滅びに向かう種として、どう生きるか。
この惑星で数万年間にわたって繁栄を享受してきたヒトという種は、いま滅びに向かい始めていると思う。ヒトが大脳を駆使して発達させてきた「文明のシステム」の矛盾が限界に来ているからだ。気候崩壊のティッピング・ポイントはすでに越えたとも言われており、食糧生産の低下や格差拡大、大災害の頻発や新たなパンデミックなど、さまざまな困難が降りかかることが予想される。
個体数が0にまでならなくても、何十年後かには、食糧生産やエネルギー、経済、貿易、交通、通信など、現代生活を維持する巨大システムを