見出し画像

[はたらくコラム] コーナーで差をつけろ!

走るのはあまり速い方ではない私(コーコーライブ事業戦略担当)ですが、小学生の頃はアキレスの「瞬足」を履いて校庭を走り回っていたものです。ただ、小学生の授業で走る種目というのは、たいがい直線走行なんですよね。差をつけられない!

その反面、小学6年生の時に出場した市内の陸上記録会で1000m走に出場した私は、ほぼまぐれ的に上位入賞を果たしました。あれは、陸上競技場のコーナーで差をつけたためだと思います。他の出場者は、きっと瞬足を履いていなかったんですね。……違うか。

就職活動の「コーナー」とは

さて。就職活動の場においても、コーナーで差をつけることで勝ち抜ける可能性が大いにあります。コーナー、すなわち曲がり角。例えば面接の曲がり角はどこでしょうか。道がそれる場所が曲がり角ですから、話が転換するタイミングと言えます。

面接で話が転換? そんなことあるのかな、と思ったことでしょう。あるのです。しっかり見ていきましょうね。

質問の種類で分ければ「コーナー」が見えてくる

面接での質問内容と言えば、「学生時代に力を入れたこと」「志望動機」「希望職種」がメイン。実際に入社した後に、どのくらい実力を発揮してくれるのか、この会社のためにどのくらい一生懸命になってくれそうかというのを見るわけです。すなわち、回答の本質的な部分が重要視されます。トラック競技で言えば、バックストレートの大疾走です。

その一方、「趣味」「特技」の類は、会社生活にほとんど影響しない部分でしょう。「下着泥棒が趣味です」「スリが特技です」などと答えない限りは、この種の質問への回答内容で合否が決まることはありません。この部分で点数付けされるのは、趣味や特技のそのものの内容ではなく、受け答えの仕方なのです。ただ「趣味はサイクリングです」と答えるのではなく、「趣味はサイクリングです。週末には一日に40kmほど走り、季節の移ろいを感じながらリフレッシュしています」という回答をすれば◎ということですね。

バックストレートの質問群は、誰もが綿密に回答を練ってきます。その結果、多くの就活生が似通った回答をするのです。コーナーの回答はおざなりになりがちです。

つまり、会話をどれだけできるか?という部分を確かめる質問こそが、面接のコーナー、曲がり角なのです。その部分で差をつけていきましょう。

「コーナー」回答例

ここからは、私が就活生だった時に回答していた内容を書いていきますよ。全く脚色はしていません。

趣味は浅草六区の飲み屋さんでお酒を飲むことです。知らない人が肩を寄せ合って、昼間から明るく飲んでいる雰囲気も好きですし、何よりも人間のふとした時の寂しさのようなものも感じられるので、酔いながらも自分と向き合える大切な時間です。

今の時期はこうは答えられませんね。マスク会食で雑多な飲み屋に行くのは野暮です。今はじっくり我慢して、あの頃と同じ状況になったら行きましょうね。

さて、この回答のポイントは会話を呼び込むところです。「人間の寂しさ?」という質問を待つわけです。それに対して、「WINS浅草で負けたオジサンが飲んでいるのです」と答えれば、面接の場がぱあっと明るくなるものです。(ここまで含めて実話)

私の特技は、耳で聞いた文を逆から読み上げることです。漢字かな交じりの文でも、原稿用紙3行分くらいの長さであれば答えられます。

これ、大手企業でとてもウケました。これを答えた企業は、すべて最終面接まで行っています。これも、面接官の質問待ちです。「私は入社してからスーパーマーケットなどへの営業を行っていました、って逆から言ってみて」と問われて、「たしまいてっなこおをうよぎいえのへどなとっけーまーぱーすらかてしやしうゆにはしたわ」と答えるわけです(ハウス食品2次面接の実話)。集団面接でやると、もうお笑い芸人になった気分ですよ(丸美屋1次面接の実話)。

コーナーで差をつけろ!

いかがだったでしょうか。趣味や特技なんて、答えればいいと思っていませんか? そこから始まる会話で和めれば、面接全体の流れもよくなりますし、自分自身もリラックスできるはずです。

コーナーで差をつけろ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?