選挙について考える

 東京都知事選の話題が盛り上がっております。
 立候補者乱立で、有名人あり国政経験者あり、別の自治体の首長経験者あり。
 私が個人的に注目しておりますのが、誰が当選するかよりも【投票率】が前回比でどれだけ上昇するか?でありましてね。

 まだ正式に立候補表明はされておられないものの出馬するのが既定路線として語られる現職のY・Kさん、元政府の要人であり今は万年野党の広告塔であるS・Rさん、そして前安芸高田市長のS・Iさん。
 ええ、そろそろ公職選挙法に配慮しとかんと怒られそうな時期ですからイニシャル表記にしますけれど。

 私は現在日本の津々浦々で行われている様々な選挙に於いてことごとく投票率が低調な原因を『有権者の無関心』とするのは簡単ですが、ではそうなった原因はと言いますと、
① 国政、地方自治体を問わずあらゆる『政治家』の立ち居振る舞い
② 現状に不満や失望を抱えている有権者を、それでも投票所に向かわせるだけの魅力的な政策・公約を提示出来ない立候補の力不足
である、と考えています。

 その意味では今回の都知事選、これだけの立候補者が揃いながらそれでも投票率が上がらないのだとすると、いよいよ末期症状だと判断せざるを得ないと思うんです。
 少なくとも知名度や実蹟を踏まえて“三強”と目される方々については、ね。

 ただ、現職のYKさんの場合、学歴詐称疑惑とか様々ありますけれど一旦それらを度外視するとしましても、私は立候補すらするべきではない、と考えます。
 最近の御尊顔を拝見するに、かつて平成の天皇陛下が自らの“老い”を自覚され、国民に迷惑をかけてしまう前に、と退位を決断されビデオメッセージという形で表明された、その時の陛下のお顔に浮かんでいた“相”と同じものが彼女にも浮かんでいた。
 これは単純に年齢由来の老いではなく、いつ身体の運動機能が損なわれてしまうとも知れない、或いはいつ意識が“恍惚”状態に陥って戻って来れなくなるとも知れない、ある種進行性の病にも似た症状。その懸念のスタートラインに立った証とも言える“相”なのです。
 もし立候補し再選を果たしたとして、次の任期を全う出来るか?それはご本人にすら分からないものです。

 さて、その対抗馬と目される、かつて民主党政権時に“事業仕分け”で名を馳せたSRさんですが……しかし、日本名にしろ母国名にしろイニシャルが同じというのは……
 この方の場合は『典型的野党議員特性の持ち主』と言えます。
 すなわち、時の為政者や大臣へ文句を言うの“だけ”が得意な人ですわ。
 前述の事業仕分けの時にスーパーコンピュータの開発に関して、
 「(世界)2位じゃいけないんですか!?」
と言い放って物議を醸した訳ですけれど。
 あのね、スーパーコンピュータに限らず1位を目指して結果として2位に甘んじる事はあれど、2位でいいやという構えで2位に収まる事なんて無いんですよ!
 地球に引力がある以上、“上”を向くから現状維持があるんであって、水平を向いてばかりだと“落ちる(堕ちる)”しかないのは自明なんです。
 彼女にはそういう“当たり前の認識”すらない。

 では、前安芸高田市長のSIさんはというと、市の公式YOUTUBEチャンネルの登録者数が26.7万人と市の総人口のおよそ10倍。
 全くの政治・行政経験無しで市長となり一期4年弱を務めただけ、という経験及び実績不足を指摘する声もありますが、市議会の動画を観た方はお分かりと思いますが、議会の最大会派はひたすら市長を貶め恥をかかせる為だけに議会運営をし、自分の周りの一部の人間や法人に利益誘導する為だけに血眼になっている。市議会議員といいながら市民全体の利益は考えず、面倒くさい事は全て市長及び市の執行部に押し付けようとする。
 それを考えたら彼のやって来た事、実現させた政策は大したものだと思いますよ。
 議会と上手く折り合いをつけて……という声もありますが、市長憎しだけの一点突破で政策の是非も見ようとしない連中とどう折り合えと言うんですか?
 まぁ、人口2万7千の安芸高田市と1000万人超えの東京都とではスケールがまるで違う、というのは確かにそうでしょう。
 しかし、現職のYKさんを除けば行政経験者は彼しかいないのも事実。

 最終的には現職対前市長の一騎打ちになる、と思いますしその論戦が盛り上がれば盛り上がるほど投票率に直結すると思うんですが……

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