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「流すべきでない紙」2024年3月7日-8日(機内)の日記

・前回の日記↓

・シンガポール→アムステルダムのフライト。搭乗は日付が変わる直前の時間。機内では見事にオランダ語ばかりが聞こえる。オランダ語であることがわかっても、中身はさっぱり聞き取れない。
・始めに流れる「安全のお願い」にもオランダ語字幕がついていた。シンガポール航空のあのビデオは明るくキラキラしておしゃれだが、みんなニコニコしていて緊急時の緊迫感が全く足りない。AIRDOで見せられたようなローポリのアニメみたいな映像のほうが「もしものときのやばさ」がひしひしと伝わってくる。


・フライト時間の半分は寝て過ごしていた。搭乗するなり抗うつ剤も眠剤も飲まず寝落ちしたらしく、気付くと夜の機内食が運ばれてきた。

夕(深夜)ご飯:白身魚のフライ

・メインは白身魚の揚げ物とパスタかグラタンか何かから選べた。すごく魚食に飢えていたので魚を選んだ。昼の機内食に入っていたなけなしのブロッコリーと人参しか野菜を採っていなかったので、付け合わせのヤングコーンと菜っ葉(青梗菜?)、人参がありがたかった。サーモンがのったキャベツとレーズンのマスタード酢和え的な副菜もおいしかった。もう一つの副菜は、満腹すぎてついに箸(フォーク)をつけられなかった。毎食固定でついてくるクラッカーは今後の兵糧として懐に仕舞い、チーズはそのまま返却する。お盆が下げられると同時に飲むべき薬を飲み、そのまま5時間は寝た。

・寝たり起きたりしていると、いつの間にかシンガポール時間で朝9時になっていた。なんだかんだきっかり8時間は寝ている。その時間に乗客がこぞってトイレに行きだした。隣席の青年が戻ってきたタイミングで私も席を立つ。
・トイレットペーパーに準ずると考えられる紙が見あたらず、「それはどう見てもペーパータオルでは!?」という風貌の紙を拝借した。ドキドキしながら洗浄ボタンを押すと、何もかも綺麗さっぱり吸い取ってくれたので安心した。あとからもう一度お手洗いを借りたらトイレットペーパーが補充されていた。やはり流すべきでない紙を流してしまったらしい。

・アムス着まで残り4時間。どうにかもう一眠りできないものかと、夜にとっておいたクラッカーを胃に入れてクロチアゼパムを飲む。ぼんやりとした眠気はあっても、その後ついに入眠に至ることはなかった。

・残りの飛行時間も3時間を切ると、早く外界と連絡を取りたいという欲求が募ってきた。日本はもう8日午前も終わろうとしている。早く連絡したい、来ているであろうメッセージを確認したい。

・朝食は着陸の1時間半ほど前に配膳された。インドネシアの麺料理(なんとかゴレン)とオムレツを選べたので、後者にした。往路で食べた機内食の中では一番素直においしかった。鶏挽き肉の小ぶりなハンバーグ、豆の煮物、ジャガイモもついていて、どれもうまい。フルーツの小鉢が嬉しかった。デジタルメニューにはSeasonal Fruitと書いてあったが中身はぶどう、りんご、メロンで全くSeasonal要素はなかった。ヨーグルトはスイス製でいちごの入った甘いもの。開封に失敗したパン用のスプレッド、結局何のためにあるのかわからないままの謎の液体乳製品のほかは完食した。食べる前はしっかりとした空腹を感じていたのに、これだけ食べると満腹だ。とにかく自分の胃の容量が小さいことが情けない。

朝ご飯:オムレツ

・食事が終わると、急にトイレ周りが混雑する。朝食後に消化器官が動くのはどこの国の人でも一緒だ。

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