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進級前の塾選び、の前に考えるべきことはある?

受験シーズン真っ只中、ということは、進級前に塾探しを始めるご家庭が増える時期ですね。今回は、塾探しの前に、実は考えることがあるんじゃないか、という話です。

中学受験は主流とはいえない

文部科学省の調査結果によると、東京都の中学生の25%は国立・私立中学生。中学受験にチャレンジする子どもは増えていますが、私立中学生が一番多い東京でも75%の中学生は公立中学校に通っている現状です。
もちろん大都市圏でない地方の場合、私立に通う中学生の割合は10%以下の自治体がほとんどです。

近年は中学受験がよく話題になっています。都立の中高一貫校や大学付属の私立中学校など「教育熱心な家庭は中受する」というような風潮で、ネット上には中学受験に関するたくさんの情報があふれています。SNS投稿も同様です。

これは、それぞれの子の違い、家庭の教育方針の違いで、どちらがいい悪いといった話でもなく、また、露出が多いだけで中学受験が主流ではありません。中受にチャレンジする子どもは増えていますが、東京の3/4の中学生は公立中学生です。(都立の中高一貫校を含む)

私立中学生に高校受験はありませんが、地元の公立中学に通う生徒たちにとって高校受験は大きな進路選択となります。もし中学受験を経験して結果が出ずに公立校に進んだ子どもがいるならば、二度目の受験になるでしょう。

そして、受験という壁を前に、ふと周りを見渡して多くのクラスメイトが塾通いをしていたとしたら、塾を探さなきゃとなりますよね。でも、そこで少しだけ待ってください!

塾探しの前に考えるべきこと

塾探しをする前に考えるべきことがあるとしたら、

  • 入試まで残り時間はどれくらいか?

  • これまでどんな自宅学習をしてきたか?

  • 子どもの性格は?

  • 親子仲、コミュニケーション度合いは?

  • これからの教育費は?

これらの問いについて考えてみましょう。そして、本当にうちの子は塾にいかなければならないのかを考えること、が答えです。子どもの性格や親子仲、自宅学習の環境で「塾なし」という選択は可能だからです。

人と違うことを選ぶには勇気が必要ですね。でも、通塾は当たり前として周りに合わせるのではなく、うちの子に塾は必要なのか、まずそれを自分たちで考えてみることが大切だと思います。

例えば、我が家の場合は;
長男が中学生だったころ、「塾にいかないと子どもは希望する進路に進めないのか」と疑問に感じ、「塾」のことについて、親子でよく話し合い考えました。そして息子が中3になる前に、私たち家族は「塾なし」で受験することを選択しました。

塾なし受験がもっとあっていい


塾が必要な子もいれば、そうでない子も本来ならもっといるはず。みんながそろって塾に行く必要はないのです。高校受験は通過点でしかありません。それぞれに合ったやり方、勉強法が選ばれていいはずなのに、いまの日本の教育では塾の存在が大きすぎます。

なぜ「塾なし」受験なのか、それはメリットがあるからです。そのメリットは、子どもが成長をしていくうえで大切な生きる力になります。受験自体が目的にならず、その先の将来につながる「自学する力」がつきます

もし、まだお子さんが中1なら、もう一年自宅学習を磨いてみませんか?

目標を設定して、親子で勉強を計画し実行してみましょう。学校の定期テストにきちんと取り組みましょう。部活ややりたいことを頑張ってみましょう。家族の時間も大切にしましょう。

もし、お子さんが中3の受験生になるのであれば、今までの勉強ぶりを振り返ってみませんか?今までどんな風に勉強してきたのか、子どもは実際どうしたいのか、親として受験にどうかかわりたいのか、などです。

それでもやっぱりうちの子には塾が必要だと判断したら、お子さんに合った塾を親子で探しましょう。

「塾なし」受験のメリットや具体的な進め方、勉強法などは、『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で紹介しています。みなさんの背中を押せるかもしれません。塾なし受験を考えてみる場合の参考に、また実際に塾なしで受験する際の手引きとして、ぜひご覧ください。

教育になんら関係のないヘッダー写真は、私を癒す大切な家族の桜文鳥♀です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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