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こじらせオタクに『Idol Manager』を勧めたい3つの理由

どうも、逆張りこじらせ後方腕組み彼氏面オタクのいよかんです。

今回は最近少々話題となりつつある『Idol Manager(アイドルマネージャー)』というゲームが、私のような某アイドル育成ゲーム(アイ○スとか)のめんどくさいオタクに一番向いているゲームだという話をします(以下、ストーリーのネタバレはありませんが、ゲームシステムの説明は多少します)。

おすすめする前にゲームの概要。
『アイドルマネージャー』はアイドル事務所の社長兼プロデューサーとなって事務所を大きくしていくという経営シミュレーションゲームです。

一見アイドル育成ゲームかと思われるかもしれませんが、実際にプレイすると完全に経営がメインだと分かります。で、実はこの経営が主体というところがミソ。

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プロデューサーである主人公(画像内中央左の前髪のやたら長い男、女性も選択可能)とアイドルだけでなく、マネージャーや振付師、作曲家なども雇用しながら進めていく

ふーん、公式はそういう解釈なんだ。俺ならこうするけどな」「え、なんでこのキャラにこの曲なの。意味わからん。」という悩みや不満を抱いたことはありませんか。私のような厄介オタクにはありがちだと思いますが、そういう自分本位かつわがままでクソめんどくさいキモオタの願いを、自分が経営者になるこのゲームなら、かなり叶えられます。

以下では、具体的にどうやって妄想を形にできるのかを書いていきます。

設定できる項目がやたらと細かい

このゲーム、やることは「アイドルを活動させてファンを増やして金を稼ぐ」というシンプルなものなのですが、そのためにやるべき「シングルの作成」「イベントの開催」「メディアの企画」(他にもいくつかありますが、これらがメインです)において設定できる項目がやたら多いのが特徴です。

シングル作成時には「シングルのタイトル」に加え、曲/ダンス/歌詞のジャンル選択、アイドルのフォーメーション選択ができます。ゲーム的にはトレンドに沿ったジャンル選択をすることでライト層にもファンが作れる、人気の子をセンターにすると売れやすいというくらいなのですが、ここが妄想ポイント。「やっぱりアイドルは恋愛ソング!タイトルもめっちゃ甘くするぜ!」とか、「この子がセンターならエネルギッシュな曲が合いそうだな」とか、「これからはこの子をプロダクションとしてゴリ押ししちゃうぜ」とか妄想しながらタイトルとかを練るとめっちゃ捗ります。ちなみに私の場合普段はライト層向けの曲を出してますが、総選挙の時は王道に立ち帰り「コテコテの恋愛ソング」を作る!というのがウチのプロダクションの方針になってます。これ、別に攻略でもなんでもなく、ただ妄想を形にしただけです。

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私のプロダクションで初めてヒットチャート1位を取ったシングル『HAPPY HAPPY I LOVE YOU♡』(画像赤枠内、右に表示されているのはシングルの詳細)。総選挙の投票券が封入されるシングルということで、スタドリ(ユニット名Starry Dreamin'の略称)の原点に回帰し恋愛ソングをチョイス。さらに各姉妹ユニットの人気アイドルをフォーメーションに組み込んだ豪華仕様。ファンも喜んだはずだ。

それから、コンサートのセットリストも自分で組めます。これがマジで最高。「やっぱり最初はノリのいいこの曲からだな」「トークパートは新人を見せるいい機会だな」「ラストはやっぱり売上上位曲……?いや、マニアに売れたこの曲も捨てがたい……!」と、妄想の幅がめちゃくちゃ広い。ゲームとしてはこんなこと考える必要ほとんどないんですが、私はいつもセットリスト作成に時間をかけます。やっぱり、ファンに盛り上がって欲しい。アイドルたちの最高の姿を届けたい。その一心です(そこにあるはずのファンもアイドルもシングルも全て妄想ですが)。

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コンサート『Moonside Stadium』のセットリストの一部(右側はチケット価格や会場規模の設定画面)。スタドリの姉妹ユニットであるムンライ(Moonlight Happiness)の人気が高まってきたことから、ムンライメインのコンサートを開くことにした。ムンライの人気曲『Darling, It's Nothing』でスタートし、(ここには写っていないが)トリもムンライの『Hot Resurrection』で、という、ムンライファン向けのライブとなっている。

メディアでの活動も色々あります。ラジオかインターネットかテレビか。番組のジャンル、司会者の有無、担当するアイドル。ジャンルに合わせてタイトルを決めたりして、番組の内容も妄想。

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『さちのんラジオ』は、中央に写っている「福留さちの」がメインのラジオ番組。さちのはトークが上手い(妄想)のでしっかりと毎週の番組を回せている(と妄想している)。

ちなみに、タイトルを全部決めるのは面倒だな……と思ったら、ランダムにいい感じのタイトルをつけてくれる機能があるのもありがたいです(シングルはめちゃくちゃ出すので私もこの機能を結構使うことがあります)。

アイドル自体は無個性……なのが逆にイイ!

