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B. 必ず間違うOCD家族

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OCDの家族は、本人を含めて、直感的に行動すると必ず間違いを犯してしまう。その状況を客観的に観察し、乗り越える方法を考えたいのです~~~。
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#強迫症

必ず間違うOCD家族1-2

強迫行為について、止めてもだめ、一緒にやってもダメ。どうしろと言うんだ!!という話になるわけです。

答え

を言う前に、家族が本人と関わるときに、登場人物は3人います。それは、本人以外に家族が2人いるという意味ではありません。例えば、母(家族)と娘(本人)の2人がいる場合、登場人物は母、娘、OCD自体、の3人です。母は、娘を助けなければなりませんが、OCD自体はやっつけなければならない立場にあり

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これだけナオそう OCD家族 (唯一にして最悪の間違い)

必ず間違うOCD家族1
必ず間違うOCD家族2
で間違いについては指摘しました。

間違いはわかったから、どうしたらいいのか教えてくれ、という声が聞こえてきそうなので、今回はそれについて。

まずは、1つだけこれだけは直そう、今すぐに直そう、という話です。

OCD自体を”治そう”という話ではなく、日々の生活でやっている行動というか認識を”直そう”という話です。(なので、OCDの治療方法はこの記事

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必ず間違うOCD家族3 (巻き込みでヘトヘト)

必ず間違うOCD家族1
で既に書いた
パターン1:あんた頭おかしいんちゃうかパターン
パターン2:もぉしかたないなぁパターン
のうち、
パターン2の状況、つまり、もぉしかたがないから、・・・してあげよう。というスタンスになってしまうことを、巻き込み、巻き込まれといいます。

ちなみに、英語では、アコモデーション(accommodation)と呼んだり、ファミリーアコモデーション(Family ac

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必ず間違うOCD家族3-2 (巻き込みの型)

必ず間違うOCD家族3 (巻き込みでヘトヘト)

でざっくりとした巻き込まれの説明をしましたが、巻き込まれって一定の型・形式がありますよね。

自分たちもはまってないか、見てみてください。(いや、家族は必ず間違うからゼッタイ当てはまってると思うけどね。下記分類に入らないものはあるかもしれないけど)

■巻き込まれの型

安心プレゼント型:
さっき、ちゃんとあなたは鍵していたよ。と言ってあげちゃうよ

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必ず間違うOCD家族4 (巻き込み行為がやめられましぇん)

巻き込み、巻き込まれ行為 がOCDの症状を良化させていかないことを、本人も家族も本能的にわかっているんじゃないかと思います。

私も書籍を読み漁って、論理的に「巻き込まれ」の悪影響について理解しないまでも、本能的、無意識的に、巻き込まれ行為をすることが症状を良くしていないことを十分に把握していたように思いますね。それでも20年以上も、この状況から抜け出すことができませんでした。

では、巻き込まれ

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必ず間違うOCD家族5 (巻き込み行動が止められない理由)

巻き込まれがOCDの症状を良化させていかないことを、本人も家族も本能的に解っている。わかっちゃいるんだが、止めることができない。

なぜか。

それは、本来、人間に備わっている特徴というか、本能というか、生まれつき備わっている性質が、OCD(我々の敵)にとって都合の良いようにできていているからです。意識的に敵の仕掛けた罠を回避しないと、敵の思うつぼになり、本人も家族も長く苦しむことになるんです。

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強迫性障害に家族で立ち向かうためのルール

必ず間違うOCD家族シリーズ、けっこう皆さん読んでくれているみたいで、家族との摩擦が耐えないのは、どこの家庭でも同じなのではないかなぁと感じています。

そんな、必ず間違うOCD家族がどのように、理想的な家族になっていったらいいのかを考えたいと思います。ここでいう理想的な家族とは、OCD症状の緩和のために、支援的な家族という意味です。

当然、OCDの症状が一瞬にして消えてくれたなら、こんな嬉しい

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理想的なOCD家族2

ではヒマワリが決めた行動プランの作り方です。

1 ルール変更に合意する。(一緒に住んでいる人全員が)
これからはこれまでと異なるルールでOCDと向き合うと宣言しなければならない。それに、一緒に住んでいる人全員が合意しなければならない。本人はもちろん、家族全員がルール変更について良く理解していないと、せっかくの企ては、涙と罵倒という混乱の嵐の中、「やはり、ルール変更なんてするんじゃなかった、あのブ

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