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交渉ゲームの疑問点にすべて答えてみる(11/20更新)【HUNTER×HUNTER 考察】

最新号ネタバレ注意です(週刊少年ジャンプ2024年51号より画像抜粋)

①   モレナとボークセンの狙いは何なのか?

実はモレナとボークセンはすでに半分、利害が一致していると思います

敵前逃亡した時点で裏切っている
(HUNTER×HUNTER モノクロ版 38巻)

ボークセン達は「キャリアを守りつつ生き延びたい」だけです
保身が最優先、兵士としての責任など二の次です
【最善】モレナと関わらないこと
【次善】モレナとツェリの間で綱渡りすること


モレナは
【最善】目的を聞かせて正式な仲間になってもらうこと
【次善】小さなお願いでキスをして監視用の菌だけ送り込むこと

おそらくモレナの「目的」に同意するかどうかで、菌の強さが変わるのかもしれません
(だから組長就任時に
「殺し合いを命じた私についてきてくれてありがとう」と言った?)
同意を得ずにキスした場合は監視用の菌しか伝染せないと

【11/20更新】 

ヨコタニの法律でキスに「同意」が必要である説

アジトの無敵化を維持するためにモレナ達も法律を守らなければいけないのではないか?
ボークセンに無理矢理キスすると「“不同意”わいせつ罪」が適用されてしまうのではないか
だから「目的カード」に同意してもらう必要があり
「小さなお願い」に同意してもらってからキスをする必要がある
これなら②で後述する説とも辻褄が合ってきます

法的根拠が無いと動けないのはモレナ達も同じ
自分達が背負ってこその制約
法律でアジトを守ってるのに
自分達は法律を破ってもいいは辻褄が合わない

ボークセンはしぶしぶ菌だけ貰って帰り、モレナもしぶしぶ菌だけ送り込む
お互いベスト(最善策)ではないが、ベター(次善策)ではすでに利害が一致している
…と解釈しました
ただツェリの友人なので、なるべくモレナに加担しないよう工夫もしていくはずです


②  カードゲームは念能力なのか?発動条件?

わざわざ拉致して交渉している時点で
ボークセンをすぐに強制操作することはできないのは明白です
能力発動までにステップを踏ませる必要があるのでしょう
それがモレナの恋のエチュードの制約である説…が有力ですが

双方に適用されてこそ中立(法律)
(HUNTER×HUNTER モノクロ版 38巻)

ヨコタニの法律による制約の可能性もあると思ってます
【アジトの無敵防御】を維持するために、あの空間内では
ボークセンに手荒な真似をしてはいけないのではないか
(脅迫罪や暴行罪に問われて無敵化が解けてしまう?)
モレナがゲームでイカサマできない理由とも繋がります(詐欺罪)

この顔すき

だから「脅し?」に対して「さぁ?」とはぐらかしたのではないか
そこは悪党の根城、罪(脅迫)をはぐらかす必要などないはずです
まさか刑事で訴えられる事にビビってるわけないでしょうし

ここで喧嘩がダメな理由

ヨコタニの法律(制約)を守るために
【尋問・脅迫】ではなく【カードゲーム】という形をとっている
それで合法的にボークセンを脅しているのではないでしょうか?


③  モレナの言う「お互いのリスク」って何?

オウ経由で「ノブナガ達が迫ってきている」ことをモレナは知っている
途中でゲームが強制終了すると、適合者(ドナー)を逃がすばかりか
証拠隠滅のためにボークセンもその場で始末する羽目になってしまいます

(週刊少年ジャンプ2024年49号353p)

だから「詳しくは言えないけど」(オウがスパイだとは言えないけど)
「時間がかかるほどお互いのリスクが高まるわよ」と警告しているのではないかと


④  なぜボークセン達は「連絡も救援もしない」と決めたのか?

(週刊少年ジャンプ2024年51号406p)

“モレナに拉致られたことをツェリにバレたくないから”だと思います
その時点で「疑わしきは罰する」対象となりボークセンのキャリアは崩れます
それに立て篭もり犯と同じでモレナ達を刺激するだけで余計に危うくなるだけです
何よりモレナは「関係をバラすぞ?」と脅すことで相手をコントロールでき
ボークセンもその間は秘密が守られるからWin-Winなわけです

だから「即答はできないわ」(交渉するつもりはあるわ)と答えたのだと


⑤  第3の罠って?

ぜひ前回記事をご覧ください


⑥   つまり「交渉ゲーム」って何なの?

要するに 『スパイ適性検査 & 感染トラップ』 だと思います

(週刊少年ジャンプ2024年51号419p)

モレナはカードゲームを通じて
「ボークセンがどのくらい腹芸ができるのか」
「ボークセンがどのくらいツェリに忠誠心があるのか」

この2点を測りながら、あわよくばキス(感染)も狙って行きたいんだと思います

その過程で「腹芸が得意でツェリへの忠誠心も低い」と分かれば
「君はスパイ適性が高いね、採用!」となるわけです


⑦  モレナは何に怒ったのか?

(週刊少年ジャンプ2024年51号419p)

モレナにとって現実世界(リアル)は 糞溜め なわけです

モレナにとってはゲームを行う場だけが 聖域 であると

それを「お前イカサマ(チート)してないよな?」と言われて

ブチキレたのではないかと

「いや他人にクソゲー強要するのは卑劣な行為(チート)じゃないのか?」

…と思いましたが、おそらく「ゲーム」の定義が違うんだと思います

例えばRPGが分かりやすいですが
結局は主人公が圧倒的な優位に立って“雑魚から”狩りまくるゲームです
いきなり格上に突撃したりしません、雑魚を大量に狩ってレベルを上げていく
モレナはその殺戮(ゲーム)を誠実にやっているんだと思います

(週刊少年ジャンプ2024年49号352p)

モレナにとってボークセンは対戦相手ではなく
魅了状態にできるフィールドモンスターの1匹なわけです

おそらくタイマンで不利相手でも楽しんで戦う
ヒソカと対比させたキャラクターなんだと思います

(HUNTER×HUNTER カラー版 34巻)

ここもまた記事にしたいと思います


……以上です

自分の考えをまとめるために、自問自答スタイルでやらせて頂きました…笑

ヨコタニは「アジトでのみ使用可能」と「防御型」に引っ張られて
それだけで無敵化の条件が満たされてると思い込んでしまいました
戦闘(暴行)だけでなく脅迫や詐欺にも適用されてこそ「法律」だろうと

そもそも絶による迎撃型ではなく、トレベレムは普通に念を使っていました
なのに場所限定だけでノブナガの刀も効かない無敵化は強すぎる
戦闘どころか軽犯罪も許されない制約を背負ってると考えるのが自然です

(HUNTER×HUNTER カラー版 38巻)

こいつらがノブナガ達を完全無視してたのは、もともとバカの集まりなので
口論するとうっかり「侮辱罪」や「名誉毀損」を犯してしまうリスクがあるから
「一切対話するな」とモレナから釘を刺されていた…と考えれば辻褄が合います

ただ穴はあって、そうだとするとアジトでスパイ計画を練ってたのは
軽犯罪に当たらないのか?という疑問はあります

ただこれも「戦争だから合法」という解釈ができます
合法的に殺し合いができる唯一の手段ですから
逆に、戦争だからといって捕虜(ボークセン)に
拷問や猥褻(キス)を迫るのは戦争犯罪でアウトなわけです

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