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ココペリ121・ケア塾茶山(案内)

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ヘルパー休憩所・茶山kpハザにて、月一で開催しているケア塾茶山の案内用マガジンです。 臨床哲学者・西川勝さんを進行役として、ケアの視点から文芸作品を読み解いていきます。 http…
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#レベッカ・ブラウン

第74回は『体の贈り物』を読み進めます

6月10日(月)18:30~、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。 チラシの写真は、(左上)Rebecca Brown、(右上)Joyce Tenneson、(右下)柴田元幸、(左下)小池アミイゴです。

第73回ケア塾茶山は「飢えの贈り物」を読みます。

柴田元幸は、レベッカ・ブラウンの本との出会いはイギリスの本屋さんでと語っています。「翻訳家・柴田元幸さんインタビュー」(2016.3.12) 『THE GIFTS OF THE BODY』(Harper Perennial,1995)に触れた瞬間、きっと真っ先にその書影に心を動かされたことでしょう。ちなみに、第70回からのチラシの背景は、原書表紙デザインへのオマージュです。 今回の記事は、この奇跡の一枚(Peter Holding William)についてご紹介していきたい

第72回ケア塾茶山は「肌の贈り物」を読む予定です。

春寒料峭。金木犀の芽吹きに見惚れる毎朝。 3月11日(水)に開かれる第72回ケア塾茶山に、進行役の西川さんは会場にお越しになります。みなさまのご来塾も心よりお待ちしております。 さて、『体の贈り物』の翻訳者・柴田元幸さん、それから著者のレベッカ・ブラウンに関するいくつかのインタビュー記事をご紹介したいと思います。 2016年の春、柴田さんはデザイン系翻訳会社Fraze Crazeの取材を受け、レベッカ・ブラウンの本との出会い、そして出版に至るまでのエピソードを話しています。

第71回は『体の贈り物』-「涙の贈り物」を読みます

 第69回で、進行役の西川勝さんはレベッカ・ブラウンのような書き方ができたら、ケアも変わるのではないかとおっしゃいました。第70回で、その望みがさらに明確なかたちになり、会が終わったあとも余韻が響き渡っています。  ココペリ121は直球ど真ん中障害者介助というものをやってきて、長年積み上げてきたものがハザ(Haza)という出版部門で実を結びました。自分たちがやってきたケアを今までとは違う書き方で世に出すことで、ハザを障害者介助をしている事業所がわざわざ持つということの意味がは

第70回ケア塾茶山は『体の贈り物』を読み進めます。

 先般の災害で被災された方々にお見舞い申し上げます。  第69回は「汗の贈り物」を読みました。  日本の現場ではありえないようなケアの描写に感心し、参加者の間では共感を呼びました。  作品の中のケアワーカーが目にしている場面を、私たちも介護の中ではしょっちゅう体験しているわけですが、それがマニュアル的なものによってどんどん瘦せ細った言葉と感覚になり、ずぼーんと抜けたケアの記録と経験しか残らなくなります。  進行役の西川勝先生曰く、ブラウンみたいな書き方をすることによって、