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葛尾村でDIY講師を務める

前回葛尾村でのDIYワークショップに参加して以来、今回2度目。
なんと今回はDIY講師の立場として参加となった。

やることと教えることは全くの別物

講師を務めるのは今回が初。
普段やっている仕事に関しても、どのように言語化して相手に説明していこうかと思考回路を巡らせていく。

「こうやってこう。」というざっくりな説明では、語彙力に乏しく理解力に欠けてしまう。

改めて、普段慣れている作業を説明するということの難しさを痛感した。
普段やっている作業が説明できなくして、DIYワークショップ作業の説明ができるわけがない。

今一度、自分のしている作業を言語化して当日に備えようと思った。
あとは段取りも忘れずにだ。


相手が楽しむためには自分も楽しむ

どうしたら面白いイベントになるか考えていた。

つまらない説明をしてもワークショップは成功しない。
今回のDIYイベントのゴールは参加者同士が交流を楽しんで作品を完成させること。

そのために、自分はこの空間を楽しむエンターテイナーになろう。

いつもより1.2倍くらいの無理のないテンションで挑もうと決めた。

緊張はしないが、うまく説明できるかの不安はあった。

誰もが挑戦するときは皆初心者。

「自分は今日楽しむ。そうすれば楽しさは伝染する。」

さぁやっていこう、自分。
そう言い聞かせて、私はDIYの講師に挑んだ。

教える立場でも学ぶことが多い

今回のDIYワークショップの参加者は計19人。
二十代前後の大学生からいい大人の年齢まで。

まばらな年代の方々が集まり、各グループに分かれテーブルと椅子を作っていく。

作業を通す過程で、会話や笑顔が増え、年齢の垣根を超えて交流が深まったなと実感している。

テーブルを作り上げたことの喜びのポーズ



一泊二日のDIYワークショップを終え、クロージングの際に一人ひとり参加しての感想を言い合った。

「初めてのDIYで、工具を使って上達できたことが嬉しかった。」
「夢中になる楽しさがあった。」
「作った椅子に愛着が持てた。」
「家具を作ることで生産者の苦労がわかった。」
「僕は正直、DIYよりも夜みんなで語り合いたいと思って参加した。」
などなど。

先ほど笑ってた学生が真剣な顔をして取り組んでいた。

イベントでの率直な感想を聞けて、なるほどそうなのかと参加者の考えを聞けた。

また、作品の制作から完成まで各々の参加者の取り組み姿勢やアイディアが知れたことも大きな学びだった。

とある学生は、斬新なペイントを行ったのも面白かった。
固定観念を壊した、柔軟なアイディアだなと感心した。

右上女性のホルスタイン柄のペイントが斬新だった。

環境を変えるだけで気分転換になる。

二日目のワークショップが終わり、ゲストハウス「zicca」へ移動しお昼ご飯をご馳走になった際、アーティストインレジデンスで葛尾村に滞在している2人のアーティストさんと同席した。

ゲストハウスzicca


なぜこの村に来たのか理由を聞くと、
「自然の中で囲まれる中で作業すると集中できるし、アイディアが湧くんですよね。」

なるほどなと納得した。
確かに環境を変えるだけでも気分転換になるよなと。

私も仕事以外の刺激が確かになかった。
マンネリ感を感じていたところも否めない。
だが、前回、今回と葛尾村でいろいろな出会いがあり、講師を務めた事で違った視点を見つける事が出来たので、学びと成長の機会を与えてもらってよかったなと、関わってくれた方々に心から感謝している。

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