お彼岸に考える、ちいさなお祈り場のススメ
お日様の軌道が少しずつ高くなり、日も長くなって、ようやく朝と夜の長さが同じになる春分の日=お彼岸の御中日。
お彼岸といえば、そう、お墓参りです!
子供の頃、お墓参りは単純に「割と好きなイベント」でした。草むしりして、会ったこともないご先祖に手を合わせて、なぜか不思議といいことをした気持ちになって、どのお墓のデザインがスキかみたいなことを話して、帰りに渋めな和菓子を買ってもらって。
成長して、愛する人がお墓に入ってしまうと、イベントでも義務感でもなく普通に「お墓参り行きたい。」と自ら思うようになりますよねー。ですが忙しさにかまけてついお彼岸もお盆も過ぎてしまったりすると、うーむ、いつも心の中で話してるから寂しがってはいないはずだしなー、などと言い訳したりしております。
最近は、家族親戚の単位が小さくなり、子世代に負担をかけたくないという親世代の意向もあって、「墓じまい」「仏壇じまい」などという言葉もよく聞くようになりましたよね。
考え方は人それぞれですが、ここかしこをやっていると、様々なケースを見聞きすることも増えました。
「海に撒いて欲しいという遺言をかなえた後はどうすればいい?」とか、
「どうしても亡きわんこと一緒に安らぎたいんだけど」とか、
「歳を重ねてお墓参りに気軽に行けなくなったらどうなる?」とか、
いろいろです。
そこでここかしこでは、「ちいさなお祈り場(仏様編)」づくりを提唱というかおススメしています。
「ちいさなお祈り場」というのは、これといって大げさな事ではまるでないんですが、亡き家族に手を合わせるミニゾーンを作るとなんだか毎日ミニリセットされて、少しばかり謙虚で素直な気持ちになれてしまうよ、という一石二鳥なところがちょっと便利です。
ここかしこの「小さなお祈り場」アイディアは、とにかくみんなミニ!ミニサイズです!
お花をさして、蝋燭つけて、お線香して、チーン、までの“一連の動き”は、お祈り場におけるルーティーンとしてとても大事なのではないだろうかと思うので、ミニ化には限度がありますが(ミニ化しすぎると非常にやりにくい!)。
スタイリングのいくつかをどうぞご覧ください。
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「縁具」シリーズの、「花立」「香炉」「灯立」の3点セット。
Shimoo Designによるスタイリッシュな外見も魅力なんですが、花立・香炉・灯立ともに上部を蓋のように外すことができて、お掃除、お手入れ、水替えがめっちゃ楽、というのが最高です。
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お位牌と一緒の「ちいさなお祈り場」。
※こちらの写真の位牌と銀の縁具3点セットのお取り扱いは現在休止中です。
このスタイリングのキモは、シンプルながら特別な存在感のある飾り台。美しい曲線がなんとも言えません。脚は一体で削り出しです。贅沢。
サイズは大(W550 x H40 x D150 )、小(W300 x H30 x D80)の2種類。
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こちらは背板のあるオープンタイプ。
控えめながら、凛とした空気をお部屋に作ります。
※こちらの写真のお位牌のお取り扱いは現在休止中です。
中央のブルーの部分は銅板着色仕上げ。
素材と質感の違いが特別感ある引きしまった印象に。
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こちらはお厨子と低めの専用台のセット。
シンプルだからこそ上質な材料で細部にこだわりが。木の表情、静謐な雰囲気がスッと心を落ち着かせます。
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こちらは、骨董をイメージして作られた「具足」シリーズで、Y2姉妹(ここかしこ発起人で企画メンバーです!)による全11種類のデザイン。
ちなみにこのシリーズの商品化は2008年で、以来ロングラン。
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お花選びが嬉しくなるような、好みの具足を選んでスタイリング。口の細い花入れは、どんな花を挿してもカッコよく決まる。
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写真立てと思い出の品だけでも、「ちいさなお祈り場」になります。
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こちらは、亡きワンコさんやニャンコさんにお話しするための道具たち。
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いかがでしたでしょうか。
いまの暮らしのリアルのなかで、自分のできる“気持ち”と“行動”を生活の中で続けていくことが、無理が無くていいのではないかなと、ここかしこは考えます。
是非、皆様のご自宅のよりどころのような「ちいさなお祈り場」のお話もございましたらコメントやメッセージでもお聞かせください。
この他にも、ここかしこでは「ちいさなお祈り場」や「大切な場所」作りのお手伝いをする商品を取り扱っております。
また、別の機会に、大ヒット商品のこれまた小さな「おりん」もご紹介しますね。