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恐れたものの正体は、だいたいが自分の妄想。

 小説ではなく、久々に通常の投稿です。

 私はわりとやりこむゲーマーでもあります。
 黙々と自分プレイするより、人と関わって何かやるものが特に好きです。

 なぜかと言うと、ゲームの中にも様々な「人間関係」が生まれてきて、ここから学べることが多いからです。

 私はゲームプレイをクライアントさんにもお勧めしているのですが、その理由のひとつには、「恐怖」の正体がよく見えるというのがあるんです。

 例えばあるゲームでは「チーム」を作って、チーム対抗で陣地を奪い合ったり、戦ったりします。
 数百人がログインしていくつもの組織にわかれ、争う。
 組織には役職もあり、幹部が互いに外交もする。
 個々人の交流もある。
 そんな中、同盟となるチームもいれば敵対するチームもいます。
 実生活の方では、気に入らない敵を砲撃したらアウトですが、ゲームはそれをやる世界であるわけで、あからさまな攻撃を受けたりもします。

 ここで、

 だってゲームだからいーじゃん!そういうところでしょ!後腐れなく楽しく遊ぼうよ!

という人達と

 ゲームだろうが対人。思いやりを持って攻撃はなしにしよう!

という人達と

大きく分けるとふたついます。

 そして、後者は「攻撃者」を激しく憎んだりもし、関係が本当に悪化してしまったりするんですよね。

 ソーシャルゲームでは、参加者みんながチャットできる広場みたいなものが設置されていることがほとんどで、人によってはそこで言い争っていたりもします。

 あるゲームで、私が所属していたチームに、敵対チームが存在していました。幹部同士がいがみあっていて、戦いは熾烈ですし、陰険なことも行われたりしました。変な噂話や作り話も流れたり・・・。
 それで、私はすっかりその敵対チームが怖くなってしまったのですよね。
 だって、私の実生活にそういう人がいないんですもの!
 なんじゃこりゃー!!!
 なんじゃこりゃー!!!
 どうしてゲームでここまで荒れるんじゃー!!!
 これ、まだだいぶ若い子か?!
 えー、年齢私と近いんじゃん!いい大人が何やってんの?!
 まじ、怖いんですけど!!!!
  
 そして、相手チームの幹部を

・気がきつい
・悪口がすごい
・ちょっとしたことでキレる
・何をするかわからない
・陰湿なことを平気でする
 
そういう人達だと思っていました。
そして、彼らがログインする時間やよく行く場所は避けていたのですよね。やりたいことがあっても、彼らを避けて、やらないわけです。
だって怖いもん。笑

 でもある日、勇気を出して、相手のトップに話しかけてみたんですよ!
 
 そうしたら、むこうも私達のことを

・やる時は徹底してやる危険人物が多い
・彼らの城を破壊した張本人(100%誤解です)
・自分たちのことを憎んでいる


そう思っていて、ものっっっすごーーーく私達を警戒して恐れてもいたんだとわかりました。笑

 お互いに、相手のことを誤解して
 自分の中で勝手に悪いように想像して
 その想像を自分でさらに悪く育て上げ
 「これから起きるかもしれない被害」を勝手に妄想し

 恐れていたのですね。


 怖がっているものの正体は、基本的に「自分が作った幻想」。そしてその幻想をもとに自分が行動するから、ことがこじれる。笑
 それを体感した瞬間でした。


 そんな体感があってから、個人セッションにおいでになる方や講座の受講生さんのお話を聞いていると「あ、それ、自分で恐怖の元を作ってますよ」ということがさらによく見えるようになりました。

 実際に、何らかの手痛い被害があるなら恐れるのもわかりますが、大体は、「もしかして、こうなったらどうしよう?」と、ご自身の中で悪い想像を発展させて、それを恐れているのですよね。

 お金がなくなったら、こうなってああなって、そしたらこうなってああなって、そしたらこうでああで、ああ、どうしようどうしよう。

 あの人に嫌われたら、こうなってああなって、そしたらこうなってああなって、ひいいいい、それでこうでああで、どうしようどうしよう。

 こうやって恐怖にとらわれると、IQが下がりますから判断力も落ち、余計バッドサイクルにはまる可能性が上がります。

 本当にお金はなくなるのか。本当に相手に嫌われるのか。事実の確認がいります。で、そうだとしても、こうなってああなるのかはわかりません。
 どういう結果にしたいかを考えて、そこに向かって一歩を進むだけ。

 ゲームも、この敵対チームとはすっかり打ち解けて今では仲良く交流しつつ、争い事はしっかり争って楽しんでいます。^^


飯干りえ奈ドットコム

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