなく出来るものであって欲しい。

そう思いました。

写真は昨日輪切りにしたズッキーニ。にこっ。

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