ことばを掴む

本もろくに読まない生活が続くと、ほんとうに文章が書けなくなる。
といっても、大学生になったあたりから本を読まなくなったので、そういうふうになって久しいのだが。

しかし、ここ最近は本当に文章が思いつかないというか、思っていること、感じていることと、ことばが結びつかないことが増えた。
世の中の事象や作品に対する意見や感想、生活の中で気づいたこと、本当はなんでも文章にできるくらい、いろいろ考えているはずなのに、いざ文字に起こそうとすると、出てこない。
それはおそらく、自分の中で考えているときはことばにせずとも理解できていた論理や感情が、いざ文字として他者と会話させようとした瞬間、ことばにせざるを得なくなって、そこで手が止まってしまうからなんだろう。

自分の考えたこと、感じたことを文字に起こそうとする、ことばになり切れていないそれをことばにしようとする行動を、私は「ことばを掴む」と呼んでいる。脳内をすごい勢いで飛び回る無数のことばを、がしっと捕まえにいくイメージ。

本を読んでいない状態というのは、そんな私の脳内からことばが去ってしまって、全然飛んでいない状態なのだろう。実際、これを書いている今も、しっくりくる表現がなかなか見つからないまま、ほとんど惰性で言葉を拾っていっている。

こんな文章をインターネットに公開するのも正直憚られるのだが、こういう駄文であっても書き続けないと本当に何も書けなくなりそうな気がしているので、今これを書いている。
今日からまたnoteを定期的に更新したい(定期的に更新していたことなんて、そもそもなかったような気もするけど)。

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