子供達への狼藉
東京都目黒区の教育委員会が学校へ登校出来ずフリースクールに通っている小学4年生の児童に対し「二重学籍にあたるから退学しろ」と言い放った事件。
フリースクールは法律上の学校には該当しない為二重学籍にはあたらない……そんな事は法律に疎くても誰もが知っている事で“的外れ”も甚だしい訳ですが、これを勘違いだったとして“陳謝”で済まそうとしているってんですから腹立たしいにもほどがある。
言われた児童やその親御さんに与えた心身へのダメージは如何ばかりであったろうかと考えますとね。
そもそも義務教育の年代で、しかも公立学校に在籍している児童生徒に『退学』なんてものは無い訳ですし、教育委員会のにんげんならば自分らの関係法令ぐらいはキッチリ把握しておいて貰わんと話にならんのと違います?
運転免許の教習所の教官に道路交通法を知らん人など居らんじゃないですか!
かと思えば愛知県でしたっけ?児童相談所の職員が一時保護している16歳の少女に複数回にわたって性的暴行を加えて逮捕されたって話もありますわな。
ま、逮捕された本人は黙秘しとるらしいので現時点では確定的な話ではありませんけれど。
事実とするなら、前述の目黒区教育委員会も併せて子供を守る立場の人間が、寧ろ子供の人権や安全を踏み躙る行為を率先して行ってどうする!って話です。
で、その小学4年生が何故登校出来なくなったのか、という事にも関連するかもしれませんが『子供を守る』という趣旨の関係法令も見直す時期に来て居る気がします。
学校の教師や教育委員会、そして児童相談所の職員が子供の命や人権を損なう行為があった場合の犯罪認定とその厳罰化が一つ。
そして所謂『少年法』が、今や子供の命や人権を毀損する“いじめ”の温床となっている事を、そろそろ社会や国が認めるべきであるという点。
いじめに手を染める子供達は少年法によって守られている事をある種の“免罪符”と見做しており、明確な暴力行為が明るみにならなければ自分達は安全だと明確に認識した上で被害者の権利と自由を踏み躙っている訳です。
そもそも現行の少年法というのは、第二次大戦時の徴兵や空襲で保護者たる親や住む家を失い『浮浪児』と化した子供達による万引きや窃盗、置き引き等の犯罪を念頭に保護と更生を目的として制定された経緯があります。
これ、どう考えても現代の実情にそぐわないと思いませんか?
執拗ないじめで被害者を自○に追い込む輩に、終戦直後の子供達のような『やむにやまれぬ事情』なんてある訳がないでしょうよ。
暴力行為があろうと無かろうと、「いじめは犯罪である」と刑法に明文化するべきで、加害者が何歳であろうと、被害者が命を落とす結果を招いたのならそれは殺人罪を適用し大人と同じ量刑を課すべきです。
勿論それに準じて殺人未遂罪や傷害罪の適用もね。
いじめの対応に対し、学校や教育委員会、そして児童虐待に対して児童相談所が無力である事はこれまで数々の事例からも明らかで、今こそ国や社会はその現実を直視し、キチンと認めなくてはならない筈です。
その上で法律を現実に則したものにアップデートしていかないと本当の意味で子供達を守る事は出来ないのではありますまいか?
もはや大人の建前や面子に縛られている場合では無い、と思いますがね。
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