このゲーム、最初に言ったように経営がメインなので、アイドル個人のキャラクターにあまり味付けはありません。絵は個人的に好みですが、立ち絵はいくつかのパーツ(表情など)がランダムに組み合わせられているだけなので所属アイドルが増えれば似たような子も出てきますし、正直無個性です。

が、むしろそこが良い。ゲーム上あまり個性が出ないので、妄想し放題。「この子はトークがめっちゃ上手くて、楽しい話ができる。だからこの子に番組持たせよう」とか、「この子は好みだから新ユニットのセンターにしてテレビにもバンバン出すぜ。人気アイドルとしてうちの顔になる。」とか散々妄想してゲームを進められます。そんだけ散々妄想しておいて、ランダムイベントで「動画配信で炎上」とか来ると最高。「トークがうますぎたのが逆に仇になったか〜」とか、「センターだったのにこれじゃダメだ。次回から他の子にしてもいいんだな?」とか妄想がさらに捗る。とにかく、アイドルが無個性であるがゆえ、プレイヤー側の妄想の幅も広くできるのが素晴らしいところです。

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アイドルの見た目は結構被りがち(親友欄の左2人とか顔同じだし)。
交友関係が効いてくる局面は多くはない(たまにいじめが発生したりする程度)が、「あ~やっぱりセンターの奴がグループ形成するんだな」とか、「こいつ友人少ないな……ハブられてないか心配だ……」など、ここも語られることが少ない分いろいろと空想して遊べる。

時間の概念がちゃんとある

個人的にはこれがすごく大きいです。本物のアイドルを追いかけている人にとっては当たり前だと思いますが、アイ○ス等は年齢が変わらないので、ここはかなり違う部分だと感じます。キャラの年齢が変わらないことでいつまでも同じかわいさ・楽しさを提供し続けてくれるので、それはそれで良いことではあるのですが、これのせいで本来描けるはずのドラマがかなりなくなってしまっているのも事実です。

その点、アイドルマネージャーはあくまで経営がメインですから、アイドルは入れ替わります。時間とともにユニットを取り囲む状況も変化していきます。最初は手探りでやってきたアイドル活動も、だんだん人気が出てきて、コンサートでセンター張ったり、テレビ出演したり。そして新人が入って、姉妹ユニットができ……その先に卒業がある。1人ひとりのアイドルが、それぞれのドラマを繰り広げながらアイドル活動をしていく様を見られるのは、このゲームならではでしょう(ただしその大半は妄想で補いますが)。時間の概念があって、アイドルの成長が見られるというのはこのゲームの本当に面白いところだなあと思っています(まあ妄想も多分に含みますが)。

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卒業してしまうアイドル。寂しさはあるが、これもまた醍醐味の一つ。ちなみにこの成松准は後から入ったメンバー(たしか3期生くらい)で、人気度が上がりきる前に突然卒業したいと告げられた。残念ではあったが「普通の女の子に戻れるうちに戻りたい」という本人の意志(妄想)を尊重した。

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というわけで、このゲームは妄想を形にして、そこからさらに妄想するのに最適なゲームです。

私自身、かなり妄想にのめり込んでいて自分でも驚いています。まず、ユニット名に勝手に略称をつけ始めました。さらに、ユニットカラーを妄想してそれにあった曲名/曲調を用意。「スタドリ(Starry Dreamin')は王道の恋愛曲ばっかりでいこう」とか、「ムンライ(Moonlight Happiness)はライト層にも訴えかけたいな」とか。
この間、寝る前に「ムンライの次の新曲はどんなイメージでいくかな……」とふと思った時は、自分でもだいぶキテるなと思いました。そのくらいには自分がプロデューサーだと錯覚できます。

やはり、世の中の普通のアイドル育成ゲームだと、ここまで妄想するのは難しいんじゃないかなと思います。人によってはできるのだろうと思いますが、妄想したところで公式が否応なしにぶん殴って来る恐怖は常にありますよね(それもまた魅力だとは思いますが)。
アイドルマネージャーの場合は言ってしまえば自分が公式。もちろんアセットはゲーム側が用意していますが、アイドルのニックネーム、ユニット名、曲名、セトリ、番組……これらは自分で決められるので、自分の著作物(法的にどっちのものになるかは知りませんが、自分で考えたのは事実)。そのおかげでかなりのめり込めるのではないかな、と考えています。

自分のアイドルが育てたい」とか、「いや、俺ならこうするのに……まじ公式……」とか、そういう願いを叶えてくれる、めんどくさいこじらせオタクの空想の手助けをしてくれるゲーム。私のようなほんとに面倒なオタクの方に是非おすすめしたい作品です。
ここには書いてないですが、ストーリーも普通にしっかり面白いシナリオになっています。値段も2000円以下と手に取りやすい価格ですので、ぜひお試しあれ。

ゲーム情報(実況ガイドラインに準じています)

©2020-2021 GlitchPitch. All rights reserved. Licensed and published by Active Gaming Media Inc.

デベロッパー公式サイト:https://idolmanager.net/
PLAYISM公式サイト:playism.com/game/idol-manager/
ストアリンク:https://store.steampowered.com/app/821880/Idol_Manager/

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