Uターン。荒野の風が恋しくて(7) アリゾナ州、モニュメント・バレー。 やさしくなりたい
新型コロナウイルスは今年、西暦2020年、ワタシたちから何を奪っていったのだろう。
愛する人、健康、仕事、生活費、穏やかな日常、ふれあい・・・・・・・・。
今は「荒野の時代」だと思う。だけど生きているからには、ここから学んで、やさしくなりたい。
何を学べるんだろう。思いつくまま書き出してみる。
自分のことばかり考えていてはいけない、ということ。思いやり。いたわること。自分の命と他者の命の大切さ。たとえぎこちなくても、会話すること。会話を続けること。家族の目を見ること。ストレスで心が折れそうな友がいるなら、肩を貸すこと。自分の弱さ。そして強くなること。運動すること。自炊すること。健全な食生活。パンを焼いてみる。庭に種をまき、水をやり、収穫する喜び。もしできるなら、そんなふうに土に触れよう。遠くに住む人に手紙を書こくこと。一日中家の中にいて、一年中同じ椅子に腰かけていると、太陽の動きが分かるようになる。季節が進むのを実感できるようになる。自分が生きているのは回る地球の上なんだって。自分は旅をしているということ。絶望する必要はない、ということ。
まだまだ、あげればきりがない。きりがない。きりがない。きりが・・・。
危機感についても分かってくる。危機感とは、危機に直面して抱くものではないということ。このトンネルには必ず出口があるということ。希望ということ。愛するということ。
すべてが優しさにつながっている。まだまだ、やさしさが足りない。もっともっと、やさしくなりたい。
2020年、年の瀬。2021年が、舞台の袖で出番を待っている。いつかこの日々が、ボクのモニュメント・バレーになるのかな。
荒野にて。
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