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コミュニケーションの真ん中にあるもの

農業塾でのお食事作りのはじまり

先日、といってもだいぶ経ってしまいましたが^^; 京都なごみ園さんで農業塾のお食事作りをさせていただきました。

京都なごみ園さんは、京都府和束町で農薬や化学肥料を使わずに、自然の力と人の手だけでお茶を栽培しているお茶農家さんです。

数年前に出店したマルシェでなごみ園さんのお茶を知りました。そこでお米作りをはじめとする農業塾をされていることを教えていただきました。

当時(今でもですが^^;)田植えにとっても興味があったので、その翌年の農業塾の田植えの会に参加させていただいたことが、直接のご縁のきっかけでした。

そして、今年の春のはじめ頃、塾生さんたちが農作業で忙しいときに、時々おひるごはんの副食とティータイムのお菓子を作ってくれませんか?とのご依頼を頂きました。

農業塾の和田先生には、わたしが作ったごはんを一度も食べていただいたことがありませんが、わたしのSNSを見て「とっても楽しそうに作っているから」と、お声かけくださったそうです。

ご連絡をいただいた時、そんなことがあるのかとびっくりしました。身に余るお話でしたが、わたし自身もこれからごはんを作る機会を増やしていきたいなと思っていたことと、お声かけいただけたことが素直に嬉しくて、喜んでお引き受けすることにしました。

畑から直接キッチンへ

その日の朝、塾生のみなさんが来られる前に、和田先生とその日の副食に使う食材を収穫させていただきました。

あらかじめその日に収穫できそうなお野菜はお伺いしていました。実際に畑に行って、参加者さんの人数を考えるとこのくらい必要かな?と思いを巡らせながらの収穫はとっても楽しかったです。必要なものを必要なだけ採らせていただくことの大切さ、そしてもしも足らないなと思っても、その中で賄うことの大切さも思いました。

和田先生から「食べきれないものは、そのまま畑に返してあげたらいい」とお聞きしたのもとっても納得でした。本当にその通りだなと思うものの、広い敷地や畑を持っていない私たちの日常生活の中では、なかなかできないこと。だから安易にごみにしてしまう。ごみにせずに循環することの大切さも感じました。

こうして、まだ土がついたままのお野菜をそのままキッチンに持ち込みお料理をはじめたのでした。

食卓を囲むということ

今回は、はじめてだったこともあり、時間もたっぷりと準備していただいたおかげで、とてもゆったりとした気持ちでお料理を準備することが出来ました。わたしは急いだり焦ったりすることがとっても苦手なので、急いでいるとおいしいものができなくなってしまうんですよねぇ^^;

農業塾のみなさんが午前中の作業を終えて帰ってこられ、お食事が始まりました。お味噌汁は個々にお配りしましたが、そのほかの副食はビュッフェスタイルで食べていただきました。

みなさんとても喜んでくださり、作業を終えて帰って来たときに食事ができていることが嬉しいとおっしゃってくださいました。準備したものはほとんど完食してくださって、それもとっても嬉しかったです♡

そんな喜びと共に感じたことは、いつも思うことですが、食卓を囲んで一緒にお食事をしておしゃべりするって仲良くなる一番の近道だなってことです。おいしいものを食べるとき、人は心も体もゆるんで安心して無防備になれる、そんな気がします。(お酒なんてその最たるものなのかもしれませんね!笑)そんなリラックスした状態だと、人はなぜか心を許してしまい、打ち解けることで話が弾み、お互いを知ることができ、仲良くなれるのかもしれませんね。

だから、人と人とが楽しくつながる場に、お料理やお菓子があるって、とっても大切なんじゃないかなと思うんです。そう考えると、お料理やお菓子を作ることに携われているって、とっても幸せなことだなと感じます。

これからもコミュニケーションの真ん中にある「お料理やお菓子」を作ること、大切に育んでいきたいなって思います。

そんな機会を授けていただいてありがとうございます。


この日に作ったお料理とお菓子
*いろんな葉物のお味噌汁
*新玉ねぎと厚揚げの塩麴スープ煮
*にんにくの芽の炒め煮
*小松菜としらすの醤油麹和え
*スナップえんどうと二十日大根の豆サラダ

*きな粉と黒豆のパウンドケーキ
*豆乳バナナアイス

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