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「母と私と認知症」魔法の こ・と・ば・

魔法の こ・と・ば・

いいんじゃな〜い!!


この言葉って、無責任?無関心?いいかげんに思えるかもしれない
だけど、スゴク < とっても << 素晴らし<<<素敵な言葉

認知症を患う母との時間は、予想を超える忍耐と、体力

少しでも良くなって欲しいと願う・・・これが大きな間違いだった

認知症だもん「良くなる」と言うよりは
元の母に戻って欲しいと願うばかりに、母に様々なことを提案しては
全く挑む気がない母に愕然となり、その苛立ちに疲れ果ての繰り返し

そんなある日
全く言うことを聞いてくれない母を見ていて

もぅ・・・いいんじゃな〜い

当時は心が疲れ思わず吐いていた言葉だったけど、この言葉を
口にした瞬間なぜか、私の心はす〜っと軽くなったんです

その後冷静になった時、改めて

そうよ、母が嫌がることを無理してさせたところで
母は苦痛が伴うばかりで、それに伴うサポートをする私たち家族も
相当のエネルーギーと苛立ちとで疲れるばかりか

朝は何時までには起こして朝食を食べさせてね!
食後のお薬忘れずに飲ませてね!
デイに行く時の準備は確認しながら一緒にやってね!

父に押し付けていた事

母が認識出来ない分、全て父にあ〜してね!こ〜してね!って
側に居る父に対しても私たちの要求がどんどん増えている事にハッとした

それは父の表情がどんどん無になって行き、言葉も激減
一日中母と一緒にいる父は相当疲れ果てている
このままでは父の方が滅入ってしまう

だからもういいんじゃない

残りの人生2人一緒にお家で過ごせたらそれが一番じゃないのかな?

いいんじゃな〜いと思った結果
母に対する私たちの要求はなくなり

母は怒ることも鬼の様な形相になることも、ぱったりとなくなった

父は私たちからお願いされることも、責められこともなくなり

父もほっとしたのか?表情も回復、母への注意も冗談まじりに笑って言えてる

結果としては(まだ経過ですが)
最近は2人とも笑顔が増え、今のところは穏やかに過ごせている様です。

ですが、
母は野放し状態(笑)わがまま放題、女王様の様に過ごしていて
長年続けていたカラオケにも数ヶ月振りに行く気力も取り戻し

その時間が唯一、父が解放される時間となりました。(笑;)


これが正しい選択なのか?は分かりません
正直不安もありますが、今が大事かと
今を、過ごし易くしてあげることが、母だけでなく、側に居る父
なんと言っても母の笑顔が見れる
これが今の私たちにできる手段でした

大切な家族の介護ですもの
一生懸命になるのは当たり前
なんとか回復して欲しいと願う気持ちは何方も同じです

だけどその愛が憎しみや、苦痛に変わっていくのも悲しいこと

現実は変わりませんが、
少しだけ気持ちの角度を変えてみるのも手ですよ^^
介護する側が疲れ果ててしまうのは悲しいです(憎しみ)変わらぬ様

これでいいんじゃな〜い  もういいんじゃな〜いって
良い意味での力抜いてみて下さい。きっと何かが変わります

最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
誰かの心の余裕に繋がれば嬉しい
まずはご自身の心の痛みとってあげて下さいね!
今日も、ご苦労様です

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